金貨投資、手取り足取りおしえまっせ!
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古い記念硬貨、どこで換金できる?銀行と買取業者の違いを徹底比較!

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日本ではオリンピックや万博などの国際的なイベントの開催、天皇陛下の即位周年などにあわせて、これらを祝う記念硬貨が発行されます。
普段の硬貨とは異なり、材質も純金や純銀と豪華な仕様です。

最近では、2025年に開催される大阪万博を記念した硬貨が発行されました。
こちらは万博の公式キャラクターである「ミャクミャク」がデザインされたカラーコインになっています。

しかし、そんな記念硬貨も時期が経てば、やがて手放すこともあるでしょう。
この記事では古くなった記念硬貨を換金する場所や、そのときの注意点などを紹介します。

1. 記念硬貨の換金方法は?

記念硬貨はコレクション性の高い硬貨です。
図案も一般的に流通している硬貨とは異なり、デザイン性が追及されたものも少なくありません。

そのため発行枚数が極端に少なかったり、発行期間が非常に短い記念硬貨は希少性が高く、コレクター人気が高くなります。
記念硬貨を専門に収集するコレクターも存在し、額面以上の高値で取引されていることも少なくありません。
そんな記念硬貨を換金する場所は大きく3か所あります。

(1) 銀行窓口で換金

記念硬貨の換金先として最も身近な場所は銀行です。
全ての記念硬貨には必ず金額が刻印されています。
広く一般的に使われる硬貨ではありませんが、日本の法律で定められたれっきとした貨幣であるため、銀行に持っていけばその額面と同額の金額で両替が可能です。

大きな銀行ではなくても地方銀行や最寄りの支店でも換金してくれます。
また、銀行以外でも郵便局でも換金可能です。

ただ、銀行によっては換金の対応をそもそもしていない、対応はしているが一度に受け付けられる枚数に制限を設けているなどの処置をしていることもあります。
最寄りの銀行に行く前に、換金の取り扱いの有無を確認しておきましょう。

(2) 買取業者で査定

記念硬貨の買取を考えたときに、依頼先として考えられる業者は大きく2種類が考えられます。
1つは古銭や紙幣などを専門に扱っているコイン・お札専門の買取業者。
もう1つは金銀などを取引している貴金属取扱店です。

記念硬貨のなかには、プレミアがつき額面よりも何倍も高額な値段で取引されている硬貨も少なくありません。
前者であれば、記念硬貨のプレミア的な価値から判断し買取額を決定してくれます。
素人では分からない記念硬貨の価値を正しく判断してもらえるため、まずはプロの鑑定士に依頼するとよいでしょう。

後者は貴金属投資の意味合いが強くなります。
記念硬貨は発行時点での相場に応じて重さが決定します。
つまり、相場の変動によって購入したときよりも貴金属の価値が上がっていれば、それだけ利益がでることになります。

貨幣としての交換と貴金属としての交換のどちらが良いかは一概に言えないので、納得できるまで何社かあたってみるのもよいでしょう。

(3) ネットオークションを利用

ネットオークションやフリマサイトなどでは、古くなった記念硬貨が販売できます。
ほかの商品同様の手続きで売りに出すことができるため、慣れている人ならば時間もかからないでしょう。

特に希少価値の高い記念硬貨であれば、マニアとしてもコレクションに加えたいため高値をつけてくれます。
場合によっては額面の何倍もの額になることも考えられます。

ただ、ネットオークションを運営する会社によっては、現金の取り扱いを禁止しているサイトも存在します。
確かに記念硬貨はコレクション色の強いものですが、記念「硬貨」であるため普通の買い物などにも使用可能です。

サイトの禁止事項に抵触する場合もあるため、出品前にはガイドラインに抵触しないか確認しましょう。
また、現金を扱う以上、販売者側には相当な信頼が求められます。
販売前には十分な説明を行った上で、その後のアフターフォローも重要です。

そのほか、素人が出品すると安く買い叩かれることもしばしばあります。
記念硬貨のコレクション的な価値は、発行枚数や期間のほか材質やデザインなど、さまざまな要素で大きく左右されます。
同じシリーズの記念硬貨であっても、市場価値が全く異なることは珍しくありません。
素人ではその価値を見極められないため、安易な出品は危険です。

2. 銀行で記念硬貨の換金はもったいない?その理由を紹介

記念硬貨を購入する方法としては、ネットで発行元である造幣局に直接申し込む方法のほかに各地の銀行で引き換えてもらう方法があります。
では「換金も銀行で」と言いたいところですが、実は記念硬貨を換金する場所として、銀行というのはあまりおすすめできません。
換金の状況によっては思った以上の金額にならず、むしろ損をする可能性もあります。

■ 価値があっても額面通りの金額

記念硬貨は日本政府が公式に発行している貨幣であり、普通に買い物に使用することもできます。
そのため、商取引の場面では額面どおりの価値になります。

どれだけコレクター人気が高くプレミアがついた記念硬貨でも「1万円」と額面にある硬貨は、1万円分の買い物にしか使えません。
同様に銀行で換金した場合も、コレクションとしての価値ではなく額面の価値で処理されてしまい1万円にしかなりません。

特に、純金製や純銀製の記念硬貨は要注意です。

純金・純銀の記念硬貨は発行時の金や銀の相場にあわせて額面が付けられますが、当時の相場よりも圧倒的に低い額面がつけられている記念硬貨も珍しくありません。
単純に金や銀の価値で見ても銀行での換金は損と言えるでしょう。

また、純金や純銀でできていることから、記念硬貨の購入はコレクションという意味合いだけではなく、金や銀への貴金属投資という側面も持ちあわせています。
たとえ、購入当時に1,000円分の重さの金や銀で作られていても、相場は時期によって変動します。
変動した分の売却益も銀行で換金すると得られないため、投資という面からも銀行での換金はおすすめできません。

■ 手数料がかかるとマイナスになる

日本銀行は、自動販売機やATMなどの機械に使えないことの多い記念硬貨を流通貨幣に換金することを勧めています。

ただ、換金を請け負っている民間銀行での両替には幾らかの手数料が必要です。
どの程度の手数料が必要なのかは、各行が発表している硬貨の「両替・精査業務に関する連絡」やよくある質問のコーナーにまとめられているため、気になる人は事前に確認するとよいでしょう。

いずれにしても、銀行では記念硬貨を書いてある額面通りでしか引き取ってくれないため、手数料を加味するとマイナスになることが十分に考えられます。
微々たる金額かもしれませんが、決して無視できないポイントです。

■ 基本的に平日のみ対応

記念硬貨をATMに入れると、通常流通している硬貨とは重さや額面が異なるため正しく読みとることができず、トラブルを起こすことが少なくありません。
そのため、多くの銀行ではATMへ記念硬貨を入れること自体を禁止しています。
結果、人の目をもって確認するしか方法がなく、どうしても記念硬貨の換金は平日の窓口を訪れなければなりません。

それだけでも手間ですが、記念硬貨の査定には時間がかかります。
世間的に流通している硬貨ではないので、機械に流し込んで枚数や額面を計算するということができません。
記念硬貨の換金に枚数制限を設けている銀行が少なくないのも、これが理由です。

単純に業務時間を圧迫するにも関わらず、銀行側の利益と言えるのが微々たる手数料のみでは、銀行も損が大きくなってしまいます。
このような理由もあり、あまり銀行での記念硬貨の換金は好まれていません。

3. 換金場所に迷ったら買取業者がおすすめ

記念硬貨の換金は、やはり専門の業者へ依頼することが最も確実で安全といえるでしょう。
発行枚数や発行期間がさまざまな記念硬貨のプレミアは、素人では判断できないことがほとんどです。
それをプロの目線から厳しく査定して確実な金額をつけてくれるため、安く買い叩かれる不安もありません。

■ 土日でも対応可能

買取業者の利点は銀行とは異なり、土日でも対応してくれることです。
買取の依頼は、多くの業者が年中無休で受け付けており、電話一本で対応してくれます。
また、買取を依頼する硬貨の枚数にも制限が存在しないため、少なくても多くても対応してくれる点は大きなメリットでしょう。

■ 査定に納得できなければ持ち帰りも可能

依頼する業者によっては、記念硬貨の買取価格に大きな差が出ることも珍しくありません。

記念硬貨のプレミアは素人では判断できないものが多く、比較対象となるものも少ないため「本当に売ってしまってよいのか」と判断に悩むこともあるでしょう。
そのような場合に備え、一度持ち帰って別の業者に依頼するとよいでしょう。
いくつかの業者を見比べた上で、最も高額をつけてくれた業者を選ぶと安心です。

また、記念硬貨の換金は硬貨専門の買取業者以外にも、貴金属販売の会社へ依頼することも1つの手段です。
金や銀の相場によっては、プレミアのついていない硬貨でも高値で買い取ってくれる可能性があります。
いずれにせよ、自分が納得できた価格で相手と取引することが大切です。

■ 額面以上の金額もあり得る

紙幣や硬貨専門の買取業者に依頼する場合は、硬貨の保存状態も買取額を決めるポイントです。
買取業者は硬貨のコレクション的な面から買取価格を決定します。

そのため、硬貨そのものに汚れやキズのほか、変形等がある場合は買取価格が下がってしまいます。
また、記念硬貨は何枚かでセット販売されていることも多く、そのセット全ての硬貨が揃っているとプラス査定となり、買取価格がアップします。

そして、さらなる高額査定のためには、記念硬貨本体以外の部分も重要です。
基本的に記念硬貨は、その硬貨を補完するためのケースや来歴を解説する説明書などの付属品が付きます。
これらの付属品も販売された当時の状態に近いとプラスの査定となります。

■ 需要の高い主な記念硬貨

記念硬貨の価値は、大きく3つの要素で決定されます。

1つ目は希少性です。
たとえば、平成9(1997)年から3回に分けて発行された長野オリンピックの記念硬貨の金貨幣は、発行枚数がそれぞれ55,000枚とほかの記念硬貨に比べても圧倒的に少なく、その希少性の高さも相まって高額になる傾向にあります。

2つ目が、人気の高さです。
記念硬貨をコレクションしている人も多いため、単純にコレクター人気の高い硬貨は高額で取引されます。
代表的な記念硬貨としては、地方自治法施行60周年記念硬貨が挙げられます。

平成20(2008)年から平成28(2016)年までの8年間をかけて発行され、それぞれの都道府県ごとにデザインが異なっています。
各都道府県を代表する名産や名所がデザインされた硬貨となっており、その違いを楽しむコレクターから高い人気を集めています。

最後が材質です。
いくつかの記念硬貨は純金製や純銀製のものがあります。
そのなかでも、昭和天皇在位60周年を記念して、昭和60(1986)年に発行された純金製の10万円記念硬貨は、重さが20g、直径が30mmという非常に大きな金貨です。

単純に現在の金相場で判断しても倍の20万円程度になる硬貨であり、昨今の金需要の高まりから一層高値で取引される硬貨といえるでしょう。
この硬貨以外にも、純金・純銀などでできた硬貨の相場はほかの記念硬貨と比べても高くなっています。

4. 古い記念硬貨の換金は、まず買取査定に出してみよう

記念硬貨の換金を考えたときは、まずは買取業者に依頼することを考えてみましょう。
貴金属投資の相場やコインコレクターからの需要など、さまざまな要素が複雑に絡み合う記念硬貨の価値を素人が見極めるのは困難です。
買取や査定の実績が豊富な鑑定士がいる専門店に任せる方が安心できるでしょう。

査定してもらった上で、額面よりも低くなりそうならば銀行へ、高くなりそうなら買取業者へと持ち込む先も変わります。
もちろん、そのままコレクションとして持ち続けるというのも選択肢のひとつです。
自分が納得できる金額で換金しましょう。

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