地方自治法が施行されてから60周年を記念した硬貨
地方自治法施行60周年を記念して作られた各都道府県の記念硬貨には、その都道府県を代表する偉人も何人かデザインされています。宮崎は伊達政宗、福島県は野口英世と多くは江戸時代以前の生まれの人ばかりです。そのなかで唯一明治生まれなのが、大分県の記念硬貨のデザインになっている第35代横綱の双葉山です。
現役当時の双葉山の人気は非常に高く、彼のために高級な差し入れが幾つも用意されたとか、何人もの女性ファンが後を付いていったなど、人気を示すエピソードには事欠きません。没後半世紀を過ぎてもその人気ぶりは健在であり、彼の出身地である大分県の宇佐市では、現在でも破られていない大相撲69連勝という偉大な記録を称えた記念館が設立されています。
そんな昭和の大スターとともに描かれるのは、こちらも宇佐市にある全国4万社以上あるといわれる八幡宮の総本山である宇佐神宮、通称、宇佐八幡です。こちらは日本における神社の大スターと呼んでも過言ではないでしょう。大分県のデザインは、まさに大分が誇るスターの共演です。
地方自治法施行60周年記念貨幣(大分県) 1000円銀貨幣
日本にある神社のなかでも、数多く存在するのが八幡神こと応神天皇を祭った八幡神社です。その全国の八幡神社の総本山が大分県宇佐市の宇佐神宮です。天皇を祭っていることから古くから皇室の崇敬を受けており、奈良時代には天皇の後継問題も左右するなど、強い力を持っていました。
現代においては祭神である八幡神のご利益にあやかり、厄除けや家内安全、交通安全など全体運に効果のある神社として、多くの参拝客が訪れます。また、境内には数多くの国宝があり、日本の歴史的・文化的にも貴重な建築物が数多く残っています。
発行年 | 平成24 |
図柄(表) | 宇佐神宮と双葉山 |
図柄(裏) | 雪月花 |
素材 | 銀 |
品位 | 純銀 |
量目 | 31.1グラム |
直径 | 40mm |
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自然の岩肌を彫り作られた仏像を、磨崖仏(まがいぶつ)と仏教では呼んでいます。大分県の南東部臼杵市の山間にある臼杵磨崖仏もまた、そんな仏像のひとつです。同地には実に61躯の仏像が彫られており、訪れる人たちを圧倒します。自然のなかにある石仏は長年の風雨で崩れているものも多く、大半の仏像は下半身がありません。
そんな数多くの仏像を、誰が、いつ、何のために彫ったということについては何も分かっていません。その謎の多さが想像力を掻き立てられるのか、現代においても考古学や美術分野などさまざまな角度から何度もアプローチが続けられています。
発行年 | 平成24 |
図柄(表) | 臼杵磨崖仏 |
図柄(裏) | 古銭のイメージ |
素材 | ニッケル黄銅、白銅及び銅 |
品位(千分中) | 銅750、亜鉛125、ニッケル125 |
量目 | 7.1グラム |
直径 | 26.5mm |