小判のなかには幕府の鋳造場ではなく、佐渡でつくられたものがいくつか存在しています。
市場でも非常に少ない枚数しか確認されていないことが多く、記録もほとんどないため、発行枚数も不明です。
ここでご紹介する佐渡小判(さどこばん)は、佐渡でつくられた享保小判です。
表面は享保小判と同じく畳に似た模様と、上下に扇に囲まれた桐の花が彫られています。佐渡小判と判断できる唯一の特徴ともいえる点は、裏面にあります。
裏面の右上に佐渡でつくられたことを示す『佐』の字が彫られています。このことから佐渡小判は『佐字小判』とも呼ばれています。
また裏面の左下の職人のサインも、現在まで『筋神』、『利神』、『高神』、『又神』の4種類しか確認されていません。
付加価値の高い小判の買取価格は市場価格や在庫状況によって変化する為、最新の価格については『無料査定のお申し込み』や『お電話(0120-9610-66/受付時間10:00~18:00)』からお問い合わせください。
佐渡小判の種類と価格
佐渡小判の見分け方は刻印の種類さえわかっていれば簡単です。しかし金山で有名な佐渡でつくられた金貨は、偽物も多数存在します。
一方、佐渡の知名度の高さから、記念品としてレプリカがつくられることもあります。
偽物はメッキ加工などに価格が低いですが、レプリカの場合は小判と同様に金でつくられることもあるため、金地金価格で取引が可能です。
鑑定書がない本物もあれば、きれいな状態に見えるレプリカもあります。希少価値が高い佐渡小判は、まず本物であるかをきちんと確認すると良いでしょう。
以下が種類一覧となりますが、記載している価格は状態が非常に良い場合での参考買取価格になります。その点ご留意ください。
佐渡小判(さどこばん)
大判や小判は裏面の左下に『大吉』と刻印されているとプレミア価格が高くなります。しかし現在まで大吉の刻印がある佐渡小判は見つかっていません。
裏面の種類は『筋神』、『利神』、『高神』、『又神』の4つですが、もし大吉表記の佐渡小判があったとしたら、かなりのプレミアを期待できるでしょう。
残存数が少ないことから、多少の傷があったとしても、ほかの小判より高額がつく可能性が高い小判です。
品質が低いものでも約300万円の価格がついたこともあり、これは享保小判の最高品質の価格を上回るほどです。
上記は一例ですが、それほど佐渡小判は希少であり価値があります。