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日本にまだ金はある?金の産出国をランキング形式で解説

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日本が「黄金の国ジパング」と呼ばれたのは、13世紀にイタリアの冒険家マルコ・ポーロが記した「東方見聞録」に由来します。
実際のところ日本には金はどのくらいあるのでしょうか。

今回の記事では、日本の金の保有量や金の産出国について、ランキングを交えながら解説します。
どこの国が最も多く金を産出しているのか、その背景や各国の特徴についてもみていきましょう。

1. 金の採れる量は年々少なくなっている?

金は古くから希少性だけでなく、加工しやすい物質の特徴から貴重な資源として重宝されてきました。
しかし、供給量には限りがあります。
まずは、昨今、世界での金の採掘量が減少している背景を紹介します。

■ 世界で採れる金の量は?

地球上にどれほどの金が残っているのか、そしてこれまでにどれくらいの金が採掘されたのかを知っている人は少ないかもしれません。
これまでに採掘された金の総量は約190,040tとされており、これは国際基準の25mプール約4杯分に相当します。

地球にまだ埋蔵されている金の量は約54,000tと推定されています。
しかし、年間約3,000tのペースで現在も採掘は続いているため、このままだと10数年後には枯渇するおそれがあります。
その結果、将来的には地上に存在する金を再利用する以外、選択肢はなくなる可能性が示唆されているのです。

2. 世界で採れる金の量

10年前までは南アフリカが世界一の金産出国でした。
しかし、国内情勢や電気供給の不安定化、鉱山施設の老朽化などが原因となり近年減少中と言われています。
現在はどのようなランキングになっているのでしょうか。

続いては、金の採掘量について、特に注目すべきトップ3の国を紹介します。

■ 1位は中華人民共和国

金の年間採掘量世界第1位は中国で、その採掘量は372t(372,048kg)です。
1980年代、中国は政府の主導で本格的に金の採掘をはじめました。
それまでの社会主義体制から、市場経済への移行が鄧小平(とうしょうへい)によって進められていた時期です。

外貨を稼ぐ手段として金の採掘が重視され、約20年後の2007年には世界一の金産出国となりました。
ちなみに、中国の広い国土の中で金が採れる主な地域は、内モンゴル自治区、山東省、福建省、湖南省などに限られています。
これらの地域で産出される金は、中国全体の金産出量の約半分を占めています。

特に重要な金採掘地は、新疆ウイグル自治区にある薩瓦亜尓頓(サワアニドン)金鉱です。
この金鉱は1993年に巨大な金鉱脈が発見され、その後の調査で100tクラスの金鉱であることが判明しています。

また、中国では国内の金需要も増えており、金鉱山やレアメタルの採掘が積極的に行われています。
そのため、中国は今後も世界の金市場で、重要な存在となるでしょう。

■ 2位はオーストラリア

続いて、金の年間採掘量世界第2位はオーストラリアで、採掘量は313t(313,872kg)です。
オーストラリアの金の歴史は、1770年、イギリスの探検家キャプテン・クックが現在のシドニーに到着した時代まで遡ります。

オーストラリアへの白人の入植がはじまった当時、イギリス政府はオーストラリアを犯罪者の流刑地として利用し、監獄を建設していました。
しかし、後にオーストラリアで巨大な金鉱が発見されると、流刑地としてだけでなく、豊かな資源が埋蔵された大陸として注目されるようになったのです。

この金の発見により、オーストラリアの住民たちは自治権を求める声を強め、独立への動きが加速しました。
そして1901年、入植者たちは連邦政府を樹立し、イギリスからの独立を達成したのです。
オーストラリアが現在の姿となった背景には、この金鉱の発見が大きな役割を果たしたと言えるでしょう。

■ 3位はロシア

金の年間採掘量世界第3位はロシアの310t(310,000kg)です。
金の本格的な採掘がはじまったのは、1917年のロシア革命以降と言われています。
ソビエト社会主義共和国連邦時代には、ソビエト共産党の政策に反対する者たちは政治犯として扱われ、シベリアの厳寒の地へ送られていました。

彼らは非常に厳しい条件の下で強制労働に従事させられ、そのひとつが砂金が採れるコルィマ鉱山だったと言われています。
1928年には港が建設され、物資や労働者の受け入れが可能になり、鉱山への街道も整備されました。
これにより、コルィマ鉱山での金採掘が本格化したのです。

また、1953年にはシベリアの強制労働を推進していたスターリンが死去し、恐怖政治が終焉を迎えます。
その結果、政治犯とされた人々の名誉も回復されていきました。
ソ連崩壊後、ロシアの製造業は低迷し、経済全体も厳しい状況に陥りましたが、それでも金の採掘は規模を縮小しながらも続けられました。

2000年代以降も金の採掘は継続され、特に2007年以降、金の産出量は増加傾向にあります。
2013年以降、ロシアはオーストラリアとともに金産出量で2位を争うようになりました。

3. 日本ではどのくらい金が採れる?

冒頭でお伝えしたとおり、過去には「黄金の国ジパング」として称された日本ですが、現在では「金産出国」と言うイメージはほとんどありません。
最近の世界ランキングでも、日本の名前は見当たりません。これが日本の金採掘の現状です。

しかし、日本にはかつて、積極的な金採掘が行われた時代がありました。
1601年に開山した佐渡金山では、開山から400年近くにわたって多くの金が産出されました。
世界有数の「金の産地」として知られていたのです。

現在、金産業が衰えた主な理由は、日本での金の枯渇です。
前述した佐渡金山も、すでに閉山しています。

日本で産出されている金のほとんどは、鹿児島県の菱刈鉱山で採掘された物です。
菱刈鉱山は、鉱石1tあたり平均して約20gの金を含んでおり、世界の主要金鉱山の平均品位は3~5gであることを踏まえると非常に高い品位です。

そして、1985年に操業を開始して以来、菱刈鉱山は安定して金を生産しています。
かつては日本国内にも多くの金属鉱山がありましたが、現在では菱刈鉱山が商業規模で稼働している国内唯一の金鉱山なのです。

4. 金は限られた資源

最後に、金の希少性がどのようにその価値に寄与しているのか解説します。

■ 金が資産として強いといわれるのは希少だから

金が資産として強いとされる主な理由は、希少性によるものです。
地球上に存在する金の量は非常に限られており、採掘には高度な技術と膨大なコストがかかります。
この希少性は金の価値を支える重要な要素です。

日本では、すでにお伝えしたとおり、菱刈鉱山が唯一の金鉱山です。

しかし、日本では使用済みの家電やパソコンなどから金属材料を回収し、再利用する「都市鉱山」の考え方が浸透しています。
そして、この都市鉱山に関しては、金の埋蔵量が世界トップクラスとも言われているのです。
この都市鉱山を活用することで、限られた資源である金も、効果的に手に入れることができるようになるでしょう。

5. 金の産出量は価値に大きく影響する

金の産出量は、その価値に直接的な影響を与えます。
供給量が減少すれば、需要が高まる可能性があり、その結果価格が上昇することがあります。

逆に、新たな鉱脈の発見や技術革新によって産出量が増えると、価格が安定するか下がる可能性もあるのです。
世界中で金の採掘が行われていますが、各国の産出量の変動が金市場全体の動向に影響を与えているのです。

今後、金の売買や投資を考えている方は、金の産出国や産出量について知っていて損はありません。
ぜひ、これからも金を取り巻く情報に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

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