新20円金貨の買取価格
本日の買取価格 [2024/11/23] |
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新20円金貨について
名称 | 新20円金貨 |
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発行国 | 日本 |
鋳造 | 時期: 明治30年~昭和7年 |
質量 | 16.6g |
直径 | 28.7mm |
厚さ | - |
材質 | 金 |
品位 (karat) | K21.6 |
新20円金貨(しんにじゅうえんきんか)は明治30年(1897年)~昭和7年(1932年)に日本の新たな貨幣法に伴って発行されました。
日本が金の価値を基準に取引きする『金本位制』を確立させるため、日清戦争の賠償金を用いて大量につくられた金貨といわれています。
表面は上に菊の紋章とそれを囲むように、菊の枝が下から上に向かって伸びているように彫られています。中心には金額を示す『二十圓』の文字が刻まれたシンプルなデザインです。
また裏面も中心に太陽を表す刻印の周りに、ひし形の花びらが囲うように配置されているスッキリとしたデザインです。
素朴なデザインは現在の100円硬貨に似ており、現代の硬貨を使用している人からすると見慣れた模様に感じるかもしれません。
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新20円金貨の種類と価格
新20円金貨は基本的には金相場に基づいた価格で取引されますが、発行枚数が少ない年銘に関してはプレミア価値を上乗せした金額で取引されることがよくあります。
つくられた時代をとおして発行枚数が多いので、品質が低いものだとだいたいが14万円~15万円程度で取引きされています。
しかしなかには発行枚数が比較的多い新20円金貨でも、400万円程度から取引されるものもあるので、プレミア価値がつくか最初に確認したほうが良いでしょう。
新20円金貨の場合、デザインの違いによるプレミア価格というよりは、時代背景に関連したプレミア価格が上乗せさせる金貨です。
詳しくは年代ごとの時代背景やプレミアの理由を記述した下記をご参照ください。
【発行枚数一覧】
- 明治30年 ハネ明 1,861,000枚
- 明治30年 トメ明 1,861,000枚
- 明治36年 少数枚
- 明治37年 2,759,470枚
- 明治38年 1,045,904枚
- 明治39年 1,331,332枚
- 明治40年 817,362枚
- 明治41年 458,082枚
- 明治42年 557,882枚
- 明治43年 2,163,644枚
- 明治44年 1,470,054枚
- 明治45年 1,272,450枚
- 大正元年 557,882枚
- 大正2年 869,248枚
- 大正3年 1,042,890枚
- 大正4年 1,509,962枚
- 大正5年 2,376,641枚
- 大正6年 6,208,885枚
- 大正7年 3,118,647枚
- 大正8年 1,531,217枚
- 大正9年 370,366枚
- 昭和5年 11,055,500枚
- 昭和6年 7,526,476枚
- 昭和7年 不明
新20円金貨 明治30年(1897年)
買取価格 | ※※※円 |
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明治30年は新20円金貨がはじめてつくられた年です。新20円金貨全体の発行枚数に比べると1,861,000枚は比較的少ないほうです。
しかしこの金貨は唯一『デザインの特徴』でプレミア価値がつく金貨です。
裏面の明治の『明』の字を観察してみてください。『日』の字と『月』の字の間に横線が入っていることがあります。この特徴は日の最後の画が跳ねているので『ハネ明』と呼ばれています。
一方、間に横線がない状態の金貨は跳ねていないので『トメ明』と呼ばれています。明治30年の新20円金貨のほとんどがトメ明なのでハネ明の金貨は希少です。
同じ年代の価格で比べると、品質が低い金貨の値段は同じですが、状態が良いものだとハネ明のほうがトメ明より高い金額で取引されています。
新20円金貨 明治36年(1903年)
買取価格 | ※※※円 |
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明治36年につくられた新20円金貨は市場にも出回り存在も確認されていますが、発行枚数はわかりません。
ほかの年代の新20円金貨同様に発行枚数が多いことが予測できますが、市場で見かけることが少ないので、かなり希少な金貨といえるでしょう。
その希少性からか、ほかの年代の金貨に比べて比較的高値で取引されています。コレクターからすると手に入りにくいため、プレミア価値がつきやすい金貨です。
新20円金貨 明治37年(1904年)
買取価格 | ※※※円 |
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明治37年につくられた新20円金貨は2,759,470枚も発行されています。前年よりも100万枚も多くつくられており、新20円金貨のなかで5番目に発行枚数が多いです。
発行枚数は多いですが、新20円金貨のなかで極端に価値が低いということはなく、品質が低いものでも15万円程度から取引されるケースがみられます。
プレミア価値はつかない年代の金貨です。
新20円金貨 明治38年(1905年)
買取価格 | ※※※円 |
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明治38年の新20円金貨は1,045,904枚発行されています。明治30年や明治37年よりも少ないですが希少価値はほとんど認められていません。
そのことから価格も特出して高いということはなく、品質が低いものだと15万円程度で取引されるケースがみられます。市場で多く見かける金貨なので、プレミア価値よりも状態の良さで高額か判断したほうが良いでしょう。
新20円金貨 明治39年(1906年)
買取価格 | ※※※円 |
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明治39年に発行された新20円金貨は1,331,332枚です。ここまでに紹介した年代のなかでは多いほうですが、価格はこちらのほうがやや高値です。
品質が低いものだと17万円程度から取引されるケースがみられますが、かなり品質が良いものだと明治30年や明治37年よりも高い金額で取引されるケースもあるようです。
もし明治39年の新20円金貨を保有しているなら、汚れや傷がないかなどきれいな状態かを最初に確認すると良いでしょう。
新20円金貨 明治40年(1907年)
買取価格 | ※※※円 |
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明治40年の新20円金貨は817,362枚発行されています。100万枚を下回る発行枚数は、以前に発行されていた金貨よりかなり少ないと感じさせます。
しかし、同じく明治に発行された5円金貨や1円金貨に比べると枚数が多い部類です。
傷が少なくきれいな状態のものは80万円で取引されているケースもあるので、高値が期待できる金貨といえるでしょう。
新20円金貨 明治41年(1908年)
買取価格 | ※※※円 |
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明治41年の新20円金貨は458,082枚発行されています。比較的枚数が少ないと紹介した明治40年のさらに半分の枚数です。
このくらいの発行枚数でようやくほかの明治金貨の枚数に並びます。
発行枚数が少ないことで希少価値が上乗せされ、品質が低い金貨でも明治40年より高値で取引されています。
比較的価格が高い明治40年よりも高値であることは、覚えておいたほうが良いかもしれません。
かなり品質が良いものだと100万円で取引されるケースもあり、この価格は新20円金貨のなかで4番目に高い価格です。
新20円金貨 明治42年(1909年)
買取価格 | ※※※円 |
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明治42年の新20円金貨は557,882枚発行されています。明治41年より枚数は多いものの、全体では3番目に少ない数です。
発行枚数は前年より多いにも関わらず、明治41年よりも高値で取引されているケースがあります。
品質が低いものでも45万円程度で取引されるケースもあるので、見つけられたらラッキーです。
新20円金貨 明治43年(1910年)
買取価格 | ※※※円 |
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明治43年の新20円金貨は2,163,644枚発行されています。200万枚を超える発行枚数は明治37年以来です。
プレミアがつく金貨ではないため、これまでにつくられた新20円金貨同様に品質が低いと15万円程度から取引されるケースがみられます。
品質が良いものでも32万円で取引されるケースがみられ、新20円金貨のなかでは安いほうの価格です。
新20円金貨 明治44年(1911年)
買取価格 | ※※※円 |
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明治44年に発行された新20円金貨は1,470,054枚です。新20円金貨のなかでは発行枚数が多いほうです。
プレミアがつかない金貨なので、価格も特出して高いということはありません。
しかし前年と合わせて約300万枚も発行されているので、もし今後これらの金貨が大量に発見されたとなると、供給が増え逆に価値が下がる可能性はあります。
新20円金貨 明治45年(1912年)
買取価格 | ※※※円 |
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明治45年に発行された新20円金貨は1,272,450枚です。発行枚数自体は比較的多いほうではありますが、明治44年より数万円ほど高値で取引されるケースもあります。
しかしあきらかに粗悪なものや、やや傷が少ない程度の状態では、ほかの新20円金貨と価格が変わらないので気をつけましょう。
この年の新20円金貨は品質が良いほどプレミアが期待できます。
新20円金貨 大正元年(1912年)
買取価格 | ※※※円 |
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新20円金貨は明治から昭和まで発行された金貨です。大正元年のものは、ちょうど明治から大正に時代が変わった時につくられました。
発行枚数はなんと177,644枚と、新20円金貨のなかでもっとも少ないです。その希少性からプレミア価格が高い金貨でもあります。
品質が低いものでも22万円程度で取引されるケースが、状態がかなり良いものだと70万円程度で取引されるケースがみられます。
しかし明治41年や明治42年に比べると価格は低く、発行枚数が少ないだけではあまりプレミア価格に反映されないことがわかる金貨でもあります。
新20円金貨 大正2年(1913年)
買取価格 | ※※※円 |
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大正2年につくられた新20円金貨は869,248枚です。
大正元年と比べると価格は下がりますが、明治につくられた新20円金貨の最低額よりやや高値で取引されています。
品質が低い場合での参考取引価格は16万円程度となります。明治時代のものは15万円程度が参考取引価格であるため、大正のほうがやや高値で取引されているケースがあるとわかります。
低品質でも大正のほうが若干高値であるため、金貨を確認する時に最初に年号から見ると価格が予想しやすいでしょう。
新20円金貨 大正3年(1914年)
買取価格 | ※※※円 |
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大正3年につくられた新20円金貨は1,042,890枚です。大正初の100万超えの枚数ですが、こちらも大正2年同様、明治時代よりやや高値で取引されます。
品質問わず明治につくられた金貨より高いですが、価格は大正2年と変わりません。
新20円金貨 大正4年(1915年)
買取価格 | ※※※円 |
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大正4年につくられた新20円金貨は1,509,962枚です。枚数は大正2年や大正3年よりも多いですが、同じ価格で取引されています。
大正時代につくられた上記の2種と同様に、明治の新20円金貨より若干高値です。
新20円金貨 大正5年(1916年)
買取価格 | ※※※円 |
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大正5年につくられた新20円金貨は2,376,641枚です。この枚数は大正時代のなかで3番目に多いです。
枚数の多さから市場に出回ることが多く、希少性が少ないことから、大正5年の金貨は価格が低いです。
品質問わず、大正時代の金貨が明治時代よりも高額であると説明しましたが、この金貨は品質が低い場合だと14万円程度で取引されるケースがみられます。
明治時代だと参考取引価格が低くて15万円程度だったことを考えると、大正5年の新20円金貨はほとんどプレミア価値がつかない金貨といえるでしょう。
新20円金貨 大正6年(1917年)
買取価格 | ※※※円 |
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大正6年に発行された新20円金貨はなんと6,208,885枚もあります。大量に金貨が発行された歴史的背景には、3年前の第一次世界大戦による『大戦景気』が関係していたのでしょう。
日本は第一次大戦に関係している国にもかかわらず、戦地から遠く離れていました。
国への直接的な損害がないことで、貿易停滞していたアジアの国々への大量輸出や、ヨーロッパ向けの軍事品の輸出などを積極的に行うことができました。
他国との貿易や国内の経済活性化に伴い、日本政府は非常に多い枚数の貨幣を発行したのです。当時の歴史が読み取れる金貨ではありますが、コレクションとしての価値は低いようです。
かなり状態が良いものでも30万円程度で取引されるケースがあり、新20円金貨のなかではもっとも安い価格で取引されています。
新20円金貨 大正7年(1918年)
買取価格 | ※※※円 |
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大正7年に発行された新20円金貨は3,118,647枚です。前年の約半分の枚数ですが、それでも明治時代に比べると多いです。
前年同様、世間にまだ第一次世界大戦による経済活性の影響は残っていたと考えられます。流通のための金貨の大量発行の流れが、金貨を300万枚発行させるに至ったのでしょう。
しかし価格の面でもやはり大正6年と同じく、コレクションの価値は低いようです。品質が低いと14万円程度で取引されているケースが、傷や汚れが少ないものだと32万円程度で取引されているケースがみられます。
新20円金貨 大正8年(1919年)
買取価格 | ※※※円 |
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大正8年に発行された新20円金貨は1,531,217枚です。この年でようやく200万枚を下回る数に落ち着いたようです。
大正時代で絞ると発行枚数は少ないほうですが、近い枚数の大正4年製の金貨より安値です。
品質が低いものだと14万円程度で取引されるケースが、品質が良いものだと35万円程度で取引されるケースがみられ、大正時代に発行された金貨のなかではやや低い値段で取引されています。
新20円金貨 大正9年(1920年)
買取価格 | ※※※円 |
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大正9年に発行された新20円金貨は370,366枚です。大正2年以来の100万枚を下回る数ですが、大正元年のほうが枚数は少ないので、希少価値は劣るでしょう。
それでも大正時代の新20円金貨のなかでは希少性が認められているため、品質が低いものでも20万円程度から取引されているケースがみられます。
また品質が良いものだと65万円程度で取引されることもあるので、大正時代に発行された金貨のなかでは高額が期待できる金貨であるといえるでしょう。
新20円金貨 昭和5年(1930年)
買取価格 | ※※※円 |
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昭和5年に発行された新20円金貨は11,055,500枚です。大正6年の6百万枚をさらに上回る枚数は、新20円金貨のなかでもっとも多い数です。
しかしこうした大量発行の背景には、日本の『金解禁』が関係しています。第一次世界大戦がはじまった時、世界各国は金の輸出をストップしました。
戦争に必要な物資などの輸入が多く、金で取引すると、自国の金が大量に外に流れてしまうからです。けれどもこの時の日本は関東大震災や戦後の強行により、経済状況が悪いままでした。
そんななか金輸出を解禁した他国に促され金を輸出する選択を取ったことで、日本中の金が世界に流れてしまいました。
上記の理由から発行枚数が多くとも、昭和5年製の新20円金貨は現存数が少ない希少性という付加価値が認められました。
品質が低いものでも400万円程度から取引されているケースがあり、かなり状態が良いものだと1千万円程度で取引されることもあります。
新20円金貨 昭和6年(1931年)
買取価格 | ※※※円 |
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昭和6年に発行された新20円金貨は7,526,476枚です。この枚数は発行された新20円金貨のなかで2番目に多いです。
しかし前年同様この時もまだ、日本は不景気で輸入に頼っていただけでなく、海外の金解禁に合わせて多くの金を外へ流出してしまいました。
上記の経済状況の悪化を防ぐため、昭和6年の12月に日本は金の輸出を禁止する政策に踏み切りました。
けれどもこの時期に発行された新20円金貨のほとんどはすでに輸出されており、残存数は少ないです。
発行枚数も昭和5年より少ないことから、傷がなくきれいな状態の金貨なら、1千万円以上の金額で取引されることもあります。
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