コインはセットで高くなる? ミントセットなど種類や価値もわかりやすく解説
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趣味でコインを集めている方は、時に自分のコレクションの価値がどのくらいか気になるもの。
もし高値で売れることがわかれば、買取に出すことも選択肢のひとつとしてあがるでしょう。
特に、ミントセットと呼ばれる造幣局が年ごとに発行した貨幣セットは、収集家の間で特に人気です。
そこで今回の記事では、プレミアがつく貨幣セットの種類について紹介します。
お手持ちのコインがセットで保管されている方は必見です。
1. セットで売るから価値がある 貨幣セットとは
貨幣セットとは、その名のとおり複数の貨幣がセットになって販売されるものを指します。
年銘板(製造年を示すメダル)が一枚含まれているのも特徴です。
まずは、貨幣セットの種類について紹介します。
買取を検討している方は、ぜひお手持ちの貨幣セットをチェックしてみてください。
■ どこで買える?
貨幣セットは、国の造幣局やそのオンラインショップを通じて購入可能です。
これらのセットは、造幣局がその年の特定の記念イベントに基づいて、選りすぐりの硬貨をセットにしています。
美しいデザインの専用ケースに収められていることが多く、通常の貨幣よりも特別感があります。
また、貨幣セットは造幣局を通じて入手できるため、品質が保証されていることもうれしいポイント。
結果として、コイン愛好家は安心して貨幣セットをコレクションとして購入できるのです。
■ どんな種類がある?
貨幣セットは主に次の4種類でわけられます。
1.ミントセット
2.プルーフ貨幣セット
3.行事用貨幣セット
4.世界文化遺産貨幣セット
それぞれについてみていきましょう。
1.ミントセット
ミントセットは、造幣局がその年ごとに発行された貨幣を、専用のケースで販売している貨幣セットです。
硬貨は全て新品未使用品であるため、コイン収集家からの人気も高いです。
1969年に「通常貨幣セット」として初めて発行されましたが、当初は国外での販売が主でした。
国内での販売がはじまったのは1975年からです。
1998年に「通常貨幣セット」が「ミントセット」に改称されたため、通常貨幣セットとミントセットは実質的には同じ貨幣セットを意味します。
なお、現在の通常硬貨セットはプラスチックケースに収められて販売されていますが、1983年(昭和58年)まではビニールに入っていました。
このように、古いミントセットは特殊な加工がされておらず、ビニールに保管されていたことから劣化や変色が進んでいるケースも少なくありません。
そのため、買取額が高くなることは稀です。
2.プルーフ貨幣セット
プルーフ貨幣セットとは、コレクションや記念品用に、特殊な加工を施された貨幣セットです。
表面が鏡のような光沢をもっているため、貨幣の美しさや品質が一段と引き立っています。
なお、プルーフ貨幣セットには、「通常プルーフ貨幣セット」と「記念プルーフ貨幣セット」の2種類があります。
「通常プルーフ貨幣セット」は、1円、5円、10円、50円、500円の合計666円ぶんが一枚ずつ収められています。
1987年から毎年販売されており、製造年を記した銅製メダルがセットになっている「年銘板有」と、メダルの含まれていない「年銘板無」があります。
年銘板メダルは、通常ケースの中央に収納されており、硬貨同様にその年にしか発行されないメダルのため、特別な存在といえます。
なお、「通常プルーフ貨幣セット」であっても、1983年や2003年(平成15年)、2010年(平成22年)~2013年(平成25年)は発行枚数が少ないため、希少価値も高いです。
保存状態の良いものであれば、数千円から数万円に上昇することもあります。
一方、「記念プルーフ貨幣セット」は、国の行事や重要なイベントを記念して製造・販売される記念貨幣セットです。
たとえば、皇太子殿下御成婚記念硬貨やオリンピック競技大会記念貨幣などがあげられます。
また、「記念プルーフ貨幣セット」は「通常プルーフ貨幣セット」よりも販売数が少なく、買取市場において希少価値が上がりやすいです。
たとえば、東京オリンピック・パラリンピック記念貨幣セット、天皇陛下御即位記念は非常に人気があり、高く評価されています。
最近では新元号の最初の年である「令和元年」に発行された「令和元年銘記念日貨幣セット」も発行数12,000セットと、やはり販売数に限りがあります。
今はまだ数千円の買取価格でも、将来価格の上昇が期待できるかもしれません。
3.行事用貨幣セット
昭和62年からは、造幣局や貨幣に関連するイベントを記念した「行事用貨幣セット」も登場しました。
このセットは、昭和62年から造幣局の併設ショップやコインフェア会場などで販売されています。
特に価値が高いとされる行事用ミントセットには、以下のものがあります。
・造幣東京フェア
・桜の通り抜け(大阪造幣局の敷地内でサクラを見る催しのこと)
・東京国際コイン・コンヴェンション
特に、桜の通り抜けセットは毎年デザインが異なるため、コイン収集家の間で非常に人気があります。
4.世界文化遺産貨幣セット
世界遺産登録を記念した貨幣セットも発行されます。
日本国内には屋久島や厳島神社など、数多くの世界遺産が存在しますが、特に価値が高いのが法隆寺と屋久島のセットです。
状態が良好であれば1万円近くで取引されることもあります。
なお、世界文化遺産貨幣セットにも通常の貨幣セットとプルーフ貨幣セットの2種類がありますが、美的価値の高いプルーフ貨幣セットの方が、一般的に価値は高くなります。
ここまで紹介した4つ以外にも、アニメキャラクターや人気作品とコラボレーションして、発行される貨幣セットもあります。
たとえば、「サザエさん」「ドラえもん」「エヴァンゲリオン」などがあり、専用ケースもキャラクターや作品の世界観がモチーフにされています。
そのため、日ごろコインを収集しない方やアニメファンも注目し、話題となりました。
2. 同じセットでも加工で価値がかわる
同じセットであっても加工の違いは価値に影響を与える可能性があります。
ここではその理由を探っていきます。
■ ミントセット
ミントセットは通常の貨幣が「新品未使用品」としてセット販売されています。
しかし、プルーフセットと比較すると、見た目の美しさにおいてやや劣ります。
なぜなら、ミントセットは通常買い物で使う硬貨と変わらず、特殊加工が施されていないからです。
そのため、変色や劣化がしやすく、発行年代が古いものでも買取額の上昇はあまり期待できません。
■ プルーフセット
プルーフセットの貨幣は、表面が特殊な技術によって鏡のように磨かれています。
私たちのお財布に入っている硬貨とは異なり、光沢がとても美しい貨幣です。
この点が、ミントセットと大きな違いといえます。
さらに、プルーフ加工された貨幣セットの方が、ミントセットよりも市場に出回る数は少ないです。
したがって、プルーフセットはミントセットよりも買取価格が高くなる傾向にあります。
3. 見た目だけではない貨幣セットの魅力
貨幣セットは、見た目の美しさだけでなく、販売された背景や希少性、保存状態などが価値を左右します。
最後に、貨幣セットにおける真の価値とは何か、その一端を紐解いていきましょう。
■ プレミアがつく貨幣セット
特別なイベントを記念した貨幣セットは、発行数が限られているため、プレミアがつきやすいです。
たとえば、初めて一般発売された「昭和62年銘」のプルーフ貨幣セットは、その中に含まれる50円硬貨の発行枚数の少なさより、とても希少性が高いです。
■ 貨幣セットの買取価格と相場
ここでは、貨幣セットの買取実績の一部をご紹介します。
買取相場の参考にご覧ください。
・プルーフ貨幣セット(ブック型)で2011年~2013年、2010年、2018年に発行されたもの
買取金額: 150,200円
・東京2020オリンピック銀貨幣プルーフ貨幣セット
買取金額: 134,000円
・桜の通り抜けプルーフ貨幣セット
買取金額: 51,500円
・東京2020パラリンピックプルーフ貨幣セット
買取金額: 43,550円
・1円アルミニウム貨幣誕生50周年2005プルーフ貨幣セット
・宝塚歌劇100周年、日仏交流150周年の記念に発行された貨幣セット
買取金額: 21,700円
・石原裕次郎デビュー50周年記念、ミッキーマウス2003
買取金額: 17,900円
ただし、これらの買取金額は、保管状態によって変動する可能性があるので注意が必要です。
そのため、お手持ちの貨幣セットの価値が知りたい方は、専門家に見てもらうことをおすすめします。
4. 貨幣セットはだれでもはじめやすい金貨コレクション
貨幣セットは、だれでも比較的手軽にはじめられる金貨コレクションのひとつです。
なぜなら、貨幣セットは造幣局やオンラインショップなどで定期的に発売されているため、入手が比較的容易だからです。
さらに、貨幣セットは専門的な知識や経験を必要とせず、興味を持った人なら誰でもはじめることができます。
また、すでに貨幣セットをいくつかお持ちの場合は、それらをまとめて査定してもらうことで、より割高な価格で売却できるケースもあります。
本記事を参考に、ぜひ貨幣セットの購入や買取をご検討ください。