天皇陛下御在位10年記念 1万円プルーフ金貨はどのような金貨

天皇陛下御即位から10年周年を記念して、日本造幣局より1999年(平成11年)に発行された記念貨幣のひとつが、天皇陛下御在位10年記念金貨です。
この天皇陛下御在位10年記念貨幣として発行された硬貨は、1万円金貨と500円白銅貨があり、1万円金貨単体でのプルーフ金貨は41,000円で、1万金貨と500円白銅貨とのプルーフセットは43,600円で発売されました。
金貨表面のデザインは鳳凰と桐と白樺、裏面は菊紋と橘と桜。品位はK24、重量20g、直径28mm、発行枚数20万枚。そのうちの10万枚は、天皇陛下御在位10年記念 1万円金貨と500円白銅貨プルーフセットでした。
金貨の付属品は大切に保存しておくこと
天皇陛下御在位10年記念 1万円プルーフ金貨は、日本造幣局のプラスチックケースと外箱、内箱(化粧箱)に収められて販売されていました。この購入時の状態が良好に保たれていますと、買取店での金貨販売や金融機関での両替の際にとても取引がスムーズに行われます。
それは、プラスチックケースに日本造幣局独自のフォログラムが施されているため、それが本物であることを証明してくれる一つの判断材料になるからです。
金貨単体の場合でも、もちろん売買や両替は可能ですが、その場合には1万円金貨が本物であることを確認するために、真贋査定からはじまることになるため、そのぶん査定時間が長くかかります。
また、付属品が全て揃っている状態ですと買取の際には高価買取につながりますので、もし付属品がお手元にあるようでしたら、それらも忘れずにすべて査定に提出することをおススメいたします。

天皇陛下が御在位されている10年間に起きた出来事
1989年(昭和64年)の1月7日に昭和天皇が崩御され、1月8日から元号が平成となり、当時皇太子だった明仁様(現・上皇)が125代目の天皇を即位されました。それから10年間のあいだに世界ではどのようなことが起こっていたのでしょうか?
ここで振り返ってみましょう。
1989年(平成元年)11月10日、1961年から1989年までベルリン市内にそびえ立ち、東ドイツと西ドイツを分断していたベルリンの壁が取り壊されました。そして翌1990年10月3日に、「ドイツ民主共和国に再設置された各州がドイツ連邦共和国に加盟する」という名目にて、東西ドイツの統一がなされたのです。
1991年(平成3年)1月には、湾岸戦争が勃発。きっかけはイラクが隣国クウェートに侵攻して、領土を支配したことにありました。湾岸戦争は約1ヶ月半で停戦協定が結ばれ、その1ヶ月後にイラク側が国際連合によって決められた事柄に同意してクウェートから撤退しました。1991年といえば、日本のバブルが崩壊した年でもあります。
1993年(平成5年)5月はJリーグが開幕。子どもがみんなサッカー選手に憧れ、日本中にサッカーブームが巻き起こりました。当時活躍していた三浦知良選手がいまだに現役なのがすごいですよね。
1995年(平成7年)、この年には2つの大きな悲劇が起きました。ひとつは1月17日に発生した阪神淡路大震災。もうひとつは3月20日に発生した地下鉄サリン事件です。
一方は天災、もう一方は人災で多くの方が被害にあわれました。どちらもいまだに忘れることができない、また風化させてはいけない出来事です。
1998年(平成10年)、2月7日から2月22日まで長野オリンピックが行われ、日本勢が金メダル2個(ラージヒル個人・船木和喜選手、ラージヒル団体・日本代表)、銀1個(ノーマルヒル個人・船木選手)、銅1個(ラージヒル個人・原田雅彦選手)を獲得しました。
天皇陛下が即位されてからの10年間を追ってみましたが、いかがだったでしょうか?国内外の出来事にご公務として関わられる天皇陛下にとって、大変お忙しい10年間だったのかもしれません。