第一次に続き“心技体”が刻まれた第三次の金貨

2021年(令和3年)7月23日~8月8日までの17日間、日本の東京都などで開催された第32回オリンピック競技大会。それを記念して、第一次~第四次まで4回に分けて記念硬貨が発行されました。
パラリンピックの硬貨と合わせて1万円金貨、1,000円銀貨、500円クラッド貨の全37種類発行されたなかから、金貨をクローズアップ!
第二次は銀貨とクラッド貨しか発行されなかったので、第一次の次に金貨が発行されたのは第三次になります。
旧・国立競技場のシンボルが新国立競技場へ
第三次の一万円金貨の表面には「勝利」(野見宿禰像)と「栄光」(ギリシャの女神像)」と「心技体」が、裏面には第一次の金貨と同じく「東京2020オリンピック競技大会エンブレム」が刻まれています。
相撲の神様とされている野見宿禰(のみのすくね)の壁画とギリシャの女神の壁画は、現在新国立競技場に飾られています。
この2枚の壁画は、画家の長谷川路可氏の作品で、「力と美」を表現したものとされており、もともと第1回東京オリンピックのメイン会場であった、旧・国立競技場のメインスタンドに飾られていました。
なお、金貨の品位はK24、重量15.6g、直径26mm、発行枚数40,000枚。
そのほかに発行されている第三次のオリンピック硬貨には「体操」「柔道」「卓球」「アーチェリー」「カヌー」「自転車競技」といった競技がありました。