実物資産と金融資産の違いとは? 貴金属の投資や資産価値なども解説
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みなさんは『資産』と聞くと、どのようなものを思い浮かべますか。
株式投資や不動産投資、金やプラチナといった貴金属投資。
このほかにもさまざまな種類が出てくるかと思います。
ではひとことで資産といっても、『実物資産』と『金融資産』の2つに別けられることをご存じでしょうか。
同じ資産でも、実物資産と金融資産にはそれぞれメリットやデメリットがあります。
それらを理解して、投資方法を選ぶことが資産を増やす第一歩となるのです。
本記事では実物資産と金融資産の特徴を解説します。
まずは資産がどのようなものであるかを理解してから、適切な投資方法を選んでみてください。
1. 実物資産と金融資産の違い
さっそく実物資産と金融資産の違いを確認しましょう。
実物資産と金融資産は基本的に『形があるかないか』で分けられます。
ただし、金のような貴金属に投資する場合は少し注意が必要です。
なぜなら、現物資産の貴金属に投資すると実物資産、貴金属を投資対象とした投資信託に投資すると金融資産になるためです。
このように同じ貴金属を投資対象に選んだとしても、購入した商品が現物なのか投資信託なのかによって、全く違う性質のものになります。
特に投資についての知識が浅い段階で、それらの違いがわからずに購入してしまうと、想定外の事態の時に対処できずに損をしてしまうかもしれません。
もちろん違いを理解して多くの利益にすることもできますが、少しでも後悔しないためにも、実物資産と金融資産の違いをしっかりと理解しておきましょう。
■ 実物資産は形のあるもの
先程もお伝えしたとおり、実物資産は形のあるものや実物そのものに価値のあるものです。たとえば、以下のような金融商品が実物資産です。
・金や銀、プラチナといった貴金属
・土地や建物といった不動産
・絵画や骨董品といった美術品
・ダイヤモンドやルビーといった宝石
ほかにも自動車やワイン、コインなども実物資産にわけられます。
例からわかるとおり、『見て触れることができる』資産が実物資産と覚えておくと良いでしょう。
このように形のある実物資産に投資することを現物投資といいます。
例のなかにはないけれど、見て触れることができる資産として現金は実物資産ではないかと考えることでしょう。
現金も触れることができる資産ですが、実物資産に分類されません。
なぜなら実物資産と違い、現金の価値はお金そのものではなく、『国や人』が決めているからです。
1万円は1枚で1万円の価値ですと決められているだけであって、1万円札そのものは紙なので価値はありません。
これが現金が実物資産に当てはまらない理由です。
■ 金融資産は形のないもの
形のある実物資産に対して、金融資産は『形のないもの』です。
また金融商品そのものには価値はないが、現金と交換できる機能を有しているもの(現金・預貯金以外)と言い換えることもできます。
金融資産は以下のものを指します。
・現金、預貯金、外貨
・株式
・債権
・投資信託
・貯蓄型の生命保険
ここで実物資産にあてはまる金が、金融資産として運用できる例を挙げます。
金は投資信託になると実物資産ではなく、金融資産に変わります。
投資信託とは投資家から集めたお金を資金源として、運用のプロが投資・運用を行い、得られた収益を投資家に分配する金融商品のことです。
金に投資する投資信託に投資した場合、投資対象としているものは金の現物ではなく『金に投資している投資信託という金融商品』ということになります。
同じ金へ100万円の投資をしたと仮定して、実物資産なら100万円ぶんの金のインゴットや金貨が手に入ります。
一方投資信託は100万円ぶんの金投資を運用する権利が手に入ります。
また現金以外にも、株式や債券もまたそれ自体に価値はありません。
株式であれば、企業の倒産で株式の価値はゼロになりますし、債券も国や企業の破綻で価値がなくなります。
同じ貴金属に投資をするにしても、金融資産への投資なのか、実物資産への投資なのかをしっかり理解した上で投資するのは重要なポイントです。
2. 金以外にも価値のある貴金属
ここでは実物資産の中でも、特に安全資産として人気のある貴金属投資について解説します。
貴金属投資は金以外にも、銀やプラチナなどさまざまな種類がありますが、最もポピュラーなのは金投資です。
実際に金の価格は長期的に見て上昇傾向にありますし、『有事の金』として市場が混乱したときでも一定の価値を保ち続けてきました。
田中貴金属 の金価格推移を見てみると、2023年の平均金価格は8,834円/グラムで、2013年の平均金価格は4,453円/グラムとなっています。
金価格は10年で2倍近くも上昇しています。
さらに2000年まで遡ると1,014円/グラムとなっており、23年間で8倍以上も金価格は上昇したのです。
このように貴金属への投資は長期的にリスクを抑えた運用をしたい方にはおすすめの投資方法だといえます。
■ 金以外の貴金属も投資に使える?
実物資産を投資する際に、貴金属投資の情報を多く目にするかもしれません。
金は貴金属投資で最もポピュラーですが、それ以外にはどのような貴金属へ投資できるのでしょうか。
貴金属投資は下記の4種類があります。
(1)金
(2)銀
(3)プラチナ
(4)レアメタル
この中であまり馴染みがないのはレアメタルではないでしょうか。
レアメタルにはパラジウムやリチウム、チタンといった希少金属が含まれています。
この中で比較的メジャーなのはパラジウムではないでしょうか。
パラジウムはプラチナから抽出される貴金属です。
プラチナから抽出されることもあり、見た目はプラチナと酷似しています。
また、もともと産出量が少ないプラチナから副産物として回収されるものなので、金やプラチナ以上に希少な貴金属といえます。
用途としては、宝飾品や電子部品、身近なものでいえば銀歯の材料に使用されることが多いようです。
パラジウムはその希少性ゆえに需要が追いつかず、金やプラチナ以上に価格が高騰していることもあり、現在最も注目されている貴金属のひとつです。
このように金融資産にはない『希少性ゆえの需要』が実物資産にはあります。
3. 貴金属を上手に運用したいなら
さまざまなメリットがある実物資産ですが、その中でも特におすすめなのが貴金属への投資です。
ここでは貴金属投資の資産価値について深掘りして解説していきます。
資産価値(1) 資産としての価値があるため価値が急に下がらない
貴金属のメリットは価格が下がりにくいという点です。
なぜなら貴金属にはそれ自体に価値があるためです。
株式投資を例に挙げてみます。
投資をしている企業が倒産した場合、その株券の価格はゼロになってしまいます。
株式よりもリスクが低い債権であっても、国や企業が返済できなくなってしまえば、やはり債権の価値はゼロになってしまうのです。
一方、貴金属はどうでしょうか。
貴金属自体に価値があるので、国や企業がなくなっても価値がゼロにはなりません。
これこそ実物資産の強みといえますね。
また『有事の金』としての効果も期待できます。
記憶に新しい2020年のコロナショックでは日経平均株価もニューヨークダウ平均株価も30%下落し、元の株価に戻るまで半年以上かかりました。
一方、金価格は15%ほどの下落にとどまり、1ヶ月ほどで元の水準に戻りました。
有事の金としての役割を果たしたのです。
このように金融投資だけでは得られない安心感があるのも、貴金属投資の魅力といえますね。
資産価値(2) インフレに強いため金融資産よりも安定している
近年、日本でもインフレがはじまり、家計に打撃を与えるほどの影響を受けるまでになりました。
物によっては10%以上も値上がりした物も。
しかし企業の昇給率は数%程度といわれています。
このように、インフレによって資産が徐々に削られつつあるのが、日本の現状です。
そこで、貴金属投資の出番です。
資産はその保有期間によって『固定資産』『流動資産』『繰延資産』に分類され、貴金属投資は固定資産に含まれます。
固定資産とは簡潔にいえば1年以上の保有と現金化が可能な資産のことです。
1年以内に現金化できる流動性のある資産でもなく、費用を複数回に別けて配分する資産でもないということです。
貴金属の価値は長期的に上昇し続けてきました。
金の価格が20年かけて8倍になったのも、それを裏付けていますね。
そしてこの上昇率はインフレを超えており、貴金属投資が安定性のある投資と証明しています。
インフレ対策も考慮するうえで、貴金属投資は有効な資産のひとつといえるでしょう。
4. ただし気をつけるべきことも
安定していて、金融資産のように価値がなくならない。
しかし貴金属投資も含めた実物資産にはデメリットもあります。
そういったデメリットも把握して投資することで、安心して長期投資できるようになるでしょう。
■ 盗難リスクがある
実物は目で見て触れられる資産なので盗難されるリスクが発生します。
この点は金融資産の現金でも同じです。
どれだけセキュリティの高い金庫に保管していたとしても、金庫ごと盗まれるケースもあります。
車や不動産など簡単に盗まれない大きさのものはあまり心配しなくて良いですが、投資用の貴金属はインゴットが一般的で、持ち運びしやすい形状です。
1年以上保有して現金化できる『固定資産』ならば、売却までの1年間、盗難被害を常に意識しておく必要があります。
しかし現在は銀行の貸金庫サービスや(あれば)購入元店舗の金の保管サービスといった、セキュリティ対策もしっかりしている信頼できるサービスもあるので、おすすめです。
■ 劣化や傷が原因で価値が下がる
貴金属は保管方法を間違えると、劣化してしまいます。
触れられるからこそ、傷やさびの問題に向き合わなくてはいけません。
現金ならば汚れていたり破かれて破損した貨幣は、いつでも新品ですぐに何枚でもつくることができます。
しかし資産自体に価値のある貴金属は、破損して失ったぶんを補充して作り直すことはできません。
これは絵画や骨董品にもいえることで、きれいな状態が一番価値が高いのです。
劣化を防ぐためには素手で触らないようにしたり、密閉性が高い場所に保管するなどの対策が必要です。
長期的な保管をするならば、保管にかかる手間や費用が、実物資産では発生すると覚えておきましょう。
■ 流動性が低い
『流動性が低い』とは、現金化が難しいということを意味しています。
固定資産は流動資産のように、短期間の現金化ができない資産です。
たとえばお店の商品にかかる費用や、会社の従業員に支払う税金など、これらは流動資産にわけられます。
これを見てわかるとおり、短期間で動く流動的なものに貴金属は当てはまりません。
流動性の低さは実物資産の最大のデメリットでもあります。
現金化したいときに買い手が見つからないのは、案外大きなストレスになるものです。
せっかく相場が高くてもその瞬間に売れなければ意味がありません。
そして売れないということは、また保管や盗難のリスクを考える期間が増えるということ。
いざというときに困らないためにも、普段から売却先のリストを作っておくなどして、柔軟な対応ができるようにしておきましょう。
■ 分散投資の一角にとどめる必要がある
貴金属投資はインフレにも負けない、それでいて価値も下がりにくい優れた投資方法です。だからといって「貴金属だけに投資すれば大丈夫」というわけではありません。
もしも貴金属に一括投資をしていて、万が一貴金属が暴落してしまうと、一時的とはいえ資産は大きく目減りしてしまいます。
これは貴金属投資や実物資産だけではなく、金融資産でもいえることです。
それを防ぐために、実物資産だけでなく異なる値動きをする実物資産にも投資をするのが重要です。
貴金属が暴落したとしても、不動産が高騰していれば、トータルの損失を抑えられます。
貴金属投資はメリットもあればデメリットもあります。
投資をはじめる時はある程度の金額が必要です。
人によっては今後の生活が一変する金額を用意することもあるでしょう。
デメリットを補い合えるようなポートフォリオを組むことで、安定感と安心感のある資産形成ができるようになりますよ。
5. 実物資産をはじめるなら金貨がおすすめ
本記事では実物資産と金融資産の違いを解説しました。
実物資産は貴金属や不動産といった『形のあるもの』を指し、それゆえに価値がゼロにならないのが最大のメリットのひとつです。
また貴金属の代表格である金投資においては有事の金といわれるだけあり、金融市場が荒れているときにこそ存在感を際立たせます。
しかし投資の初心者がいきなり金のインゴットを購入するには、かなりの勇気が必要です。
そこで金の相場で取引きでき、インゴットより安く手軽に購入できる『金貨』がおすすめです。
金貨はインゴットと違い、コインのデザインを楽しむこともできます。
さらに保管も、専用のケースに入れたままで十分に品質を保てます。
長期的に資産形成するからこそ、安全資産である実物資産への投資を選びたい。
その時は選択肢のひとつに金貨投資があることも忘れないでください。