明治一分銀(めいじいちぶぎん)は明治元年~明治2年(1868年~1869年)に鋳造されしかしほかの時代の一分銀よりも少ないので、希少性が高いです。
しかしほかの時代の一分銀よりも少ないので、希少性が高いです。
一分銀の中でも重いほうに分類されます。両面に逆桜のない種類は現状見つかっていません。
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逆桜とは?
ほとんどの一分銀には、必ず一ヵ所『逆桜(ぎゃくざくら)』と呼ばれる特殊な刻印があります。しかし同じ時代につくられた一分銀でも逆桜の位置が異なるものもあります。
逆桜とは銀貨の枠に彫られた桜の刻印の向きが、ほかの桜と逆さに彫られている状態のことです。規則正しい桜の並びのなかに、ひとつだけ傾いたように見えるので簡単に見分けられます。
しかしまれに両面に逆桜がないレアな一分銀も存在します。この一分銀はコレクターからの需要が高く、同じ特徴の一分銀でも、両面逆桜なしのほうが高価で取引されています。
明治一分銀の種類と価格
明治一分銀は共通の特徴として、裏面の『川常(かわつね)』という特徴があります。川常とは常の1画目~3画目が上から下へまっすぐ伸びるような刻印を指します。
ほかにも一分銀ごとの文字の特徴で価格がわかれます。
以下が種類一覧となりますが、記載している価格は状態が非常に良い場合での参考買取価格になります。その点ご留意ください。
明治一分銀 跳分(めいじいちぶぎん はねぶん)
跳分とは明治一分銀の『分』の一画目が左側がはねている特徴のことです。チェックマークのように上にはねているので、古銭に詳しくない人が見てもすぐにわかるでしょう。
なかでも表面の右下と裏面の左上が逆桜の跳分は10万円で取引されたこともあります。
明治一分銀 跳分跳銀(めいじいちぶぎん はねぶんはねぎん)
跳分跳銀とは、先程の跳分の特徴に跳銀の特徴が合わさったものです。跳銀とは表面の銀の一画目が上に跳ねている特徴のことです。
明治一分銀は跳分跳銀に限らず、2つの特徴が合わさっていることがほとんどです。組み合わせと逆桜の位置で価格が変わるので注意してください。
明治一分銀 明治手(めいじいちぶぎん めいじて)
明治一分銀 明治手は逆桜の位置が特徴的です。表面は上から3列目と4列目の左右の桜にしか逆桜はありません。
しかし裏面の逆桜の位置はさまざまなので、見分けるならばまず表面の逆桜の位置を確認しましょう。
明治一分銀 非川交叉川常(めいじいちぶぎん ひかわこうさかわつね)
川交叉の川と川常の川はそれぞれ別の部分の特徴を指しています。まず川交叉は裏面の『是』の字の8画目と9画目が、×印のように交差している特徴です。
そして川常とは、同じく裏面の『常』の1~3画目がまっすぐな線で刻印されている特徴です。上から下にまっすぐに突き刺さるような勢いが感じられます。
特に川常は明治一分銀かどうかを見分けられるほど、ほとんどの明治一分銀に備わっている特徴です。それがないというだけでもかなり希少であるといえます。
ほとんどの明治一分銀にある特徴がないので、古銭に詳しくなくても見分けやすいでしょう。
明治一分銀 非川交叉川常跳分(めいじいちぶぎん かわこうさかわつねはねぶん)
明治一分銀 非川交叉川常跳分は非川交叉川常の特徴に跳分が組み合わさった一分銀です。跳分があるだけで非川交叉川常より価格が2倍も高くなったこともあるので、川の特徴だけでなく分もしっかりと確認しましょう。
明治一分銀 非川交叉川常跳分跳銀(めいじいちぶぎん かわこうさかわつねはねぶん)
明治一分銀 非川交叉川常跳分跳銀はここまでご紹介した明治一分銀の特徴のすべてがつまっています。合計4つの特徴はひとつずつしっかりと見分けなくてはいけません。
かなり珍しい一分銀ですが、跳分跳銀のほうが高価な傾向にある特殊な銀貨です。