生前整理を進める中で、「使わなくなった貴金属はどうすべきか?」と悩む人も多いのではないでしょうか。特に、5万円以上の価値がある貴金属は、そのまま保管しておくよりも買取に出したほうが良い場合があります。
本記事では、生前整理の際に悩みがちな"貴金属の整理・買取"について解説します。今後の資金にしたり、相続トラブルを防止したりとさまざまなことに役立てられるので、これから生前整理を行う方はぜひお読みくださいね。
貴金属を生前整理する理由
終活や断捨離、身辺整理を行う中で、貴金属の整理は大切なステップです。特に老後の生活を見据えた場合、使わなくなった貴金属を整理することで、家族の負担を軽減し、相続トラブルを防ぎ、老後資金の確保が可能です。
ここでは、なぜ貴金属を生前整理した方が良いのかを探っていきます。
家族の負担軽減
生前整理を行うことで、家族の手続きや時間的な負担を軽減できます。貴金属は相続財産として扱われるため、亡くなった後に家族がその価値を把握し、適切に処理するのは簡単ではありません。
査定や買取手続きを行うためには、相応の時間と手間がかかります。また、遺品整理業者に依頼する場合、費用が発生することも否めません。生前のうちに貴金属を買取に出し、現金化しておくことで、家族が複雑な手続きをせずに済み、時間や費用の負担を軽減できます。
相続トラブルの防止
貴金属は、相続トラブルの防止という観点からも生前整理を検討すべき理由があります。現金と異なり、貴金属は一点物である場合が多く、遺産分割の際に公平な分配が難しいことが少なくありません。
特に、複数の相続人がいる場合、誰がどの貴金属を相続するのかで意見が対立し、トラブルや争いに発展するケースもあります。感情的な面も加わることで、争いはさらに深刻化する場合も考えられるでしょう。
しかし、生前に貴金属を買取に出し、現金化しておくことで、遺産分割をスムーズに進め、トラブルの種を未然に摘み取ることが可能です。
円満な相続を実現するためにも、貴金属の生前整理は有効な対策となるでしょう。
老後資金の確保
貴金属の生前整理は、老後資金の確保にも繋がります。年金収入だけでは、老後の生活費が不安という人も少なくないでしょう。特に、予期せぬ医療費や介護費用が発生した場合、経済的な負担は大きくなります。
しかし、眠っていた貴金属を買取に出し、生活費に充てることで、老後の経済的な不安を軽減できます。 また、買取で得た資金を趣味や旅行など、老後の生活を豊かにするための資金に充てることも可能です。生前整理を活用し、老後の安心を手に入れましょう。
「時価5万円以上の貴金属は買取に出すべき」と言われる理由
貴金属の整理を考える際、時価5万円という金額がひとつの判断基準になることをご存じでしょうか。特に相続や老後資金の確保を考える際、貴金属の価値は無視できません。
5万円以下の貴金属は相続税の対象になりにくい一方、5万円を超える貴金属は課税の影響を受ける可能性が高まります。また、金価格の上昇が続く中、売却のタイミングを見極めることも肝要です。
本稿では、5万円という金額が基準とされる理由について解説します。
5万円以下の貴金属は相続税の影響小
相続税の計算において、『家財道具一式』は一定の範囲内で課税対象とならないケースがあります。具体的には、時価が5万円以下の貴金属は高額な財産とはみなされず、ほかの家財とともに評価されるため、相続税の影響が小さくなるのです。
一方、価値が明確に評価できる高額な貴金属は、個別に課税対象となる可能性が高くなります。そのため、相続時の負担を考えると、5万円以下の貴金属はあえて売却せずに手元に残しておくのもひとつの方法です。
老後資金が足らなくなったら、売る選択肢もあり
貴金属を売ることは、老後資金が足らなくなった時も検討のタイミングとして適切です。長年大切にしてきた貴金属も、老後の生活を支える資金源として有効活用できます。
特に、年金収入だけでは生活費が心もとない場合や、急な医療費が必要になった場合など、貴金属の買取によって得られる現金は、大きな助けとなるでしょう。タンスに眠らせておくよりも、老後資金として活用することが賢明です。
貴金属の買取を検討されるなら、専門知識を持つスタッフが揃い、最新の相場に基づいた高額査定を行う『金貨買取本舗』にお任せください。
『金貨買取本舗』なら、スピード査定ですぐに貴金属の現金化が可能です。ぜひお気軽にご相談ください。
まずは無料査定の申し込み!
5万円を超える貴金属は相続税の影響大
相続税の計算では、『課税遺産総額』に高額な貴金属が含まれると、税負担が大きくなる可能性があります。特に5万円を超える貴金属は、相続税の評価対象として個別に査定されることが多く、現金や不動産と同様に遺産分割の対象となります。
したがって、5万円を超える貴金属の相続では、相続人同士で分配方法を巡るトラブルが発生することも否めません。また、資産の評価額が増えることで相続税率が上がり、相続人の負担が大きくなることも考えられます。
以上のようなリスクを避けるためには、生前に貴金属を整理し、売却して現金化しておくことが有効な対策となるでしょう。
金価格はまだ上がり続ける可能性あり
金相場は世界的な経済情勢や金融政策の影響を受けながら推移しています。近年、インフレ懸念や地政学的リスク(地理的な位置関係による、政治的や軍事的、社会的な緊張が増強し、その地域や世界経済に与える悪影響)の高まりによって、金価格は上昇傾向にあるのです。
また、金は『安全資産』としての価値が高いため、不況時や金融不安が広がると、さらに価格が上がる可能性があります。このため、保有している貴金属の売却益を最大化するためにも、相場の動向を見極めながら最適なタイミングで売却することが肝要です。
しかし、今後も金価格が上昇する可能性があるとはいえ、過去の価格推移を見ても急落するリスクも否定できません。市場の動きを注視しながら、貴金属を売却するタイミングを慎重に判断することが大切です。
生前整理、誰に相談すべき?
生前整理を進める際には、専門家の助けを借りることが効果的です。
相続人や相続財産の調査:弁護士
生前整理の際に欠かせないのが、自分の相続財産を正しく把握し、適切に相続人へ引き継ぐ準備をすることです。そのためには、弁護士に相談し、相続財産の調査を行うのが有効です。
弁護士は、不動産や金融資産、貴金属などの財産を整理し、どのように分配するかのアドバイスをしてくれます。
また弁護士は、遺言書作成のサポートも行っています。法的に有効な形で遺言を残すことによって、相続トラブルを未然に防げるのです。特に、財産の分割が複雑な場合や、家族間の意見が分かれそうな場合には、早めに相談することが望ましいでしょう。
相続税の申告:税理士
一定額以上の財産を相続する場合、相続税の申告が必要となります。相続税対策を考えずにいると、想定以上の税負担が発生し、相続人が困るケースも否めません。そのため、生前整理の段階で税理士に相談し、相続税の試算や節税対策を行うことが大切です。
たとえば、税理士から生前贈与や生命保険の活用、不動産の評価減など、専門的な知識をいかしたアドバイスを受けることで、適切な相続税対策が可能になります。
また、実際の相続発生後も、税理士に依頼することでスムーズな申告手続きが進められます。相続税に関する不安は、税理士に相談して解消しましょう。
貴金属の査定:鑑定士や遺品整理士
貴金属は、ほかの相続財産と比べて市場価値が大きく変動するため、正確な査定が必要です。そのため、生前整理の一環として貴金属を処分する際は、専門の鑑定士や遺品整理士に相談することをおすすめします。
鑑定士は、金やプラチナ、宝石などの市場価値を正しく評価し、適正価格での売却をサポートします。一方、遺品整理士は、相続に関わる不要品の整理を手助けし、適切な処分方法を提案してくれる専門家です。
貴金属の整理を考えているなら、『金貨買取本舗』にお任せください。鑑定士と遺品整理士が在籍しており、正確な査定と適切なアドバイスを受けられます。貴金属の査定ならぜひご相談ください。
0120-961-066
(受付時間/10:00~18:00)
正しい専門家に相談して、賢く生前整理をしよう!
生前整理を進めるうえで、5万円以上の貴金属は相続税の影響や老後資金の確保といった観点から、買取に出すことが有効な選択肢となります。
しかし、すべての貴金属を一律に売却するのではなく、自分の状況に合わせて最適な判断をすることが大切です。
そのためには、相続や税金の専門家、信頼できる買取業者に相談しながら進めるのが賢明です。正しい専門家に相談し、計画的に生前整理を行うことで、家族の負担を軽減し、安心した老後を迎えましょう。