国立公園制度100周年記念銀貨の買取価格一覧
国立公園制度100周年を記念して、34の国立公園それぞれの図柄を使用した貨幣が財務省から発行されます。
この記念貨幣は、100年間にわたる自然保護の努力とその成果を祝うものであり、表面には国立公園の自然を題材にしたデザインが描かれており、裏面には、日本の国立公園の価値や魅力の浸透・定着を図るための象徴とされる「国立公園統一マーク」がデザインされています。
国立公園制度100周年記念 千円銀貨 西表石垣国立公園
本日の買取価格 |
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国立公園制度100周年記念 千円銀貨 慶良間諸島国立公園
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国立公園制度100周年記念 千円銀貨 やんばる国立公園
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国立公園制度100周年記念貨幣の魅力
2031年には国立公園制度100周年を迎え、それを記念して「西表石垣国立公園」「慶良間諸島国立公園」「やんばる国立公園」の記念貨幣が発行されます。
発行される銀貨は額面1000円で、各国立公園の自然を題材にしたデザインが特徴です。
また、記念貨幣の公式販売価格は税込みで13,800円、各デザインともに4万枚が発行されます。
この記念貨幣は、100年間にわたる自然保護の努力とその成果を祝うものであり、国民に自然環境の大切さを再認識させる機会となるでしょう。
今回の記事では、各公園の概要と記念貨幣のデザインを紹介します。
国立公園制度とは
出典: 国立公園一覧(環境省) 2024年8月時点
国立公園制度とは、自然環境の保護と持続可能な利用を目的とした制度で、国立公園や国定公園の特別地域内において、環境大臣などが指定した区域に対する利用や立入りを規制するものです。
この制度は、美しい自然景観や貴重な生態系を守り、未来の世代に引き継ぐために重要な役割を果たしています。具体的には、指定された区域内における人々の活動や開発を管理・制限し、自然環境の保護を確実にします。
たとえば、特定の場所での建設や開発活動を制限して自然景観や生態系の保全を図ったり、登山道やキャンプ場などの公園利用施設を整備して安全な公園運営をしたりなどが代表的です。
また、指定区域内には、観光やレクリエーションのための施設が集中的に配置される「集団施設地区」が設定されており、これには古くから存在する温泉地や国民休暇村などが含まれます。
これらの施設は、自然環境と調和しながら、訪れる人々にリフレッシュと癒しの場として人気です。
さらに、国立公園制度は教育や研究の場としても重要です。
多くの国立公園では、自然環境についての理解を深めるためのプログラムやイベントが実施され、子供から大人まで多くの人々が参加しています。こうした活動は、自然保護の意識向上や持続可能な社会の実現に貢献していると言えます。
このように、国立公園制度は自然環境の保護と持続可能な利用を両立させるための重要な仕組みであり、私たちの豊かな自然を守り、次世代へとつないでいくために欠かせない制度なのです。
ちなみに、2024年8月現在、日本の国立公園は全国で34カ所あります。
記念貨幣第一弾は沖縄県の3つの国立公園がテーマ
財務省は、国立公園制度100周年を記念して、34の国立公園それぞれの図柄を使用した貨幣を、本年から令和13年までの期間に、年間およそ5公園ずつ順次発行する予定です。
今回は、その初回分として、西表石垣国立公園、慶良間諸島国立公園、やんばる国立公園の千円銀貨を次の要領で発行することに決定しました。
まずは、記念貨幣のモチーフになった国立公園がどのようなところなのか、貨幣には何が描かれているのかを紹介します。
なお、額面や素材、重量は3種類共通で次のとおりです。
額面 | 千円 |
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素材 | 純銀 |
重量 | 31.1g |
直径 | 40mm |
発行枚数 | 4万枚 |
販売価格 | 13,800円(税込) |
西表石垣国立公園
出典: 西表石垣国立公園 見どころガイド(環境省)
西表島(いりおもてじま)は1972年5月に西表国立公園に指定され、2007年8月に石垣島が編入、現在は「西表石垣国立公園」と呼ばれています。
また、2016年6月からは公園の範囲が拡大され、総面積は122,150ヘクタール(陸域40,653ha、海域81,497ha)で、西表島のほぼ全域が国立公園として保護されています。
西表島は、日本最南端の沖縄県八重山諸島に位置しており、島全体が亜熱帯性の植物に覆われ、降雨量が多いのが特徴です。
また、沖縄県最大の河川である浦内川をはじめに、多数の豊かな水資源を持っています。
黒潮の影響で海中にはサンゴ礁が広がり、特に石垣島との間に位置する石西礁湖はその美しさで世界的に有名です。
今回発行される西表石垣国立公園の記念千円銀貨には、マングローブ林と河口を背景に、西表島に生息するイリオモテヤマネコが描かれています。
このデザインから、西表石垣国立公園やイリオモテヤマネコに対する関心、自然の保護や西表島の生態系の重要性を伝える意図が読み取れます。
裏面は国立公園統一マークで、公式販売価格は13,800円(消費税・送料込)です。
慶良間諸島国立公園
出典: 慶良間諸島国立公園 見どころガイド(環境省)
慶良間諸島(けらましょとう)は、沖縄県那覇市から西へ約40kmの位置にあり、大小30以上の島々と多くの岩礁から成り立っています。
そして、平成26年3月5日(サンゴの日)に、31番目の国立公園として登録されました。
透明度の高い海、多様で密集したサンゴ礁、ザトウクジラの繁殖地、島々が点在する美しい海景、白砂のビーチ、海食崖と風衝地特有の植生など、陸と海が織りなす多様な景観が特徴です。
公園の面積は、陸域が3,520ha、海域が90,475haで、大部分が海に占められていますが、沖縄本島(那覇市泊港)から高速船で約35~50分で訪れることが可能です。
そのため、ケラマブルーと称される美しい海でのダイビングやシュノーケリング、冬にはホエールウォッチングなどのアクティビティを楽しむことができます。
なお、慶良間諸島国立公園の記念千円銀貨には、美しいサンゴ礁とウミガメが生き生きと描かれています。
この銀貨を通じて、慶良間諸島国立公園の自然保護の大切さや魅力を伝えようとしていることがうかがえるでしょう。
こちらも裏面は国立公園統一マークで、公式販売価格は13,800円(消費税・送料込)です。
やんばる国立公園
出典: やんばる国立公園 フォトアルバム(環境省)
やんばる国立公園が設立されたのは、2016年9月15日です。
沖縄県の名護市より北の地域に広がり、海域面積が3,670ヘクタール、陸域面積が17,352haに及びます。
やんばる国立公園は、国内最大級の亜熱帯照葉樹林を有し、ヤンバルクイナ、ノグチゲラ、ケナガネズミ、オキナワトゲネズミ、オキナワイシカワガエル、ヤンバルテナガコガネなどの希少な固有種が生息いることで有名です。
また、やんばる国立公園は、石灰岩の海食崖やカルスト地形、マングローブ林など、多様で豊かな環境が特徴です。
絶景スポットを巡るトレッキング、カヌー・カヤック、四輪バギー、ジップラインなど、多彩なアクティビティを楽しむことができ、やんばるの大自然を存分に体験できます。
なお、やんばる国立公園の記念千円銀貨には、比地大滝とヤンバルクイナが色鮮やかに描かれています。
これらのデザインから、やんばる国立公園の自然の素晴らしさや、その保護の重要性を伝えようとしていることが伝わるでしょう。
ほかの2種類の記念銀貨と同様に、裏面は国立公園統一マークで、公式販売価格は13,800円(消費税・送料込)です。
コレクションの魅力と投資価値
記念貨幣は、その美しいデザインと歴史的背景から、多くのコレクターや投資家にとって魅力的なアイテムです。
特に、国立公園制度100周年を記念したこれらの貨幣は、自然保護の重要性を訴えるメッセージ性も持ち、将来的な価値も期待されます。また、各国立公園の特色が反映されたデザインは、収集する楽しみを一層高めてくれるでしょう。
造幣局は、これらの記念貨幣を含む3つの製品の通信販売を5月14日(火曜日)より開始しています。オンラインショップからお申し込みの際は住民票に記載ある住所での申込になるので注意が必要です。
また、販売数量を超える申し込みがあった場合は抽選となります。購入を検討されている方は、以上の内容にご留意ください。
まとめ
国立公園制度100周年を記念する貨幣は、日本の自然の美しさとその保護の重要性を象徴する貴重なアイテムです。
それぞれの国立公園の特色を反映したデザインは、収集する楽しみを一層高め、未来の世代に自然の大切さを伝える役割を果たします。
コレクションとしても十分魅力的なアイテムですが、これらの記念貨幣を通じて、日本の自然環境の素晴らしさを再認識し、保護活動への理解も深めていきませんか。