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メダルとコインに違いはある? コインコレクターが欲しがる金貨の魅力を解説

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「コインコレクター」とは、その名のとおり「コインを収集する人」です。
コインは安全資産と言われているため、趣味と実益を兼ねて収集している人が多く、
そして、コインコレクターの多くはコインだけではなく、メダルも収集しています。

「コイン」と「メダル」は、見た目が同じようであるため、混同される方もいますが、実はそれぞれに異なった特徴があるのです。

1. そもそもメダルとコインのなにが違う?

メダルを訳すと「勲章」や「記章」の意味があり、主に表彰や記念品として使用されます。
そして、メダルは国家や民間によって自由に製造、販売が可能です。

一方、コインは日本語では「貨幣」や「硬貨」の意味があり、つまりお金です。
コインは、国や国家で発行した流通貨幣で、法律によって品質や量目は管理され、国の機関にて製造・発行されます。

メダルとコインの大きな違いは、メダルは貨幣ではないことです。
つまり、メダルにどんなに価値があったとしても、メダル自体で買物することはできません。
そのため、何かを購入する際には、メダルをお金に換える必要があります。

■ メダルやコインは売れる?

メダルとコインの違いがわかったところで、気になるのは「メダルやコインは売れるのか」と言うことです。
結論からいうと、メダルもコインも売ることができます。

売れるメダルは、歴史の節目や国の記念行事、イベントなどで発行された記念メダルです。
記念メダルには純金やプラチナを使用して作られたものがあり、資産価値が高く、なかにはこうした記念メダルをコレクションしているコレクターも存在します。

また、スポーツ大会やコンクールで優秀な成績をおさめて、金や銀のメダルを授与された経験がある方もいると思います。
しかし、残念ながらスポーツ大会などで授与された金や銀のメダルは、売るのが困難です。

なぜなら、このようなメダルは真鍮やアルミを使用して作られているため、資産価値がほとんどないからです。
また、オリンピックで優勝した人に贈られる金メダルも、実は銀メダルの上から金メッキ加工して製造されています。

そのため、たとえオリンピックの金メダルであっても、金製品ではないため素材自体の価値は高くはないのです。
しかし、オリンピックの金メダルには、その達成が象徴する意義や名誉など、異なる価値があると言えるでしょう。

次に、コインには貨幣としての利用されているコインと、記念コインの2種類があります。
記念コインとは、国家規模で開催される行事や、歴史的なイベントなどがあった際に発行されるコインです。

日本をはじめ、アメリカやヨーロッパ各国、中国やオーストラリアなどさまざまな国で発行されており、各国の文化を反映させた絵柄が特徴です。
記念コインは金や銀などの素材そのものに価値があるものや、素材そのものにはそれほど価値がなくても、発行数が少ないものや、絵柄が人気のコインは高値で売れる可能性があります。

流通している硬貨の中で1951年~1958年に発行された、縁がギザギザになっている10円硬貨「ギザ10」は、売れる硬貨として有名です。
ほかには、1949年~1958年にかけて発行された筆で描かれたような書体が特徴の5円玉「フデ5」があります。
どちらもコインコレクターの間では大変人気があり、完全未使用の場合は発行年によっては数万円の高値がつくケースもあるようです。

2. コインやメダルの種類

コインは大きく分けると国が発行する「流通硬貨」と「記念コイン」の2種類があります。

流通硬貨は、英語ではCurrency(カレンシー)と呼ばれ、ラテン語のcurrentia(小川)が語源です。
流通通貨は国家の法定貨幣として発行国にて支払いの手段に使用され、基本的には発行国のみでしか利用できません。

一方で、記念コインは、国際的イベントや国家行事の開催を記念に発行されたコインです。
記念コインの中には、流通硬貨として額面に表されている金額で使用できるコインもあります。
日本ではじめて発行された記念通貨は1964年に開催された東京オリンピック記念コインで、1,000円銀貨が1,500万枚、100円銀貨は8,000万枚発行されました。

次にメダルは、コンテストや競技大会で授与される「メダル」と、記念行事などで発行される「記念メダル」があります。
記念コインと同じように、素材が金や銀でできている記念メダルは高価で、種類によっては、プレミアがついて、購入金額よりも高く売れるケースもあるようです。

どのような種類があるのか具体的にいくつかご紹介します。

(1)北京オリンピック記念コイン

「北京オリンピック記念コイン」は、2008年に中国の北京で開催された夏季オリンピックを記念して、中華人民銀行により発行されたプルーフ貨幣記念コインです。
「プルーフ貨幣」とは、表面を鏡面仕上げにして、模様を艶消しで浮き上がらせるような加工をしている記念コインです。
見た目が美しく、発行数が少ないため、コレクションしている人も少なくありません。

金貨3種セットが2種類と、銀貨6種セットが同じく2種類ずつ販売されています。
北京オリンピック記念コインは、前年の2007年と2008年の2回にわけて発行され、オリンピック関連の記念コインということもあり、コインコレクターの間でも人気です。
1セットに3種の競技の記念コインがセットになっている「150元 金貨3種セット」は、品位は99.9%の純金製、重量は10.3g、発行数は各60,000枚です。

表面には北京オリンピックの大会エンブレムを囲むように、中国の伝統的な「双龍」がデザインされていて、下部に開催年の2008年が刻印されています。
裏面は人気競技のピクトグラムが1枚ずつ彫り込まれていて、「馬術」「アーチェリー」「水泳」のセットと、「ウエイトリフティング」「レスリング」「サッカー」のセットの2種類あります。

そして、「10元 銀貨6種セット」は、品位が99.9%の純銀製で、重量は30.9g、各160.000枚発行されました。

表面には150元金貨と同じデザインが刻印されています。
裏面は、「凧揚げ」「山羊跳び」「輪回し」「羽織蹴り」「万里の長城」「頤和園」のセットと、「北海公園」「四合院」「京劇」「ヤンガー踊り」「中国獅子舞」「北京大碗茶(ターワンチャ)」のセットがあります。
中国の伝統文化や国家遺産、伝統工芸がデザインされていて、一部がカラーで表されているのが特徴です。

(2)EXPO’70日本万国博覧会記念メダル

EXPO’70日本万国博覧会記念メダルは、大阪の吹田市で開催された「大阪万博」を記念して製造された記念メダルです。
1970年に開催されたEXPO’70日本万国博覧会は、日本初かつアジア初の万国博覧会でもありました。
参加国は77か国、高度経済成長期という恵まれた時代であったため、万博としては当時の史上最高6,421万人の人が訪れました。

EXPO’70日本万国博覧会記念メダルは、「金(18金)、銀(SV925)、銅の3点セット」で発行されています。
発行元は財団法人日本万国博覧会協会で、製造は大蔵省造幣局であるため、大蔵省(現在の財務省)の刻印入りです。
表面には金銀銅の3種とも大阪万博のシンボル「桜」が刻印されています。

裏面は材質によって刻まれているデザインが違います。
当時、若手アーティストとして注目された杉浦康平氏によって手掛けられたこの金メダルは、波のような曲線のうねりを取り入れて、「人類の限りなき進歩」を抽象的な表現にしているのが特徴です。

銀メダルは、彫刻家の佐藤忠良氏による作品で、巨木に花や果実、太陽が刻まれて、人間の腕が伸びていくようなデザインに「人類の調和」を表し、人類の平和と可能性を表現しています。
そして、銅メダルには世界が認めた浮世絵師、葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景」の「赤富士」が刻まれています。

重さは、金が最もコンパクトで重量が13.4g、銀が18g、銅が16gで、20万セット発売されており、当時の価格は1万4,500円です。
EXPO’70日本万国博覧会関連の記念メダルやコインは種類が多かったにもかかわらず、資産価値がある18金製のメダルが入っているのは「金銀銅の3点セット」のみでした。
そのため、プレミアがついてコインコレクターの間でも注目されています。

■ ほかにもたくさんメダルとコインはある

上記でご紹介したほかにも、たくさんの記念コインや記念メダルの種類があり、ここではその一部をご紹介します。

・天皇陛下御在位60年記念硬貨1987年と1988年に発行された昭和天皇の在位60年の記念コインで、中でも純金製の金貨は戦後の日本ではじめて発行されました。
額面は10万円(金貨)、1万円(銀貨)、500円(白銅貨)の3種類あり、表面は平和を表す鳩と水が、裏面は額面によってそれぞれ異なります。

・FIFAワールドカップ記念硬貨
2002年に、日本と韓国で開催されたFIFAワールドカップの記念硬貨は、日本と韓国で異なるデザインで発行されました。
日本で販売された記念硬貨は、1万円(金貨)、1,000円(銀貨)と500円硬貨(銅ニッケル)です。

・沖縄海洋博覧会記念メダル
1975年~1976年にかけて沖縄の日本本土への復帰を記念して開催された沖縄海洋博覧会記念メダルは、金・銀・銅の3枚セットで発売されました。
表面は3枚共通で、博覧会のシンボル「アクアポリス」がデザインされ、裏面は金には「進貢船(しんこうせん)」、銀は「ふえやっこだい」、そして銅には「シーサー」の刻印があります。

■ 意外!記念硬貨のコレクター需要

国家的な行事などで発行される記念硬貨は、コインコレクターのコレクションとしての側面があるため、保管ケースに入った状態で販売されています。
記念硬貨は発行した国では通貨として利用できますが、実際には額面以上の価値がある可能性が高いです。

数ある記念硬貨の中でも、特に人気があるのは「天皇陛下御在位60年記念硬貨」や、現在の天皇陛下が成婚記念に発行された「皇太子殿下御成婚記念硬貨」は、高額査定が期待できるでしょう。

また、「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会記念硬貨」は、実際の開催は2021年でしたが、硬貨にはしっかりと「2020年」の文字が刻まれています。
2020年東京オリンピック記念硬貨は全部で39種類発行され、その中でも「一万円記念硬貨」は純金製であるため12万円と高額ですが、抽選販売されるほど人気がありました。

3. コインはどこで販売している?

記念メダルや記念コインは、額面価格よりも販売価値が高くなるため「プレミアム貨幣」といわれます。
これは、金や銀などの貴金属が素材として使用されており、加工などの技術面のコストが加わるためです。

プレミアム貨幣やプルーフ貨幣は、造幣局にて購入可能です。
造幣局が近くにない場合は、造幣局のオンラインショップにて販売されています。
また、取扱金融機関の窓口もしくは、貴金属店、古銭・コイン専用店で購入できます。

注意点としては、オークションサイトにて販売されているメダルやコインの中には偽物もあるため、購入する際には注意が必要です。

■ メダルやコインを買ったらコレクションケースも買おう!

記念メダルやコインを購入したら、コレクションケースに入れての保管がおすすめです。

なぜなら、そのままの状態で保管すると、品質が劣化してしまいます。
金属を素材としているメダルやコインは、空気に触れると化学反応を起こし、錆の発生や変色の危険性があります。
メダルやコインを売る場合、高く買取してもらうためには、「発行当時の状態で綺麗なまま」であることが重要です。

メダルやコインを保管できるコレクションケースには2種類あります。

ひとつは、「コインホルダー」です。
コインホルダーは、アルバムのように本型になっており、中は台紙にフイルムが貼られていて、そこへメダルやコインを入れて保管します。
さまざまな種類やサイズが販売されていて、価格もそれほど高くはありません。

ふたつめは、メダルコレクションケースに入れて、ディスプレイする方法です。
メダルコレクションケースは、本型と写真立てのようなフレーム型が一般的です。

どちらも、表面はガラスまたは、透明のアクリル板が貼られているので、中に何が保管されているのかすぐにわかります。
保管用だけではなく、ディスプレイ用としても活用できるので使い勝手がよいのが特徴です。

ほかにも、透明のコインカプセルに入れて保管する方法もあります。
コインカプセルは、コインを個別に収納できる透明のケースなので、直接メダルやコインに触れなくてもくわしく見ることができます。
また、メダルやコインが動いて傷がつく心配がないのも利点だといえるでしょう。

■ メダルやコインは多くの魅力があるから集めたくなる

記念メダルや記念コインは、「小さい」「軽い」「保管場所を取らない」「持ち運びしやすい」特性があります。
そこに、金や銀などの資産価値や、国家的な行事などの歴史や文化を感じる価値が加わり魅力を増します。

また、自分の好みやテーマにあったメダルやコインを収集することで、自分だけのコレクションが完成し、さらに楽しみが広がるでしょう。

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