天皇陛下の御在位30年を記念して1万円金貨が発行されました。これまでも御在位20年、御在位10年と金貨が発行されています。今回はバイカラー・クラッド貨幣の500円硬貨が発行されています。
表面には「鳳凰と桐と白樺」、そして裏面には「菊花紋章」がデザインされています。発行される金貨は全てプルーフ加工が施されていて、発行枚数は5万枚。金貨単体が2万枚、500円硬貨セットが3万枚発行されました。
どちらもプルーフ加工された貨幣がうれしいセット♪

2019年(平成31年)2月に、現・上皇陛下の天皇御在位30周年記念を祝して発行されたのが、天皇陛下御在位30年記念 1万円金貨と500円バイカラークラッド貨プルーフセット。金貨とバイカラークラッド貨がセットになった商品がこちらです。
このセットの特徴は、両硬貨ともプルーフ加工されていること。ほかの御在位金貨では、通常のものとプルーフ加工されているのもが分かれていたので、どちらを買うか迷っていた人もいたはず。
でも、御在位30周年の貨幣はすべてがプルーフなので迷うことはありません。
キラキラと光るプルーフ貨幣に憧れていた人にとっては、プルーフ入門編としてうってつけの一枚だったでしょう。
なお、発行枚数は5万枚で金貨単体が2万枚、500円硬貨セットが3万枚でした。
バイカラークラッド貨とはどんな硬貨?
日本では「地方自治法施行60周年記念貨幣」の500円玉硬貨で初めて用いられた、貨幣の偽造防止技術のひとつをバイカラークラッドと呼びます。異種の金属板を挟み込んで使った「クラッド」と呼ばれる3層構造の円板を、別の金属で作ったリングの中にはめ込み「バイカラー(2色)」の硬貨を作るのです。
最近では、2021年11月1日から発行された新500円硬貨がバイカラークラッド貨となっています。

皇族関係の金貨を手に入れるには?
御在位30年記念 1万円金貨と500円バイカラークラッド貨プルーフセットがいま欲しい!という方もいるでしょう。そのほかの皇族関係の金貨も同じく欲しいと思っている人が多いはず。
しかし、残念ながらすべて売切れており、購入するためにはコインショップやオークションなどを利用しないといけないのです。そうなると、もともとの値段より高く購入することになるので、ここはやはり発売日に自力で入手したいところ。
では、どうすればいいか?金貨はすべて造幣局より発行されます。造幣局の公式サイトをこまめに見て情報をいち早くチェックするようにしましょう。
発売前になると専用ページが作られ、そこに入手方法や価格などが記載されます。
ただし、人気の金貨は抽選販売となるため、運を味方につけないと入手するのは困難かもしれません……。
御在位金貨を売るときは金相場にも注目しよう
1万円金貨の買取価格を決めるうえで、注目したいポイントがあります。それは、ずばり「金相場」。金相場とは何なのか、なぜ金相場が買取価格に影響するのかなど、買取に出す前に知っておきましょう。
金相場と買取価格の関係
金相場とは、金を売買する際に目安となる取引価格のことです。市場に金が多く出回っているときは価値が下がり、逆になれば価値が上がるケースが多いです。それ以外に、その国の経済状況や社会情勢などによっても金相場は変動するため、一概に相場が決まっているわけではありません。
相場価格から金1gあたりの買取価格を決め、金の質量を計算して買取価格が決まります。少しでも高く1万円金貨を買い取ってもらいたいなら、金相場が高い時期を見計らって売ることが大切です。
ちなみに、御在位の1万円金貨は約20gあるため、金買取相場が5千円のときに買取に出せば10万円になります。
もし金買取相場が4千円になれば8万円でしか買い取ってもらえないので、2万円も損してしまいます。
このように、金相場次第で得をするか損をするかが変わるので、注意深く相場をチェックしておきましょう。
注意!買取価格は金貨の状態によっても変わる
ホームページには、1万円金貨の通常買取価格を表示しています。ただ、どんな状態の金貨でもこの価格で買い取れるとは限りません。
傷や汚れ、付属品類の欠品など状態によっては買取価格が下がる可能性もあります。表示買取価格通りに買取価格が確定するわけではないので、買取を決める前に査定依頼や問い合わせをしておくと安心です。
高く売るには「グレーディング」がおすすめ
せっかく手に入れた1万円金貨があるなら、少しでも高く売りたいと思いますよね。そんなときは、手元の金貨を国際的鑑定機関でグレーディングしてもらいましょう。金貨の価値を高められる可能性もあるグレーディングについて、詳しく解説します。
グレーディングのメリット
グレーディングとは、国際的に認められている鑑定機関による「格付け」のことです。適切な手順を経てグレーディングされたコインは、真贋はもちろん、コインとしての状態まで証明されたことを意味します。
これにより、客観的な価値が判断しやすくなるだけでなく、鑑定機関によるお墨付きを得られたことになるため、通常品よりも価値が高くなりやすいのです。
手持ちの1万円金貨の価値がよくわからない、箔をつけたいという場合は、鑑定機関に依頼してみましょう。この場合、豊富な実績によって多くの貨幣愛好家から信頼を集める機関を選ぶのがポイントです。
グレーディングすると数万円アップの可能性も!
グレーディングされるということは、プロによる鑑定が済んだ本物だという証です。このため、グレーディングされているだけで数千円アップすることもあり、なかには数万円も買取価格がアップするケースもあります。
もちろん、金貨の状態によっては確実に上昇するとは限りませんが、可能性は高まります。買取価格が上がれば、天皇陛下御在位30年記念 1万円金貨も価値が高まり、買い取ってもらえる可能性もあるのです。
要注意!高く売るためのコツ
少しでも高く売ろうとして、1万円金貨にいろいろと手を加えてしまう人もいます。
しかし、硬貨・古銭・紙幣、古紙幣は発行されたときの状態に近いほど価値が上がるもの。手を加えれば、逆に価値を損なってしまうおそれもあるのです。そんな悲しい事態を避けるために、やってはいけないことや高く売るためのコツを覚えておきましょう。
無理に手入れをしない
保管状態によっては、1万円金貨がくすんだり汚れたりしてしまうケースもあります。
普通の中古品売買の場合、品物を高く売るためには掃除をしてきれいな状態にしておくことが欠かせません。1万円金貨も同じように掃除をしたくなりますが、それは絶対にやめましょう。
磨いたり洗浄したりすると、金貨の状態を悪くする可能性があります。いっそ、何もしないほうが価値が高かったというケースもありえるので、保管していた状態のまま買取に出すようにしましょう。
売り時の見極めが大事!金相場を必ず確認
金の買取価格は、相場に左右される部分が大きいです。せっかく金貨を持っていても、金相場が低いときに売れば損をしてしまいます。少しでも高く売るためには、相場をしっかりと見極めることが大切なのです。ただ、金相場がどう動くかは誰にもわかりません。
自分では今がピークと思って買取に出しても、その後も上昇し続けて悔しい思いをする可能性もあります。逆に、上昇するだろうと見込んで売らずにいたのに、どんどん相場が下降して売るに売れなくなるケースもあります。
このように、金相場の動向によって10万円金貨の買取価格が大きく変わるので、相場の動向はこまめに確認しておきましょう。