議会200年記念金貨の買取価格一覧
こちらの議会200年記念金貨は、アメリカ合衆国議会200周年を記念して発行されました。
アメリカ合衆国議会(United States Congress)は、アメリカ合衆国の連邦政府の立法府です。連邦議会(Congress)とも呼ばれ、アメリカ合衆国憲法の第1条に定義されます。尚、解散はありません。
アメリカ議会200年記念5ドル金貨
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アメリカ議会200年記念金貨とは?発行の背景や種類、デザインの意味を解説
1789年からはじまり、現在まで長い歴史を紡いできたアメリカ連邦議会(Congress)。200年を迎えた1989年にはアメリカ造幣局によって記念硬貨が発行され、コレクターズアイテムとして希少価値を高めています。
この記事では、そんなアメリカ議会200年記念硬貨の発行の背景や種類について解説するとともに、デザインに込められた意味を探ります。
アメリカ議会200年記念硬貨発行の背景
アメリカ連邦議会200年記念金貨の鋳造にあたり、1988年11月17日に『アメリカ合衆国議会二百年記念貨幣法(Bicentennial of the United States Congress Commemorative Coin Act)』が制定されました。
この法律はアメリカ財務長官に、議会200周年を記念して5ドル金貨、1ドル銀貨、ハーフドル白銅貨の発行を義務づけたもので、硬貨の重さ、直径、純度、デザイン、硬貨に刻む文字、発行枚数の上限などが決められています。
また、硬貨の発行期間は1989年1月1日から1990年6月29日までと制定され、最初の硬貨は1989年6月14日にキャピトル(アメリカ連邦議会議事堂)の外で行われた式典で発行されました。
アメリカ議会200年記念硬貨の種類
前述しましたように、アメリカ議会200年記念硬貨には5ドル金貨、1ドル銀貨、ハーフドル白銅貨の3種類があります。
それぞれ大きさやデザインなどが異なるため、順番にご紹介します。アメリカ議会200年記念5ドル金貨
5ドル金貨は90.0%の純金で作られ、重さは8.359g。直径は0.85インチ(21.59mm)です。
表面にはキャピトルドームの図案が採用され、自由を意味する『LIBERTY』や『IN GOD WE TRUST(イン・ゴッド・ウィー・トラスト)』の文字が刻まれています。
『IN GOD WE TRUST』は、アメリカ合衆国の公式な標語で、『我々は神を信じる』という意味です。裏面には、アメリカの国鳥であるハクトウワシが旧上院議事堂の天井を見下ろす姿が描かれています。
ハクトウワシの絵柄の上には議会200年記念を意味する『BICENTENNIAL OF THE CONGRESS』の文字が。 さらにサイドには『UNITED STATES OF AMERICA』、下には『E PLURIBUS UNUM(エ・プルリブス・ウヌム)』『FIVE DOLLARS』の文字がそれぞれ刻印されています。 『E PLURIBUS UNUM』はラテン語で『多数からひとつへ』という意味を持ち、多数の州から成る統一国家であるアメリカ合衆国を表した言葉です。アメリカ議会200年記念1ドル銀貨
1ドル銀貨は90.0%の純銀製で、重さは26.73g。直径は3種の硬貨の中で最も大きい1.5インチ(38.1mm)です。
表面にはキャピトルドームの頂点にそびえる自由の女神の全体像が描かれ、『IN GOD WE TRUST』と『LIBERTY』の文字が弧を描くように刻まれています。
自由の女神は、ニューヨークのリバティ島にある像が有名ですが、キャピトルドームの頂上にも設置されています。裏面にはアメリカ下院が会期中に議事堂に置いている、地球儀の上に羽を広げて立つハクトウワシの飾りのついたメイス(職杖)が。
ほかにも金貨と同様に『UNITED STATES OF AMERICA』『E PLURIBUS UNUM』『BICENTENNIAL OF THE CONGRESS』などの文字も刻印されています。アメリカ議会200年記念ハーフドル白銅貨
ハーフドル白銅貨の素材は92.0%の銅で、重さは11.34g。直径は1.205インチ(30.6mm)です。
表面には自由の女神のバストアップが採用され、表情や細かい装飾まで確認できます。
自由の女神の周りには、ほかの硬貨と同様『BICENTENNIAL OF THE CONGRESS』『IN GOD WE TRUST』『LIBERTY』などの文字が刻印されています。裏面に描かれているのは、キャピトルビルの全体像です。建物の周りを星の花輪が囲むデザインになっています。
硬貨に刻まれたハクトウワシの意味
アメリカ議会200年記念金貨と銀貨には、アメリカの国鳥であるハクトウワシのデザインが採用されています。
自由の女神やキャピトルと同様にアメリカを象徴する存在ですが、そもそもなぜハクトウワシが国鳥に選ばれたのでしょうか。ハクトウワシがアメリカの国鳥として選ばれたのは1782年。選定の理由はいくつかありますが、当時ハクトウワシが北アメリカに広く分布し、アメリカ国民にとって親しみやすい存在であったことが大きな要因となっています。
また、ハクトウワシの体長は約70~100cmと非常に大きく、鋭い目つきと尖ったくちばしが特徴的です。
このような力強く威厳のある風貌や、空を自由に飛び回る姿がアメリカの象徴としてふさわしいと考えられたのも、国鳥に選ばれた理由のひとつです。国鳥に選定された当時、ハクトウワシはアメリカに数多く生息していました。しかし乱獲や農薬の影響により、1994年には絶滅危惧種にも認定されるほど、大幅に数を減らしてしまいます。
その後、政府の保護活動の甲斐あって順調に数を増やし、2007年には絶滅危惧種の指定が解除されるまでに。絶滅の危機は逃れましたが、現在もアメリカの大切な国鳥として保護対策が続けられています。まとめ
アメリカ議会200年記念硬貨には、アメリカ合衆国を象徴する絵柄や文字が数多く採用されています。
ひとつひとつの意味をたどっていくことで、今まで知らなかった歴史や事実に出会えるかもしれません。 この機会にお手元の記念硬貨に描かれた絵柄や文字について再確認し、硬貨に込められた意味への理解を深めてみませんか。