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タンス預金とは? 金貨投資とタンス預金それぞれのメリットとデメリットを解説

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投資に興味があるものの、暴落が怖くて手が出せないという方もいるのではないでしょうか。
また、現在は銀行に預けてもほとんど金利がつかない上、ペイオフ制度で1,000万円+利息以上の金額は保証されないので、銀行を利用することには少し抵抗がありますよね。
そのため、結局は家で貯金する(タンス預金)のが一番だと考えてしまうかもしれません。

しかし、実は、タンス預金には価値が目減りするリスクがあり、貯金をしているつもりが逆に資産を減らしてしまっている可能性があるのです。一方、もしタンス預金分を10万円金貨へ投資していたとしたら、そのリスクを極力回避することができます。
いったいどういう意味なのでしょうか――。
今回は、タンス預金のリスクなどをご紹介した後、仮に100万円あった場合のシミュレーションをご紹介します。

1. タンス貯金とは?日本人がタンス預金をする理由

皆さんは、2020年末にタンス預金が100兆円を超えたことをご存じでしょうか。
日本銀行の資金循環統計によると、2020年末時点で家計部門の現金の総計が約1056兆円。このうち、約9.6%にあたる約101兆円がタンス預金であるとのこと。
そして現在は、さらに増えて約110兆円(2022年末時点)がタンス預金として仕舞いこまれています。想像よりもはるかに多い額ですよね。

そもそもタンス預金とは、自身の資産を銀行などの金融会社に預けるのではなく、タンスの中に入れたままにしておくことを指します。銀行に預けないことにより、銀行の倒産などのリスクから資産を守ることができます。
一方タンス貯金は個人で資産を貯める意味が大きいです。預金よりも資産を貯めて増やすことに重点をおいた言い方と言えるでしょう。

しかしなぜ、タンス預金が年々増えているのでしょう。その理由のひとつに『日本の銀行の金利が低いこと』が考えられます。
過去の日本では、銀行にお金を預けるだけで、お金が勝手に増えていく時代がありました。
例えば、1990年頃の定期預金の金利は約6.1%。仮に100万円を預けたとしたら、なんと1年で6.1万円も増える計算になります。
その一方で、2023年現在の日本は、定期預金で高いものでも年0.3%程度しかありません。つまり、仮に100万円を預けたとしても、1年間で3,000円しか増えないのです。
であれば、下手に銀行に預けるよりも、手元に置いておくほうが安心だと考えますよね。

他の理由としては、2005年から全面解禁された『ペイオフ制度』が考えられるでしょう。
この制度は、銀行破綻時に預金の1,000万円+利息分までを国が保証してくれる制度です。逆に言えば、預金が1,000万円を超えている場合、あぶれた分が消えてなくなる可能性があります。
ただ、こんな話をすると、「銀行破綻なんてそうそう起きないのでは」と思うかもしれません。しかし、金融庁によると、1991年~2001年で180の金融機関が破綻しています。加えて、過去に一度だけペイオフが発動したこともあるのです。
ニュースで『銀行破綻』を目のあたりにしている方ほど、「銀行に預けるのが怖い」と思っているのではないでしょうか。

以上、タンス預金が増えている理由を2つご紹介しました。
これだけを聞くと、タンス預金は安全であるように感じるかもしれません。しかし、タンス預金には大きなリスクを抱えています。
次のセクションでそのリスクを詳しくご紹介しましょう。

2. タンス預金は銀行が破綻しても資産を守れるが…

タンス預金は銀行口座をタンスへと移すことでもあります。それは銀行預金のデメリットを避けることにもつながります。
例えば急にお金が必要になった時、銀行やATMではすぐに現金を用意できません。タンス預金であれば金額にもよりますが、手数料もかかりませんし、その場ですぐに用意できます。

しかし反対に金融機関に預けていない個人の資産であるため、相続税の問題や、誤ってタンスを処分してしまうデメリットも発生します。
また2024年には新紙幣が発行される計画もあります。銀行へ預けているのであれば、新紙幣に切り替わっても以前と同じように引き出すことができます。しかしタンス預金は旧紙幣しか貯めておけません。

機械化が進む現在、例えば自動販売機などで旧紙幣が使えないといった話や、実際に経験したこともあるでしょう。そうすると旧紙幣を新紙幣に交換する必要がでてきます。しかし過去に貯めたタンス預金は、当然すべて旧紙幣です。使いたい時にすぐに使えない状況は、いくらタンス預金の額が多くてもストレスとなってしまいます。

新紙幣の発行は、いわば「タンス預金のあぶり出し」とも言えます。100万円ならまだ対策できますが、500万円など金額が大きいと新紙幣への交換や税金の申告等、手間や負担が増えてしまいます。
銀行に預けないことで銀行破綻などのリスクから資産を守ることができますが、同時に上記のリスクも存在することも注意しましょう。

3. タンス預金を銀行に預けるメリット

タンス預金の新紙幣発行にともなうデメリットはありますが、現金が増えるだけでなく、リスクを抱えたくない人が資産を残す方法は預金が良いと言えます。

しかしタンス預金だけを続けることは、常に現金を一度に失う可能性にさらされていると言っても過言ではありません。
タンス預金をメインにしてリスクを少しでも減らすには、ほかの投資や預け先へと現金や資産を分散する『分散投資』がおすすめです。

資産を分散することは預金だけに限らず、投資家が投資のリスクを分散し、損失を抑えることにも利用される方法です。
例えばタンス預金と銀行預金の二つに資産として現金を分散したとします。

銀行預金は銀行の破産やペイオフ制度で、資産が減るデメリットがあるとお伝えしました。
ペイオフ制度に該当しない1,000万円以下の現金だけを銀行に預け、残りの資産をタンス預金にすることで、それぞれのデメリットを回避できます。

タンスが盗難や火災の被害で失われたとしても、資産をすべて失うことなく銀行に預けていた資産を使い、生活を立て直すことも可能になります。

このように同じ損失でも複数の預金方法を選択することで、もしものことがあったとしても、精神的な被害も抑えられます。

またタンス預金のメリットとして相続税の節税対策などが挙げられますが、実は意味がありません。

国税庁には国税総合管理システムと呼ばれる全国の国税局や税務署を繋ぐシステムがあるからです。
個人の税金の支払いなどの情報をひとつにまとめることができ、故人であっても生前から計算されおおまかな資産も把握できます。
預金する場所を銀行とタンスに分散したところで、いずれは資産が見つかってしまうので、相続税の支払いからは逃れられないのです。

タンス預金は現金を貯めることで確実に資産を増やすことができますが、現金であるからこそのデメリットもあります。

4. タンス預金には物価上昇による目減りリスクがある!

改めて話しますと、タンス預金は『現金』を手元に置いておくことです。
そして、現金は国の信用から成り立つ『金融資産』であり、その国の物価とともに価値が変化していきます。

例えば、現在100円で買える缶コーヒーがあったとしましょう。この場合、100円玉1枚でその缶コーヒーを買うことができます。
しかし、1年後に200円に値上がりしたらどうなるでしょうか。当たり前ですが、缶コーヒーを買うのに100円玉が2枚必要になりますよね。
これは現金の観点から考えると、『現金の価値が半分に落ちた』といえます。つまり、値上がりする(物価が上がる)と、相対的に現金の価値が落ちるのです。

そして現在、日本政府と日本銀行は年間2%の物価上昇を目標として掲げており、今後も物価の上昇が続くと考えられます。
ということは、現在100円で買える缶コーヒーが、来年には102円になる可能性があるということです。
仮にタンス預金をする場合、そのお金には利息がつきませんから、この物価上昇には対抗できません。
これが『価値の目減りリスク』の意味であり、タンス預金(現金)は常にこのリスクを抱えています。

一方で10万円金貨は、素材である『金』の価格をベースに値段が決まります。
そして、金はそれ自体に価値がある『実物資産』。現金とは異なり、価値が目減りする可能性が限りなく低いものになります。

以上がタンス預金のリスクになります。
タンス預金を続けて価値を目減りさせるよりも、10万円金貨に投資したほうが良いことがわかったのではないでしょうか。
しかし、実際の金額で考えないといまいちピンと来ませんよね。
次のセクションにて、100万円を例にシミュレーションしてみましょう。

5. 2024年の100万円、30年後はいくらの価値になる?

前提として、2024年、30歳の時点で手元に100万円あるとしましょう。
この100万円をタンス預金するのと金へ投資するのとでは、どちらが価値が高くなるのでしょうか。
60歳になった時(30年後)を想定して、実質的な価値をシミュレーションしてみます。

■ 100万円をタンス預金した場合

まず、2024年に100万円をタンス預金(現金)した場合です。
先で話したように、現在、日本政府は『物価上昇率2%』を目標に掲げて取り組んでいます。
仮にこれが毎年続く場合、2023年から見た1年後、2年後の100万円の価値は次の通りです。
・2025年: 100万円 ÷ (100% + 2%) ≒ 98.04万円
・2026年: 98.04万円 ÷ (100% + 2%) ≒ 96.18万円

意外と大きく価値が目減りしていることがわかりますね。
そして、この計算を続けた場合の10年後、20年後、30年後は次のようになります。
・2034年(10年後): 約82.03万円
・2044年(20年後): 約67.30万円
・2054年(30年後): 約55.21万円
なんと、30年後には、その価値がほぼ半分の約55.21万円にまで目減りしている結果になります。

■ 100万円を金へ投資した場合

一方で、2024年に100万円を金へ投資した場合はどうなるのでしょうか。
まずは、執筆時点で100万円分の金を買ってみます。
現時点での平均価格は7929.05円となっていました。なので、これを8,000円として金を100万円分購入すると『100万円 ÷ 8,000円/g = 125g』買うことができます。

続いて、過去のデータをもとに、将来の金の価格を予想してみましょう。
例えば、2010年から2020年の10年は3,446円から6,071円へ価格変動しています。つまり、金の価格が2,625円ほど上昇したことがわかります。
この例の計算方法で、他の年の10年間を見てみたのが以下です。
・2008年2,901円 → 2018年4,503円(+1,602円)
・2009年2,921円 → 2019年4,877円(+1,956円)
・2010年3,446円 → 2020年6,071円(+2,625円)
・2011年4,016円 → 2021年6,349円(+2,333円)
・2012年4,283円 → 2022年7,589円(+3,306円)
上記期間では、価格が上昇していることがわかると思います。加えて、直近の10年間では2,000~3,000円ほどの価格上昇があることもわかりますね。

金の価格は世界情勢などに左右されるので、あくまで参考値となりますが、今回は金の価格が10年で3,000円上昇し続けることを仮定して考えてみましょう。
この場合、手元にある125gの金は、10年後に『125g × (8,000円+3,000円) = 137.50万円』になると予想されます。
そして、この計算を続けた場合の20年後、30年後は次の通りです。
・2034年(10年後): 137.50万円
・2044年(20年後): 175.00万円
・2054年(30年後): 212.50万円
なんと、30年後には、その価値が約2倍の212.50万円にまで上がる結果になります。
もちろん、このシミュレーションはあくまで『金が10年で3,000円/gずつ上がった場合』の話です。加えて、実際に金を現金へ変える際は手数料がかかります。
が、それらの点を踏まえても、直近では相場が上昇している金投資(金貨投資)のほうがお得だと感じるのではないでしょうか。

6. 2024年に10万円金貨へ100万円分を投資したとしたら?

前セクションまでで、タンス預金には価値の目減りリスクがある一方、金投資ならそのリスクを極力回避できることがわかりました。
ただ、この話を聞いて、こう考えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「金保有中に金の価格が下がった場合、その金はタンス預金の目減り以下の価値になってしまうのでは?」
実はその通りで、金の価格が変動する以上はこの点にリスクがあります。

しかし、この変動リスクを極限まで抑えられる投資商品があるのです。
それこそが、弊社がおすすめする『10万円金貨投資(国内金貨投資)』でございます。具体的には、次のような記念金貨への投資を指します。
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨(金20g)
天皇陛下御即位記念10万円金貨(金30g)
これらは日本国の造幣局により発行された金貨であり、額面の金額(10万円)が法的に保証されています。
つまり、金の価格がどれだけ下落しても10万円の価値を失うことはありません。

せっかくなので、10万円金貨へ投資した場合のシミュレーションもしてみましょう。
例えば、1つ目のご在位10万円金貨は、当サイトにて執筆時点で19万円前後で販売しております。
手元に100万円あるとすれば、『100万円 ÷ 19万円 ≒ 5枚』買うことができますね。
これを額面価値で表すと『10万円 × 5枚 = 50万円』。この額面価値は法律で守られているため、30年後に金の価格が下落していたとしても『50万円』へ換金することができます。

まとめますと、現時点で100万円分を10万円金貨へ投資した場合、30年後に金の価格が上昇していれば、倍の価値になる可能性を秘めています。逆に、30年後に金の価格が下落していたとしても、『10万円』という額面価格がタンス預金とほぼ同等の価値を保証してくれる可能性があります。
もちろん、未来は誰にも予想できないので、本記事で紹介したシミュレーション通りにはいかないでしょう。しかし、そうだとしても、10万円金貨の『額面価値』は法律が変わらない限りは30年後も変わらず保証されます。
そのことから、タンス預金をするのなら、その金額を10万円金貨投資へ回すことをおすすめしています。

10万円金貨投資に関して、さらに詳しく知りたい方は『金貨投資とは』をご覧ください。
また、ご質問などがある方は、ぜひお問い合わせフォームまたはお電話でご相談ください。

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