年度によっては1,000万円超えの金貨も!リバティ金貨をご紹介!

アメリカを象徴するものといえば自由の女神ですね。そんな自由の女神が描かれている金貨が、「リバティ金貨」です。
リバティキャップと呼ばれる冠を被っており、資産的価値に加えデザインの面でも人気があります。
リバティ金貨は額面によって4種類に分けられますが、そのなかでも20ドル金貨は年代によって大きくプレミアが付きます。
20ドル金貨も発行年によってプレミアの幅があるのが特徴です。
今回はそんなリバティ金貨について解説します。
リバティ金貨の概要
リバティ金貨はアメリカ合衆国で発行されていた金貨です。リバティは英語で「自由」を意味する単語で、自由を象徴する「自由の女神」が描かれています。リバティキャップと呼ばれる冠をかぶり、13個の星で縁どられています。
裏面にはオリーブの枝と3本の矢に加え、盾を持った鷲を配置。通称「リバティヘッド」と呼ばれるこの金貨は、年度によって裏面のデザインが異なります。
発行年度は1849年~1907年で、額面は上から、20ドル、10ドル、5ドル、2.5ドルの4種類。そのなかでも20ドル金貨は発行年度により3つに分類され、年度によっては高いプレミアが付くことがあります。

リバティ金貨20ドルコインの3タイプ
■ タイプ1:発行年度1850年~1866年
タイプ1に分類される20ドル金貨は、1850年~1861年(前期)と1862年~1866年(後期)の2つに区別できます。
品位は90%で重量は33.43g、直径は34㎜と大型の金貨になります。状態によって金額は変動しますが、高い金額で取引されるのがこの年代のリバティ金貨の特徴です。
具体例を挙げると、1850年の銘柄で完全未使用の場合は2,000万円以上の価値がつくこともあります。また、1856年のものに関しては5,000万円の価値があると言われています!
この時代のリバティ金貨で一番貴重なのは、1849年に発行された「幻の20ドル金貨」と呼ばれるものです。なんとその発行枚数は1枚!
市場で見た人は数少なく、めったにお目にかかれないコインとなっております。
後期の年代は、一番価値が低いものでも未使用品なら45万円ほどで取引が行われます。タイプ1のリバティ金貨は年代に関係なく、高額で取引されるのが特徴です。
また、通常のリバティ金貨には刻印されている「IN GOD WE TRUST」というモットーが、タイプ1の金貨には刻印されていません。そのため、「ノーモットー」と呼ばれることもあります。
ノーモットーのプルーフ金貨は1,000万円以上の価値があると言われており、状態によっては数千万円を超えることもあるそうです……
■ タイプ2:発行年度1866年~1876年
金の品位、重量と直径はタイプ1と同じになりますが、こちらはモットーが刻まれているのが相違点です。
コインには「IN GOD WE TRUST」と刻まれており、意味は「我々は神を信じる」です。これはアメリカの公式な標語であり、1864年には硬貨への印字が開始されました。
この年代のリバティ金貨も、全体的に価値が高いのが特徴です。1870年に発行された「ミントマークCC」の金貨は、準未使用品で4,500万円ほどの価値がついています。
※ミントマークについて※
ミントマークはコインを鋳造した場所を特定するために刻印される、図案や銘字とは関係のないアルファベットのことです。
原則として、邪魔にならない場所に小さく配置されています。日本語では「鋳造刻印」という呼び方ですが、ミントマークという言い方が一般的。
造幣局が複数存在する場合や、海外に植民地を持っていた国では、自国以外の場所でコインを発行することも多かったそう。その際に、コインの鋳造場所を特定するために刻印されたのがミントマークです。
コレクターにとって、ミントマークは最重要視するポイント。同じコインでもマークの違いで希少価値が変化することも多いからです。
現在でもドイツやアメリカではミントマークが刻印されています。
アメリカのミントマークの例。
P:フィラデルフィア
S:サンフランシスコ
C:シャロット
O:ニューオリンズ
■ タイプ3:発行年数1877年~1907年
デザインは過去のものと同じですが、「TWENTY D.」の刻印が「TWENTY DOLLARS」に変化しました。国内外問わず流通量が一番多いタイプで、現代に近づけば近づくほど価値は減少する傾向にあります。
しかし、年度によってはプレミアが付くコインもあるのです。1879年(ミントマークO)や1881年(ミントマークなし)は発行枚数が少なく、1,000万円前後での取引が行われます。
以上がリバティ金貨20ドルコインの3タイプでした。共通して言えることですが、どのタイプでも年次によっては数百万円~数千万円のプレミアが付くという特徴があります。
該当する年代のコインをお持ちの方は、ぜひ金貨買取本舗までお持ちください。専門の鑑定士が納得のいく金額をご提示いたします。
イーグル金貨との違い
リバティ金貨には裏面に鷲(イーグル)が描かれていることから、イーグル金貨と間違えられることが多いです。また、どちらのコインにも自由の女神がいることから、余計にややこしいですよね。
イーグル金貨の自由の女神は正面を向いているのに対し、リバティ金貨は横を向いています。さらに、2つの金貨では額面も異なり、イーグル金貨は高い順に50ドル、25ドル、10ドル、5ドルの4種類となっております。
イーグル金貨は1986年から発行されている金貨の名称です。もともとはアメリカで発行されていた10ドル金貨のことを指す言葉でした。
まとめ
この記事ではリバティ金貨について紹介しました!
純粋な金の含有量でプレミアが決まるというよりも、残存枚数やグレードの高さで価値が決定するのがリバティ金貨の特徴です。
10ドル金貨でも、一番高いものでは1億円もの値段が付いたこともあります。
プレミアが付く年次をお持ちで査定に出したいという方は、専門家へ依頼しましょう。というのも、リバティ金貨には年号を改ざんした偽物が多く出回っていて、専門の知識がないと見分けるのが難しいからです。
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