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銅は工業だけではなく投資にもつかえる? 用途やコインの種類も解説

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銅は金属の中では銀に次いで電気が伝わりやすい特性があり、キッチン用品や電化製品、建築物、車両、貴金属などさまざまな分野にて使用されている物質です。
近年は電気自動車(EV)の普及により、さらに銅の需要が増えました。

このような背景から、銅への投資が近年注目を集めています。
こちらでは、銅投資に興味がある方へ向けて、銅の持つ特性や銅投資について解説していますので、ぜひお役立てください。

1. 身近な金属の銅の用途や特徴とは?

銅はその多様な特性により、広く利用されている非鉄金属で、大きく分けると6つの特徴があります。

(1)熱の伝わりやすさである「熱伝導性」と、電気の通りやすさ「電気伝導性」が優れている
(2)高い耐食性
(3)柔らかいため加工性に優れているので、形の変化が容易
(4)金属であるが、磁気を帯びていないため磁場の影響を受けない(非磁性)
(5)新しい銅は明るい赤褐色で光沢があり、見た目が綺麗に仕上がる
(6)高温に弱く、200℃を超えると軟化する

こうした特徴から、銅は暮らしのなかでさまざまな分野で活用されています。

そのなかでも、私たちの生活で最も身近な銅製品といえば「10円玉硬貨」ではないでしょうか。
10円玉は95%の銅、3~4%の亜鉛、1~2%の錫でできています。
また、10円玉だけではなく、5円玉、50円玉、100円玉、そして500円玉にも銅が使用されており、日本の硬貨で銅が使用されていないのは1円玉のみです。

日本で初めて銅が使用されたのは紀元前300年頃の弥生時代だといわれています。
中国から渡来した銅剣、銅鉾、銅鏡などが、北九州を中心に日本各地へと広がっていったのです。
その後、銅は貨幣や工芸品、仏具などに加工されるようになり、日本の銅の加工技術が著しく進歩していきます。

そして近年では、欧米の技術を取り入れてさまざまな分野で活用されるようになりました。
現代では、銅は日常生活に使用するものから、最先端技術の分野まで欠かせない重要な役割を持つ金属となっています。

次に、数ある銅の特性のなかでも、特に突出しているものを2つご紹介します。

■ 熱を良く通すから加熱に便利

銅は熱と電気を非常に良く通す性質を持っています。
一般的に「熱伝導性」と「電気伝導性」の間に相関があると言われていて、電気を通す物質は、熱も通しやすい傾向があります。

これは、どちらも自由電子の影響で起こるからです。
金属は電圧をかけると自由電子が移動して電流が流れ、また、熱をかけると自由電子が熱を伝えるため、相関関係があると考えられています。

「熱伝導」とは、熱の伝わる仕組みのひとつで、簡単に言うと「物体内に温度差があるときに熱が高温から低温へと移動する現象」です。
具体的には、やかんを火にかけておくと、しばらくするとやかん全体が熱くなります。
火が触れているやかんの底部分だけではく、やかん全体が熱くなるのは熱伝導によるものです。

こうしたことから銅は、火の熱が全体に行き渡り、焼きムラや焦げができにくいため、銅鍋などの調理器具に使用されるようになりました。

また、銅は宇宙でも活用されているのをご存知でしょうか。

銅は人工衛星内の熱を輸送するための装置「ヒートパイプ」にも応用されています。
産業機器や電化製品などの高機能機器において、熱の管理が重要な課題です。

ヒートパイプは、内部に封入された液体の潜熱を利用して熱の管理ができるため、エネルギー効率が高く、環境にも優しいと注目されています。
潜熱とは、物質が状態を変えるときに吸収または放出される熱のことです。わかりやすく言うと、氷が水になるとき、氷は溶けるために熱を吸収し、この吸収される熱が潜熱です。

ヒートパイプはこの潜熱を利用して熱を効率的に輸送し、冷却、加熱に用いられるのです。
そして、ヒートパイプは人工衛星の内部温度を均一に保つためや、地球に帰還する際の摩擦熱からの保護に重要な役割を果たします。

■ さびに強いからほかの金属より長く残る

銅はさびにくく、耐腐食性が高い金属です。
銅にもさびが発生しますが、表面に発生するさびは保護被膜として機能するため、内部の腐食を抑制します。

この被膜は銅の表面を変色させますが、機械部品の性能や強度に大きな影響を与えません。
また、銅は海水に強いという特性があるため、船底などの材料としても使用されます。

銅の耐食性が、古墳時代の銅鏡などが今でも美しい形を保っている理由だといえるでしょう。
しかし、銅は腐食しにくいことから、古代から使用されてきましたが、その柔らかさから構造材料としての使用は限られていました。
そこで登場したのが「銅合金」です。

銅合金とは、亜鉛、鉛、錫、アルミニウム、ニッケルなどと組み合わせて作られる金属です。
銅は融合性に優れているため、さまざまな物質と合金を作ることができます。
銅合金は銅の本来の特性は弱まりますが、強度や加工性などの性質が向上するため、幅広い用途に活用可能です。

銅合金は組み合わせる素材により、できる銅合金が異なります。

銅に錫や亜鉛を混ぜて作られた「青銅」は、ブロンズ色で、メソポタミア文明から銅剣や槍などに使用されていました。
現代では、ブロンズ像や青銅器に使用されていて、日本の10円玉も青銅です。
50円、100円、500円玉に使用されているのは「白銅」で、銅とニッケルの合金です。

そして、白銅に亜鉛を混ぜる合金は「洋白」と呼ばれ、ナイフなどの銀食器の代わりや、フルートをはじめとする管楽器に用いられます。

また、国内外を問わず、多くの硬貨には銅や銅合金が使われています。

これは、銅には微量であってもさまざまな菌を退治する「微量金属作用」という特別な働きがあり、たくさんの人の手に触れる硬貨を衛生的に守る働きがあるためです。
こうしたことから、銅はほかの金属よりも長く残る金属だといえるでしょう。

2. 銅で投資をはじめてみる

商品先物市場で取引される金、銅、原油、穀物など現物資産は、「コモディティー」と呼ばれます。
ここ数年、コモディティーへの投資に対する関心が高まっており、その中でも非鉄金属の銅は景気の変化を診断する材料になることから「ドクター・カッパー」とも呼ばれています。

なぜなら、銅は工業はもちろんのこと、医療、船舶、建築などさまざまな分野で、幅広い用途に活用されているからです。
経済が成長すると銅の使用量が増えて、需要が増加するため、世界経済を予測するうえでの指標になります。

2024年4月には、銅などの非鉄金属の価格の国際的な指標とされるロンドン金属取引所(LME)での3か月先物が、1tあたり1万ドルの高値を記録しました。
こうしたことから、銅は投資としても有効な手段といえます。

銅に投資する方法は、「現物投資」と「コイン投資」の2種類あります。

1.現物投資
「現物投資」とは、形があり実際に価値を持つ資産に投資することです。

主に金や銅などの金属、不動産、美術品などがこれに該当し、これらは「実物資産」あるいは、「実物投資」とも呼ばれます。
現物投資は、長期的な運用が可能であり、インフレに対しても強いというのが利点です。
また、物そのものに価値があるため、金融資産と比較して価値が下がりにくいとされています。

銅投資は、直接的にも間接的にも投資が可能です。
直接投資する場合は純銅のインゴットを購入して物理的に保有します。

純銅は、銅の含有量が非常に高い銅の形態を指し、一般的には純度が99.95%以上の銅を「純銅」と呼びます。
純銅は、その高い電気伝導性と熱伝導性により、電気配線や電子部品、熱交換器など多岐にわたる用途で使用されています。
また、純銅は非常に柔らかく加工しやすいため、工業的にも扱いやすい素材とされています。

純銅はさらに、製造方法や処理によって異なる種類があります。

「タフピッチ銅」は少量の酸素を含む純銅、「リン脱酸銅」は脱酸剤を用いて酸素を除去したもので、「無酸素銅」は酸素をほとんど含まない非常に純度の高い銅です。
これらの違いは、銅の製造過程での酸素との反応によって生じ、それぞれ異なる特性を持ちます。

次に、銅の先物取引です。

銅の先物取引では、指定された将来の日に特定の価格で銅を買うか売るかを契約するものです。
これはロンドン金属取引所(LME)やニューヨーク商品取引所(COMEX)などで取引されます。
ただし、先物取引は価格変動リスクが高く、資本金が高額なことから、経験豊富な投資家向けです。

間接的な投資では、「CFD」や「ETF」、銅鉱山関連の株式の購入があります。
「CFD」は、特定の資産(例えば株式、商品、通貨ペア、指数など)の価格が将来上がるか下がるかを予測し、その価格差に基づいて利益を得る取引方法です。
銅のCFDでは最大20倍のレバレッジが可能で、少ない資金で取引をはじめられるため、中長期的に銅の価格変動を利用したい方にはおすすめです。

一方で、「ETF」は、株式市場で取引される投資信託の一種です。
銅ETFでは、銅の先物契約や、銅を大量に消費する企業、または銅鉱山会社の株式に投資して運用されます。
銅を物理的に購入・保管することなく、銅市場に投資する手段として、手軽で効率的な方法です。

また、銅鉱山を運営する企業の株を購入することで、間接的に銅市場に投資ができます。
鉱山会社の業績は銅価格に大きく依存するため、銅価格の上昇は株価にプラスの影響を与える可能性があります。

2.コイン投資
銅に投資する方法のもうひとつは「銅コイン投資」です。

銅コイン投資とは、純銅や銅合金で作られた硬貨を購入し、それらの価値が将来的に増加することを期待して保持します。
銅コインは、一般的な金や銀といった貴金属投資とは異なり、銅自体が比較的安価なので、初心者や予算が限られている方でも気軽に投資できる方法だといえるでしょう。

一般的に、銅コインは黄銅貨、青銅貨、白銅貨の3種類に分類されます。
金貨や銀貨と比べると、銅コインの貴金属としての価値は低いため、主にアンティークコインとしての希少性に価値が見出されます。

銅コインはその希少性、歴史的価値、保存状態が主な価値判断の基準となり、投資対象としては金貨や銀貨ほど一般的ではありません。
それでも、希少価値が高い銅コインは入手が難しく、市場に出る機会も非常に少ないため、コレクターの間では人気があります。

3. 銅の投資は欠点もある

銅は、数ある金属の中でも幅広い分野で活用されているため需要があり、銅の価格が上昇していることを見ても、非常に魅力的な投資先でもありますが、欠点も存在します。

まず、銅の価格は、社会情勢や市場の需要と供給の変動に大きく影響されることです。
銅の価格は、中国やインドといった新興国の市場需要に大きく影響されます。

新興国が経済成長する過程で多くの銅が必要とされるため、銅の価格が押し上げられます。
しかし、これらの国々で景気が後退すると銅の需要が減少し、その結果価格が下落する可能性があるのです。

そして、銅は米ドルの影響を受けやすいのが特徴です。
これは、銅の価格が米ドルで表示されるためで、米ドルが安くなると銅の価格が上がり、反対に、米ドルが高くなると銅の価格が下がる傾向があるため、こうした状況を見極めなければなりません。

また、原油価格も銅の価格に影響します。
銅の精製過程では、銅を溶かし不純物を除去するため、高いエネルギー消費が必要であり、それがコストの大部分を占めています。
そのため、原油価格が上がると鉱業会社の生産コストや輸送コストも増加するためです。

■ ほかの貴金属よりも価格が低い

一般的に、銅は産業用としてkgやt単位で取引されるため、たとえ銅貨が純銅であっても、銅そのものの価値はほとんどありません。
そして、銅を素材とするアンティークコインには、貴金属としての価値もほぼ認められていないのです。

たとえば、金の価格が高騰している現在は、純金であれば1gあたり1万円以上の価格がつきます。
銀も1gあたり140円前後の価値があるのに対し、銅は貴金属としての価値が非常に低いため、グラム単位での取引は一般的ではありません。
銅は主にkg単位で取引され、その価格は1kgあたり1,000円程度と非常に安価です。

4. 見た目を楽しみながら手軽に銅のコイン投資

世界各国でも銅のコインは広く流通しており、それぞれの国の特色が反映されたデザインや組成が見られます。
現在ではブロンズ色のコインが一般的ですが、過去には白銅貨が多く使われていました。

銅のコインは、ほかの金属と合わせて合金として使用されることが一般的で、古い時代のコインには青銅や真鍮が使用されていることもあるようです。
青銅は時間が経つと美しい緑色の「緑青(ろくしょう。パティナ)」と呼ばれるさびが生じ、古くから彫刻や芸術作品にも用いられていました。
真鍮は独特の金色の輝きを持ち、その装飾的な外観が特徴です。

銅のコインは金や銀に比べると投資対象としては劣りますが、適切に管理することで、数十年後に価値が上がる可能性もあります。
また、青銅や真鍮製のコインは、ほかのコイン素材にはないアンティーク調の色合いに変化していく見た目を楽しめるのが魅力だといえるでしょう。

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