金を使った工芸品は素材の価値にくわえて、美術品としても非常に高い評価を受けています。金工芸品の中でも特に高価で取引されるものには、どのような特徴があるのでしょうか。
今回の記事では、高価で売れる金を使った工芸品を6つをピックアップしました。その特徴や買取のポイントを解説するので、これから金工芸品を売却しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
金工芸品が高値で売れる理由は?
一見するとただの装飾品に見える金の工芸品が、驚くような高値で売買されることがあります。まずは、なぜそこまでの価値がつくのか、代表的な2つの理由を紹介します。
普段使いしないため、24金や18金の製品が多い
金工芸品は日常的に使うものというよりも、観賞用やコレクション目的で作られることがほとんどです。
そのため、素材にはK24(純金)やK18といった高純度の金がよく使われます。純度が高いほど色味や輝きが美しく、時間が経ってもその価値を保ちやすいのが特徴です。
特にK24はほぼ純金、K18も金の含有率が高く、工芸品としての魅力は十分です。
このような高純度の金を使った作品は、美しさだけでなく資産価値も高いため、買取市場でも高額で取引される傾向があります。
金の価値+人気作家の工芸品なら超高額もあり得る!
金の価値そのものにくわえて著名な作家の手による工芸品となれば、その希少性とブランド力で価格は一気に跳ね上がります。
たとえば、人間国宝にも認定された金工作家「桂盛仁(かつらもりひと)」の作品は、繊細な技術と芸術性が高く評価されており、百万円単位で取引されることもあります。
また、「香取秀真(かとりほつま)」のような明治~昭和期の重要な金工芸作家の作品は、美術館レベルの価値を持ち、骨董市場でも高額で落札される事例がありました。
ハイエンドなコレクターにとっては「どの作家の作品か」が購入判断の大きなポイントです。金という素材の価値に加え、作家の名声と技術がくわわることで、超高額査定がつくのも珍しくありません。
高値で売れる金工芸品6選、過去の買取相場も紹介!
ここでは、実際に高額で取引される金工芸品を6つ紹介し、それぞれの特徴や過去の買取相場をお伝えします。
これらのアイテムは金の価値だけでなく、その歴史的背景や希少性が評価されることが多く、高い価格がつく傾向があります。これから売却を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
金貨
金貨は、世界中のコレクターや投資家から根強い人気を集めています。特に注目されるのは、以下のような有名金貨です。
こういった金貨は金の純度が高く、美しいデザインや歴史的な価値が評価されることから、高値での取引が期待できます。保存状態が良ければ、1枚あたり数十万円で取引されるケースもあります。
記念硬貨・金貨の買取価格表はこちら
金の大判・小判
日本の伝統的な金貨である「大判」「小判」は、コレクターにとって憧れの的です。
歴史的価値や文化的背景が評価されており、保存状態が良好であれば、数百万円単位での取引になるケースも少なくありません。美術館や収集家、歴史資料を扱う機関などでも需要があります。
大判の買取価格一覧はこちら
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金の仏具(仏像・おりんなど)
金製の仏具は、宗教的・精神的な意味合いと、美術品としての芸術性の両方を兼ね備えた特別な工芸品です。中でも金仏像(特に江戸期以前のもの)・金のおりん(精巧な音色を持つもの)などは高価な買取価格がつきやすいです。
長い歴史を持つ仏具は寺院やコレクターからの需要も高く、由緒あるものなら数十万~数百万円で売却されることもあります。金の美しさと神聖さが融合した価値あるアイテムといえるでしょう。
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金坏
金で作られた坏(さかずき)は、日本の伝統工芸品の中でもとりわけ格式が高く、祝いの場や式典などで使用されてきました。職人の手仕事による繊細な彫刻が入っていたり、儀式用として使われていたものなどが、特に人気です。
シンプルな形状ながら金の重厚な質感と美しい輝きが映えるため、美術品としても評価されやすく、保存状態が良ければ高額買取の対象になります。
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金の急須
金で作られた急須は、実用性と芸術性を兼ね備えた希少な茶道具です。金属工芸の技術が詰まった一品であり、以下のような観点から価値が評価されます。
- 茶道の名家や著名な作家による制作
- 伝統技法で作られた細工入りのもの
見た目の豪華さはもちろん、使用時の風格や儀式的意味合いもあり、茶道具としての格が高いものは数十万円からそれ以上で取引された実績もあります。
コレクターや茶人からの人気が根強いアイテムです。
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金の置物(縁起物・記念品など)
金の置物は縁起物や贈答品、限定コラボグッズなど、さまざまな用途で流通しています。次のような特徴がある置物は、特に注目されています。
- 七福神や龍など縁起の良いモチーフ
- 企業やアニメとの限定コラボアイテム
- 純金製で重量感があるもの
このような金の置物は、そのデザインや背景、希少性により、素材以上の価格がつくこともあります。
たとえば、2016年にポケモンセンターオンラインで抽選販売されたピカチュウ純金製カードは、500~900万(2024年時点)で取引されています。
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金工芸品を高く売るための3つの秘訣
金工芸品をできるだけ高く売るためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
次に紹介する3つの秘訣を実践することで、より高い価格で取引ができる可能性が高まるため、しっかりおさえておきましょう。
金相場を把握しておく
金の相場は日々変動しているため、売却前に最新の相場を確認しましょう。金の価格が高騰している時期を見極め、タイミングを合わせればより高い価格で売却することができます。
そのため、常日頃からインターネットや専門業者を通じて、金相場を定期的にチェックすることをおすすめします。
専門の鑑定士がいる業者を選ぶ
金工芸品を売る際には、専門知識を持った鑑定士がいる業者を選ぶことが重要です。
経験豊富な鑑定士は金の価値を適正に評価し、適正な価格で買取を行ってくれます。
また、信頼できる業者を選べば詐欺に遭うリスクを避けることができ、安心して取引が行えるでしょう。
付属品をそろえておく
金工芸品に付属している鑑定書や保証書などの書類があると、その価値を証明する材料となり、買取価格が上がるケースは少なくありません。
買取時に必要な書類がそろっていれば、手続きがスムーズに進み、高額買取につながる可能性も高くなります。
金工芸品買取のQ&A
「金の置物や仏具は傷や破損があっても買取可能できるの?」「お店によって査定額は変わるの?」金工芸品の買取に関して、このような疑問や不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
最後に、金工芸品の買取に関するよくある質問をQ&A形式でまとめました。ぜひおさえておきましょう。
金の純度が分からなくても査定してもらえますか?
問題なく査定可能です。
買取業者には、金の素材や純度を正確に見極める専門の鑑定士が在籍しています。純度の刻印(K24・K18など)がなくても、X線分析機などの専用機器を使って正確に調べてもらえます。
自分で純度を判断する必要はなく、素人では見分けが難しいものでも、安心して任せることができます。
「もしかして金かも?」という段階でも、無料査定を受けてみると意外な価値が見つかることもあります。少しでも気になるアイテムがあるなら、気軽に持ち込んで相談してみるのがおすすめです。
傷や破損があっても買取可能ですか?
傷や破損があっても基本的に買取は可能です。金工芸品は状態にかかわらず「金そのものの価値」が評価されるため、壊れていても問題なく査定対象になります。
たとえば、金の置物が欠けていたり仏具にヒビが入っていたりしても、素材が金であればその重量と純度に応じて価格がつきます。
ただし、以下のような点には注意が必要です。
- アート性や作家の価値が高い場合、状態が査定額に影響することがある
- 元の状態がわからないほど破損していると、美術品としての評価が難しくなる場合もある
- 修復歴があると、査定に影響するケースもある
しかしながら、「傷があるから売れない」と思い込む必要はありません。
素材としての金の価値はしっかり評価されるので、迷わず相談してみましょう。
金自体の買取価格はどこで売っても同じですか?
買取価格は業者によって大きく異なります。金の相場は基本的に世界共通ですが、「どこで売るか」によって手数料や査定基準が違うため、最終的な買取金額には差が出ます。たとえば、以下のような点が業者ごとに異なります。
- 買取時に発生する手数料の有無
- 査定料・キャンセル料が無料かどうか
- グラム単価に上乗せがあるか
- 店頭・宅配・出張など、サービスの充実度
金貨買取本舗では手数料無料で高額査定をモットーに、無駄なコストを省きながらお客様にご満足いただける買取価格をご提示します。
金の相場が高い時期に売ることはもちろん重要ですが、それ以上に「どの業者に依頼するか」が大きな差を生むポイントです。ぜひ、他社と比較したうえで、当店のサービス力と価格を実感してみてください。
納得のいくお取引をお約束します。
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