桐と白樺をくわえた鳳凰がポイントの御在位10年記念金貨に富士と桜が美しい500円硬貨

明仁上皇陛下が天皇陛下であらせられた頃、御在位10周年を記念して1999年(平成11年)12月に日本造幣局より発行された、天皇陛下御在位10年記念金貨と500円白銅貨のプルーフセットです。
この御在位10周年記念金貨を皮切りに、その後20周年記念、30周年記念といったように御在位記念金貨と、セットとなる500円硬貨が発行されています。
共通するのは、すべての金貨に鳳凰がレリーフされていること。いずれの鳳凰も生命力に満ち溢れており魅力的なので、そのバリエーションを見比べてみるのも楽しいです。
【御在位シリーズの鳳凰】
- 御在位10周年:桐と白樺をくわえて背中を向けて飛ぶ鳳凰
- 御在位20周年:皇居・二重橋をバックに正面を向いて飛ぶ鳳凰
- 御在位30周年:桐と白樺の上を軽やかに歩くようなポーズの鳳凰
なお、それぞれの金貨を納めたケースを入れる化粧箱に、その金貨に彫られた鳳凰と同じイラストがデザインされていて、じっくりと鳳凰を見ることができます。金貨だと小さくて見えづらい顔のデティールも確認できて、鳳凰の意外なかわいらしさに気付くことでしょう。

天皇陛下御在位10年記念 1万円金貨と500円白銅貨プルーフセット 化粧箱
ちなみに500円白銅貨のほうのデザインは、表に富士山と菊、裏には菊紋と橘と桜と、日本を感じさせる美しい1枚になっています。
金貨と500円硬貨のセットは何種類発行されている?
金貨に花を添えるように同梱されている500円硬貨。日本初の記念金貨だった、天皇陛下御在位60年記念 10万円金貨発行時に500円硬貨も発行されたものの、セット売りはされませんでした。
では、いつからセット売りされるようになったのでしょう?それは、次に発行された天皇陛下御即位記念からだったのです。
その後は、皇室関係の金貨が発行されるたびに、必ずセットも販売されるようになりました。ここで一度歴代セットを見てみましょう。
【金貨と500円硬貨セット】
- 1990年(平成2年) 10万円金貨と500円白銅貨セット
- 1993年(平成5年) 皇太子殿下御成婚記念 プルーフ貨幣3点セット(※)
- 1999年(平成11年) 天皇陛下御在位10年記念 1万円金貨と500円白銅貨プルーフセット ←今回のはコレ!
- 2009年(平成21年) 天皇陛下御在位20年記念 1万円金貨と500円ニッケル黄銅貨プルーフセット
- 2019年(平成31年) 天皇陛下御在位30年記念 1万円金貨と500円バイカラークラッド貨プルーフセット
- 2019年(令和元年) 天皇陛下御即位記念 1万円金貨と500円バイカラークラッド貨プルーフセット
※皇太子殿下御成婚5万円のセットのみ、5万円金貨、5千円銀貨、500円白銅貨の3点セットでした。
ここに掲載していないセット商品もあるのですが、造幣局から発行された公式なセットは上記のみになります。
なお、500円硬貨はご両替品になるため、金貨買取本舗ではお取扱いしておりません。あしからず。
皇室関係の金貨の種類は3つ。そのなかの在位と即位の違いは何?
大きく分けて皇族系金貨は3種類に分類できます。在位、即位、御成婚です。御成婚は読んで字のごとし、御成婚をお祝いした金貨です。
でも、在位と即位って普段はあまり聞きなれない言葉ですよね。そこで、簡単にそれぞれの言葉の意味を紹介します。
まず在位。これは天皇の位にいること、またその期間を言います。徳仁さまはいま天皇陛下として4年御在位されていることになります。
即位は、天皇の位につくこと。2019年に明仁さまが上皇陛下になられ、皇太子だった徳仁さまが天皇に即位されました。
あと6年後には徳仁さまの御在位10年をお祝いする金貨が発行されるかもしれません。
そのときはどんなデザインになるのか、楽しみですね。
御在位金貨を売るときは金相場にも注目しよう
1万円金貨の買取価格を決めるうえで、注目したいポイントがあります。それは、ずばり「金相場」。
金相場とは何なのか、なぜ金相場が買取価格に影響するのかなど、買取に出す前に知っておきましょう。
■金相場と買取価格の関係
金相場とは、金を売買する際に目安となる取引価格のことです。市場に金が多く出回っているときは価値が下がり、逆になれば価値が上がるケースが多いです。それ以外に、その国の経済状況や社会情勢などによっても金相場は変動するため、一概に相場が決まっているわけではありません。
相場価格から金1gあたりの買取価格を決め、金の質量を計算して買取価格が決まります。少しでも高く1万円金貨を買い取ってもらいたいなら、金相場が高い時期を見計らって売ることが大切です。
ちなみに、御在位の1万円金貨は約20gあるため、金買取相場が5千円のときに買取に出せば10万円になります。
もし金買取相場が4千円になれば8万円でしか買い取ってもらえないので、2万円も損してしまいます。
このように、金相場次第で得をするか損をするかが変わるので、注意深く相場をチェックしておきましょう。
■注意!買取価格は金貨の状態によっても変わる
ホームページには、1万円金貨の通常買取価格を表示しています。ただ、どんな状態の金貨でもこの価格で買い取れるとは限りません。
傷や汚れ、付属品類の欠品など状態によっては買取価格が下がる可能性もあります。表示買取価格通りに買取価格が確定するわけではないので、買取を決める前に査定依頼や問い合わせをしておくと安心です。
高く売るには「グレーディング」がおすすめ
せっかく手に入れたリバティ金貨があるなら、少しでも高く売りたいと思いますよね。
そのようなときは、手元の金貨を国際的鑑定機関でグレーディングしてもらいましょう。
グレーディングすると数万円アップの可能性も!
コイングレーディングの仕組みとメリットを深堀り!詳しい記事はこちら>>
要注意!高く売るためのコツ
少しでも高く売ろうとして、10万円金貨にいろいろと手を加えてしまう人もいます。
しかし、硬貨・古銭・紙幣、古紙幣は発行されたときの状態に近いほど価値が上がるもの。手を加えれば、逆に価値を損なってしまうおそれもあるのです。
そんな悲しい事態を避けるために、やってはいけないことや高く売るためのコツを覚えておきましょう。
■無理に手入れをしない
保管状態によっては、10万円金貨がくすんだり汚れたりしてしまうケースもあります。
普通の中古品売買の場合、品物を高く売るためには掃除をしてきれいな状態にしておくことが欠かせません。同様に10万円金貨も同じように掃除をしたくなりますが、それは絶対にやめましょう。
磨いたり洗浄したりすると、金貨の状態を悪くする可能性があります。いっそ、何もしないほうが価値が高かったというケースもありえるので、保管していた状態のまま買取に出すようにしましょう。
■売り時の見極めが大事!金相場を必ず確認
金の買取価格は、相場に左右される部分が大きいです。せっかく金貨を持っていても、金相場が低いときに売れば損をしてしまいます。少しでも高く売るためには、相場をしっかりと見極めることが大切なのです。
ただ、金相場がどう動くかは誰にもわかりません。
自分では今がピークと思って買取に出しても、その後も上昇し続けて悔しい思いをする可能性もあります。逆に、上昇するだろうと見込んで売らずにいたのに、どんどん相場が下降して売るに売れなくなるケースもあります。
このように、金相場の動向によって10万円金貨の買取価格が大きく変わるので、相場の動向はこまめに確認しておきましょう。