リバティ金貨の買取価格一覧
リバティ金貨は、表面はリバティキャップと呼ばれる冠を被った、自由の女神が13個の星で縁どられているデザインです。裏面はオリーブの枝と3本の矢を持ち、盾を持ったワシが描かれています。通称リバティヘッドと呼ばれ、年度によって裏面のデザインが異なります。
なお、20ドル、10ドル、5ドル、2.5ドルの4種類があり、20ドルのリバティ金貨は年代によって希少でプレミアムが付きます。
20ドル リバティ金貨
本日の買取価格 |
|
---|
10ドル リバティ金貨
本日の買取価格 |
|
---|
5ドル リバティ金貨
本日の買取価格 |
|
---|
2.5ドル リバティ金貨
本日の買取価格 |
|
---|
リバティ金貨は価値がある?発行背景・デザイン・歴史を解説
リバティ金貨(Liberty Head Gold Coins)は、アメリカ合衆国の貨幣史において重要な役割を果たした金貨です。
この金貨は、19世紀から20世紀初頭にかけて発行され、アメリカの経済成長と国民の富の象徴として広く流通しました。
リバティ金貨は、特にそのアメリカの精神性を表現するデザインと歴史的背景から、コイン収集家や歴史愛好者にとって非常に魅力的な存在です。
今回の記事ではこの金貨についてくわしくご紹介します。
リバティ金貨の歴史
発行背景
リバティ金貨は、アメリカの貨幣制度改革の一環として、19世紀中期に発行された金貨です。
1850年代に入り、アメリカは金の発掘が盛んになり、金本位制を採用していたため、新しい金貨の発行が必要とされました。
デザインには、国民の自由を象徴する自由の女神(リベルタス)の肖像を用いることで、国家の独立と繁栄を表現し、アメリカ経済の発展に貢献しました。次項でデザインについてくわしく記載します。
デザインと意味
リバティ金貨には主に4つの異なる額面(2.5ドル、5ドル、10ドル、20ドル)が存在し、それぞれ共通のデザインを持っています。
表面はリバティキャップを冠した自由の女神が13個の星で縁どられ、裏面はオリーブの枝と3本の矢、盾を持ったワシが描かれています。
リバティ(liberty)とは英語で自由を意味し、表面の自由の女神は、以下のようなアメリカの精神性をよく表しています。
- 迫害を逃れてアメリカにやってきた移民たちの自由な社会を築きたいという強い願望
- イギリスからの独立を勝ち取ったアメリカ独立戦争
- 西部への開拓という、自由な土地を求めて人々が移動し新しい社会を築いた経験
そうしたアメリカの精神性を象徴するのが自由の女神(リベルタス)です。自由の女神の像がもつ意味合いは以下のようなものです。
- アメリカ人にとって: 祖国の歴史と誇りを象徴する存在
- 移民にとって: 新しい生活への希望と夢を象徴する存在
- 世界の人々にとって: 自由と平等を求める人々にとっての希望の灯台
また裏面のワシ(ハクトウワシ)は、勇気、自由、不死の象徴であり、アメリカ合衆国の国鳥として知られています。
20ドル金貨は3種類存在
リバティ金貨の中でも20ドル金貨は年代によって3つのデザインがあります。
①1850~1866年
この時期の20ドル金貨には、アメリカの公式な評語である「我々は神を信じる」という意味の「IN GOD WE TRUST」が記されていません。それによりノーモットーと呼ばれています。
②1866~1876年
金の品位、重量、直径は前の時期と同じですが、「IN GOD WE TRUST」が記されている点が最も大きな違いです。
③1877~1907年
基本的なデザインは2つ目のものと同じですが、1つめと2つめに発行されたものには「TWENTY D.」となっていた文字が「TWENTY DOLLARS」となっています。
コレクションとしての魅力、価値
金貨としての価値
リバティ金貨の金貨としての価値は、主にその金の含有量と希少性に基づいています。リバティ金貨は金本位制の下で発行されており、実際の金の価値が反映されるのです。
たとえば、20ドル金貨は約30グラムの金を含んでおり、金の市場価格に応じた価値があります。
しかし、コインの状態や年式、デザインの違いにより価値の変動が大きく、特に希少な発行年や未使用の状態のコインは金の価値を超えて高額で取引されることがあります。
額面 | 2.5ドル | 5ドル | 10ドル | 20ドル |
質量 | 約4.17g | 約8.3g | 約16.71g | 約33.43g |
直径 | 約18mm | 約21.5mm | 約27mm | 約34mm |
品位 | 21.6金 | 21.6金 | 21.6金 | 21.6金 |
コレクションとしての魅力
リバティ20ドル金貨の中には貴重な存在があります。特に注目されるのは、1849年に発行された「幻の20ドル金貨」です。
この金貨は発行枚数がわずか1枚とされています。市場で見ることは非常にまれであり、コレクターの間では伝説的な価値を持つ存在です。
また1870年に発行された「ミントマークCC」の付いた金貨は、状態が準未使用品であれば約4千500万円の価値があるとされています。
ミントマークとは、コインが鋳造された場所を示すための刻印であり、『CC』のミントマークがついた金貨はカーソンシティ造幣局で製造されたことを示します。
このミントマークによって、コインの価値が大きく変わることがあります。
イーグル金貨との違い
イーグル金貨とは現在アメリカで発行されている金貨のひとつです。リバティ金貨とイーグル金貨は混同されがちですが、いくつかの違いがあります。
共通点
- アメリカのコインであること
- どちらも自由の女神が描かれていること
- 額面が4種類あること
異なる点
- 発行されていた時代:イーグル金貨は現在発行されており、リバティ金貨は過去に発行されていた
- 自由の女神の向き:イーグル金貨は正面(現代的表現)、リバティ金貨は横向き(古典的表現)
- 額面:イーグル金貨は50ドル、25ドル、10ドル、5ドル、リバティ金貨は20ドル、10ドル、5ドル、2.5ドル
まとめ
リバティ金貨は、アメリカ貨幣制度改革を象徴する重要な金貨です。自由の女神の肖像が刻まれたこれらのコインは、アメリカの自由と繁栄を象徴し、今でもその魅力を失っていません。
特に20ドル金貨には複数種類があり、コレクター魂を刺激される一品です。それぞれの年代の金貨の中にもより貴重なものが存在し、もしも出会えればその喜びはひとしおです。
こうした歴史や価値を知っておくことで、コイン収集をより楽しむことができるでしょう。