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今、中国では金保有がトレンド? 中国の金の価値を解説

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古代から価値を評価されている金は、世界中で取引されている資産です。
金の価値は短期的な視点では変動しますが、長期的に見ると安定しているため「安全資産」と呼ばれています。

近年、中国は世界有数の金の産出国でありながら、国外からも大量の金を購入していると注目されています。
こちらでは中国における金の価値を解説します。

1. 中国の今の経済

世界第2位の経済大国であり、約14億人の人口を抱える中国。
ゼロコロナ政策解除後は、経済が回復傾向に見えていますが、経済成長率の鈍化や若者の失業率の上昇、外国からの投資の減少などのさまざまな問題を抱えています。
特に今まで中国経済を牽引していた不動産投資への影響は深刻です。

中国では天安門事件以降、引き締め政策により経済が停滞していました。
1992年、当時の最高指導者の鄧小平は、「工業」「農業」「科学技術」「国防」を柱に、共産主義経済から資本主義経済に転換する「改革開放」を実施します。
そして、対外貿易拡大のために沿海都市部を中心に、経済特区の設置や外資を誘致して経済発展を目指したのでした。

改革開放以降、中国は華僑資本と外資を活用して製造業にて「世界の工場」としての地位を確立。
そして、地方政府は土地使用権を企業に売却して財政不足を補い、都市開発を進めていきました。

つまり、中国の驚異的な経済成長は、製造業の発展と不動産投資、都市開発によって支えられていたといえるでしょう。
こうしたことから、株式投資や低金利の銀行に預金するよりも、不動産を所有した方が資産形成になるという風潮が現れたのです。

しかし、新型コロナウイルスの流行で政府がゼロコロナ政策を導入して、人の行き来を制限したことや、人口の減少により不動産需要は低迷します。
そのため、建物を建設しても購入されないまま、空き室になっている建物が急増し、不動産価格が下落しています。
そして、不動産価格が下落したことで保有資産が目減りして、将来への不安から購買意欲が低下し、消費を抑制する結果になりました。

■資産の金に向けられた意識

投資でリターンを追求する際には、同時にリスクがあることを忘れてはいけません。
投資を大きく分けると「安全資産」と、「リスク資産」に分けられます。
安全資産とは、元本割れの心配がほとんどなく、将来の収益が確定しているもので、代表的なのは預貯金や国債、貯蓄型の保険、そして金などです。

一方で、リスク資産は元本保証されておらず、大きな利益がある半面、場合によっては元本割れをする可能性もある資産を指します。
株式投資、不動産投資、FX、最近では仮想通貨もリスク資産の部類に分けられます。

2020年の新型コロナウイルスのパンデミックにより、中国は厳格な行動制限を伴う「ゼロコロナ政策」を取り入れたことで経済が低迷します。
2023年3月に、中国政府はゼロコロナ政策を解除しましたが、景気回復が思うほど進まず、不動産市場が悪化し、人民元の値下がりや金利の引き下げなどにより将来の経済成長が不透明になっています。
こうしたことから、中国では安全資産である金に投資する人が増加しているのです。

中国は世界有数の金産出国であり、歴史から見ても中国の人たちは金を資産として見ていました。
日本では一般的に18金のアクセサリーが多いですが、中国で流通している金は24金が多く、古くから装飾品プラス資産価値があるものとして取り扱われています。
そのため、不動産や株が低迷している中国で、投資先の選択肢として金がクローズアップされるのは当然だといえるでしょう。

2. 中国の金保有の時代背景

かつての中国では、革命や戦争、政治的内乱が繰り返される中で、人々は金を投資ではなく、生命を守るための必需品と考える「金信仰」を長年にわたり持ち続けてきました。
特に、24金のネックレスや指輪など身につけられる金の装飾品は、いざという時に着の身着のまま逃げ出しても、逃げた先で食べ物と交換して、命を繋げられるものと考えられていたのです。

また、中国文化において金は、皇帝や高貴な人たちの装飾品として使用されていたため、繁栄や富を象徴するものでもありました。
これは、中国では華やかさや派手さを好み、同時に地位や権力をアピールすることを重視する文化を持っていたためです。

そのため、金は皇帝などの高貴な人が持つものとしての認識が広がり、その文化が庶民へと伝わって、金を持つことは一種のステータスになったのでした。

現代では、資産価値が高く換金しやすい24金よりも、流行のファッションにあわせたデザイン性の高い18金のアクセサリーが若者を中心に人気です。
しかし、ゼロコロナ以降は、再び資産として24金が注目されています。

■ 金地金購入に積極的な理由

「金地金(きんじがね)」とは、金を保存しやすい形に変形させた金の塊で、「インゴット」「インゴットバー」「ゴールドバー」または「金の延べ棒」などとも呼ばれます。

金地金は、世界の金取引の中心となるロンドンのLBMA(ロンドン貴金属市場協会)が定めた基準をクリアすることで、その品質を保証されています。
金地金は宝飾品と比べて加工費が安く、転売も容易であるため投資向きです。
現在は不動産不況の影響で高額消費が低迷しており、資産を増やすための投資対象として金地金が人気を集めています。

ここ数年、中国では中国人民銀行(人民銀)による金地金の買い入れが増加しており、金地金の総保有量は2023年8月時点で2137トンに達しています。
人民銀の金の買い入れは2022年11月からはじまり、中国における金の外貨準備高は2023年7月末時点で3兆2040億ドルに増加しました。
外貨準備高とは政府や中央銀行が、外国通貨や証券、金などで保有する外貨建ての資産で、外貨準備高が高いほど国際的信用力が高まるとされています。

2022年から2023年にかけて、ロシアのウクライナ侵攻やイスラエル・ハマスの紛争などの不安定な国際情勢は、世界経済に大きな影響を与えました。
現在も戦火が収束せず、国際的な対立が深まっています。

欧米と対立する一部の国は、将来的に米ドルによる資産運用が困難になることを懸念しており、そのため米ドル依存から脱却する動きが出てきました。
こうした背景から中国は人民元の安定と、米ドルからの脱却を目指して金の保有を増やしていると考えられます。

3. 中国金貨にも使われる金

かつて、貨幣が存在しなかった時代、人々は物々交換を行い、必要なものを手に入れていました。
しかし、物々交換では価値の異なるもの同士の交換で損をすることがあったため、貝や石などを貨幣として使用する仕組みが考案されたのです。

古代中国では、「貝」が一般的な貨幣として使われていましたが、後に金属や貴金属で作られた貨幣が使用されるようになります。
中国の古い金貨で有名なのは、戦国時代(紀元前403年~紀元前221年)に楚と呼ばれる国で製造された「郢再(えいしょう)」という金貨です。
郢再は、金の板を薄くし、多くの印を押して小さな四角形に切り分けられていました。

金貨というと円形のイメージが一般的ですが、郢再のように四角形の金貨も存在していたのです。

■ 中国金貨の種類

近年では、中国政府はさまざまな金貨を発行しており、その代表格が「パンダ金貨」です。

1982年から発行されたパンダ金貨は、デザインは表面にジャイアントパンダ、裏面に世界遺産の「北京天壇」が浮き彫られているのが特徴です。
ジャイアントパンダのデザインが毎年変わり、その希少性からコレクションアイテムとしても人気があります。

パンダ金貨は投資用に発行された地金型金貨で、年代によって発行枚数が異なるため、資産価値も異なります。
1982年~1990年代初期に製造された金貨はコレクターの間で人気です。
特に1982年製は発行初年度ということもあり、発行数が少ないため高値で取引されています。

パンダ金貨の金純度は99.9%で、中国語では「熊猫金幣」と呼ばれており、1オンス、1/2オンス、1/4オンス、1/10オンス、1/20オンスの5つの重量があります。
パンダ金貨には、ミントステイト(流通用)のほかに、収集用にプルーフ加工されたプルーフコインもあります。
プルーフコインは、表面が鏡のように磨かれ、彫刻部分が浮き出るような加工をされています。

ほかにも、1981年から毎年発行されている「中国十二支金貨」は、中国造幣公司が発行している金貨で、十二支をモチーフにしたデザインが特徴です。

形やデザインは毎年異なり、丸形だけでなく扇形や長方形など多様な形状があります。
各年の干支をモチーフにしたデザインが表に施され、裏面には中国の代表的な建築物などがデザインされており、デザイン性に優れています。

特に、寅年、龍年、巳年の縁起が良いとされる年の金貨は、取引額が高価になる傾向があるようです。
また、地金だけでなく、カラー入りの金貨も発行されていて、こちらもコレクターから人気があります。

中国で製造された金製品は、独自の刻印が刻まれています。
その中でも代表的なのが「足金刻印(そくきんこくいん)」です。

足金は中国語で「純金」と訳され、中国製の貴金属品やジュエリーによく見られる刻印です。
刻印の表記方法は明確に定まっていませんが、金の含有量によって万足金や千足金に分かれています。
基本的には、万足金が純金とみなされ、千足金が21.6金23金、足金が20金に相当します。

4. これからさらに金の需要が高まる?

現在、金を人工的に作る技術は確立されていません。

したがって、金を手に入れる唯一の方法は地球内部からの採掘です。
現代の技術力では採掘できる量は限られており、そのため金の供給量も自然と減少します。

また、金は貴金属や宝飾品だけでなく、工業製品の部品などにも広く使用されている資産です。
そのため、採掘量が減少しているにも関わらず、金を求める需要が高まれば、必然的に金の価格は上昇すると考えられます。

現在、コロナウイルスの影響が収束に向かっている中でも、局地的な紛争が発生しているのが現状です。
さらに、台湾問題などの不安定要因も重なり、そうなった場合に世界経済が再び低迷する可能性があるのです。

これらの状況下で金は安全資産として需要が高まり、さらに金価格が上昇すると予測されます。

■ 知っておきたい日本での金購入方法

次に、日本での金購入方法を紹介します。

「現物購入」は金貨や金地金を直接購入する方法で、貴金属店や金貨や金地金の販売業者で購入可能です。
ただし、500g未満は「バーチャージ」と呼ばれる手数料が必要なことが多いため、少量の金地金を購入するなら地金型金貨をおすすめします。

「純金積立」は、金融機関や金販売業などで口座を開設して、定期的に積立ていく投資方法です。
純金積立には毎月決まった金額を積み立てる「定期積立」と、グラムを決めて定期購入をする「定量積立」の2つの方法あります。
純金積立は長期運用に適している方法で、貯金代わりに少額を積み立てたい人や、リスク回避のため分散投資を目的としている方にはおすすめです。

金を投資対象とした「投資信託」もあります。
少額から投資が可能で、保管場所が必要なく、盗難リスクが軽減できるのがメリットで、銀行や証券会社で購入できます。

ただし、金を保有しているだけであるため、株式や債券とは異なり配当金や利息による利益は発生しません。
また、購入時だけではなく、運用している間も手数料が発生するのでランニングコストがかかるのが注意点です。

日本でもパンダ金貨をはじめ、中国金貨を購入できます。
購入先は、アンティークコイン専門店や、貴金属店、インターネットのオークションなどがあります。

ただし購入の際に注意したいのは、中国金貨はコレクターに人気があるゆえに偽物が出回っているということです。
偽物の多くは細かい部分の作りが粗く、本物と比べて厚みが異なっていたり、重量の表示単位が違っていたりします。
中には精巧にできた金貨もあるため注意してください。

5. 世界で需要のある金、買うなら今

中国は金文化が古くから根付いている国であり、金を身につけて資産として保有する人も多いです。
中国が発行するパンダ金貨や十二支金貨はデザイン性にも優れ、コレクターの間でも人気があります。

金は長期的には上昇していく可能性が高い資産です。
世界経済が不安定な中で、将来に備えて安全資産である金を保有することは、資産形成としても望ましいといえるでしょう。

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