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知っておきたい海外の金を日本で売る時に気をつけること

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海外で金関連の商品を購入し日本で売った場合、利益は出るのでしょうか?
また、日本の金関連の商品が、海外で売れるかも気になります。

海外で金を買って、日本で売れば利益を得ることは可能です。
ただし、ルールを守らないといけません。
海外で日本のものを売る場合にも、ルールがあるため注意してください。

この記事では、海外で金を買って日本で売る方法や注意点について、くわしく解説していきます。
また、海外で日本の金を売る場合についても説明します。

旅行や出張などで海外に行く機会の多い方は、ぜひ参考にしてください。

1. 海外のものを日本で売る際の注意点

安く買ったものを、高く売ることができたら利益が出ます。
日本では、金を買うときに消費税がかかりますが、海外では非課税の国が多いことを知っていますか。

もし外国で安く買った金を、日本で買い取ってもらった場合、どのくらい儲かるのでしょうか。

誰もが一度は考えてしまうことですが、実はそう簡単ではありません。
海外のものを日本に持ち込む際には、ルールがあります。

■ 国によって取引価格が違う

金の価格は、世界の四大金市場と呼ばれるニューヨーク、ロンドン、香港、チューリッヒでの取引が指標になります。
このうち、ロンドン市場は最も影響力が高く、毎日2回、金の取引価格を発表しています。
この価格が、世界の金価格の基準となるため、国(=市場)が変わっても価格に大きな違いはありません。

ただし、金の価格は国によって異なる通貨で表示されるため、為替レートの変動によって影響を受けます。
また、金の取引には手数料や税金などのコストもかかるため、それらのコストは国や地域、業者によっても違ってきます。

■ 金を購入すると課税されない国がある

金を購入した場合に税金がかかるのは日本やインド、韓国など数か国だけです。
他のほとんどの国は非課税で金を購入できます。
つまり、そういった国で金を購入すると税金がかからないぶん、日本より安く金が入手できるということです。

金を購入しても課税されない国をいくつか紹介します。

ドバイには「ゴールド・スーク」という金の市場があり、スーク(souq)とはアラビア語で「市場」を意味します。
ここでは何百軒もの貴金属店が並び、世界中の観光客が訪れる有名な観光スポットのひとつとなっています。
K24は非課税で、価値が高いことが特徴です。

ただし、ドバイは2017年までは全ての金が非課税でしたが、2018年から純度99%未満の金には付加価値税がかかるようになりました。
ドバイは金の純度が99%以上なら、税金がかからない国です。

その他にも、金を非課税で購入できる国があります。
シンガポールと台湾です。

シンガポールは金を買っても税金がかからないうえ、贈与税や相続税もありません。
台湾もシンガポールと同じく、金を買っても税金がかからない国です。

シンガポールと台湾の違いは、金の購入方法にあります。

台湾で金を買うときは、名前や住所などの個人情報を書かないといけません。
そのあとに、金の値段に応じて、欲しい量を伝えれば、簡単に金を購入できます。

総じて、台湾は日本に近いことから、比較的金を購入しやすい国と言えます。

(1)重さの単位による金額の違い

金を海外で購入する場合には、重さの単位と価格の単位に注意しなければなりません。
金は世界中で売買されていますが、国や地域によって金の重さの単位が違います。

日本では金の価格は「1グラムあたりの円価格」ですが、海外では「1オンスあたりのドル価格」になります。
金の価格を比較したり、取引したりするときには単位を間違えないように注意してください。

◆ 日本国内での金の取引単位はグラム
日本の金取引で使われるグラム(g)という単位は、日常生活で物の重さを測るときに便利な単位です。
日本では、金を含めて貴金属の重さをグラムで測ります。

金の価格は「1g10,000円」というふうにグラムで表示されます。
グラムは、日本国内での金の取引において、分かりやすくて便利な単位です。

◆ 国際的な金の取引単位はトロイオンス
海外では金の重さを測るときに使われる単位は、グラムではなくトロイオンスです。
トロイオンスは「oz」と表記されることが多いですが、「toz」や「oz tr」という表記もあります。
「金衡オンス」とも呼ばれ、貴金属や宝石の取引における国際的な単位です。

それらの取引で「オンス」という単位が登場する際は、基本的には通常使われる常用オンスではなく、こちらのトロイオンスを指しています。
1oz(トロイオンス)は約31.1035gです。つまり1ozの金で表示されている価格は、日本では約31gになる金の値段です。

ちなみにトロイオンスとは、フランスのシャンパーニュ地方にある都市トロワ(Troyes)に由来しています。
トロワは大きな商業祭があった場所で、ヨーロッパ中から商人やお金が集まりました。
そこで、トロイオンスという共通の単位が使われるようになったのが始まりです。

(2)知らない間に金を密輸していることも

金の密輸とは免税の金を日本に持ち込み、高く売って儲けることです。
日本では消費税が上がって、得られる利益も上がったため、金の密輸は近年急増しています。

日本では、金の取引にも消費税がかかります。
2023年現在の日本の消費税は10%です。
たとえば消費税がかからない国で500万円の金を買って、日本に持ち込み550万円で売ると消費税ぶんの50万円が儲けられます。

このように、金の密輸は、消費税を脱税することで利益を得る仕組みです。
日本では2014年から8%の税率、2019年から10%に増税しました。

金の密輸は、2017年から急に増えています。
政府はこれに対して、2019年11月から「ストップ金密輸」という対策をはじめたのです。

検査の強化や処罰の強化、情報収集・分析の充実という3つの柱をかかげ、税関は密輸に対してより厳格な対応を行っています。
これによって、金を密輸する人に対して、もっと厳しい罰を与えられるようになりました。

金の密輸は絶対にやめてください。
何もメリットがありません。
法律を守って安全に金を取引しましょう。

◆ 海外から金を購入した場合の規則
海外で金を購入した場合に、国によっては税金がかかりません。
ただし、日本に金を持ち込む際には、規則があります。

1、純度90%以上の金地金を1,000g以上持ち込む際には、事前に税関へ申告すること
2、持ち込む品物の総額が20万円を超える場合には、申告と納税が必要

この規則は1,000gを超える金の持ち込みに対してだけではなく、20万円以上の品物への持ち込みにも制限をかけることで、国内の金市場の安定や金の密輸の防止を目的としています。

この規則を知らないで申告しない、または知っていても面倒くさくて申告しなかった場合には、違反として罰則を受けます。
海外から金を持ち込む際には、必ず税関に申告し、必要な税金を支払うようにしましょう。

この規則があるため、海外で購入した金を日本で売却することで利益を得るのは、現実的ではありません。
海外で金を購入する場合は、投資目的ではなく、お土産やコレクションとして楽しむことをおすすめします。

◆ 金の密輸で罰せられる可能性のある罪
日本では、金の密輸事件のほとんどが空港で起きています。
その数は金の密輸全体の97%を超えるそうです。

税関職員が手荷物検査で金を見つけると、その場で押収し、税関の専門家が事件の詳細を調べて、どのような処分をするか決めます。
金の密輸が見つかった場合の対応は2種類あります。

ひとつは、密輸した方に金を返して、罰金と税金を払わせることです。
金自体は違法なものではないため、正式に輸入手続きをしないといけません。

もうひとつは、密輸した人に金を返さずに、国が没収するという措置です。
これは、金が犯罪に使われたり、偽造されたりしている場合などに行われます。

日本での金の密輸事件のほとんどは、罰金と税金の支払いが行われる処分になっています。

金の密輸は、消費税法・地方税法・関税法の3つの法律に違反します。
消費税法・地方税法に違反した場合には、最高で10年の懲役、または1,000万円の罰金があります。
そして関税法に違反した場合、最高で5年の懲役と、500万円の罰金があります。

これらの罪はたとえ故意ではなかったとしても、違反した場合には関係ありません。
密輸は必ずと言っていいほど見つかり、結局損をします。

◆ 一般の人が密輸に巻き込まれる可能性
「簡単で高収入」「海外旅行のできるバイト」といった、怪しい募集には注意してください。

たとえば、旅行先で何も伝えられないままカバンを持たされ、それを持って日本に帰るよう指示を受ける、というケースがあったとしましょう。
実はそのカバンなどの中には金が入っており、知らぬ間に密輸の片棒を担がされてしまう……なんてことが。

これが税関で見つかってしまった場合には、カバンの中身を知らなくても密輸の共犯として逮捕されてしまいます。
高収入や簡単といった言葉に騙されないようにしましょう。

◆ 規則さえ守れば、海外の金を日本で売って利益は出せる
日本に入国するときに、金を持っているかどうかを申告しなければいけません。
金はお土産として持ち込めますが、入国時に「携帯品・別送品申告書」という紙に、金の種類や重さを書きます。

テロや密輸に対する対策ですので、申告したからといって、必ず税金を払わないといけないわけではありません。
金の総額が20万円以下なら、税金はかかりませんが、金額や量に関係なく申告は必要です。

つまり、海外旅行などの際に20万円ぶんの金を海外で購入し日本で売却することで10%ぶんである2万円の利益が得られます。
他のお土産との総額で20万円以上になると税金がかかってくるため、お小遣い程度のものと考えておきましょう。

1個の品物の価格が免税範囲を超える場合は、その品物の全額に税金がかかるため注意してください。

たとえば、海外で買った金地金が1個21万円だったとします。
この金は免税範囲の20万円を超えているため、税金がかかります。
しかし、税金は21万円のうち1万円ぶんだけではありません。21万円全額に課税されてしまいます。

2. 日本のものを海外で売る

海外のものを日本で売っても、利益があまりないことがわかりました。
それでは、日本のものを海外で売る場合にはどうなのでしょうか。

これについても、いろいろな問題があります。
特に金を海外で売るというのは、簡単に儲かるとは限りません。
なぜなら、金を海外に持ち出すときや持ち帰るときに、税金や関税などの費用がかかるからです。

(1)海外で金を売るには

海外で売れる日本の商品(金関連の商品)を、実際に売るための手順を見てみましょう。

まず、日本で金を買った場合には、消費税を払います。
その金を海外に持ち出すためには、制限があります。

純度90%以上で1,000g以上の金を国外に持ち出すためには、税関に申告しないといけません。
申告しないと罰則を受けることもあります。
このときに、持ち出す金の金額が高額の場合には、更に輸出の手続きが必要です。

そして、海外で金を売って現金を得ます。
売る国によっては、金の重さの単位や通貨が異なるため、計算や為替にも気をつけなければなりません。
その現金を日本に持ち帰るときには、再び税関に申告が必要です。

金は、重さや純度によって規制が厳しいため、注意しないと大変なことになります。
もし、海外で金を売りたいと思ったら、まずは税関や税務署に相談して、ルールを確認することが大切です。
海外で金を売るというのは、思ったよりも手間やコストがかかることを知っておきましょう。

(2)個人で国をまたいだ売買は利益が少ない

国外に持ち出せる金の量と持ち込める金の量には制限があります。
そして日本の法律では、海外で金を売って得たお金にも税金を払わなければなりません。

日本のものを海外に売る場合には、日本で買ったときの消費税と、日本に持ち帰ったときの税金の二重に払わないといけないことになります。
海外への旅費や滞在費も考えると、個人で国をまたいだ売買は利益が少ないと言えます。

3. まとめ

金を海外から持ち込む場合や、日本から持ち出す場合には法律や税金に注意が必要です。
金は重量や価格によって税金の対象になる場合があるため、申告を怠ったり不正に持ち込んだりすると、罰金や刑事罰を受けます。

海外で20万円以下の金製品を購入し、正しく申告して日本に持ち込んだ場合には、非課税で売却できます。
これは合法的に、少しの利益を得る方法です。
手数料や旅費などを考えると、旅行時のお小遣い稼ぎくらいに考えたほうが良いでしょう。

海外では消費税がかからない国もありますが、それだけでお得になるとは限りません。
金の単位や為替レートによっては、日本で買うよりも高くつくこともあります。
また、海外で金を売っても、日本の税法に従って税金を納めなければなりません。

金の購入は、ルールを守ることが大切です。法律や税金に関する情報は、事前に調べておくことをおすすめします。

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