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自己投資である健康投資とはなにか? 投資で資産を残して安心できる未来へ

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日夜、新しい医療技術や新薬が開発され、人類の平均寿命はますます延びています。
しかし、長く生きれば、医療費や介護費などの負担が増えることは避けられません。

老後2000万円問題と言われるように、年老いてからの負担は莫大です。
ですが、若いうちから健康を維持できれば、将来の医療費や介護費の負担を減らすことができます。

また、健康であることは、安定した生活を送るためにも欠かせません。健康な体は労働者の資本であるため、昨今では従業員の健康に投資する企業も増えてきています。

この記事では、自己投資の1種である健康投資について解説していきます。

1. 投資と資産を守る投資

健康投資とは、文字通り健康な人生を過ごすための投資を意味します。
一般的に「投資」というと、株式や土地などを売買する金銭のやり取りをイメージするでしょう。

健康投資は自分の体や健康を資産に見立て、それを維持するための活動全般を指します。
そのなかには、食生活の改善や日々の適度な運動習慣など、自分のために行う活動も数多く含まれています。

健康は、仕事や趣味など多くの社会生活を支える重要な要素です。

たとえば、病気で働けないとなれば収入が絶たれてしまいます。
そうなると、日々の生活も安定せず、精神的にも大きな負担を抱えたまま過ごすことになります。

病気とまでいかなくても不健康な状態では、仕事も安定せず学習もままなりません。
健康という資産こそ、真っ先に投資すべき対象といえるでしょう。

■ 健康寿命とは

厚生労働省は、健康寿命を「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義しています。
健康投資の目的は、健康寿命を延ばすことです。

健康である期間を長くすれば、それだけ医療や介護も必要なく、お金を使わずに済みます。
健康投資は単に心身の健康を得られるだけではなく、病気のリスクや病気になったときの負担を減らすことにもつながります。

厚生労働省の調査によると、2019年の健康寿命は、男性が72.68歳、女性は75.38歳で男女ともに世界1位となっています。

また、日本は男女ともに平均寿命も長く、平均寿命と健康寿命との差は、男性が8.73歳、女性が12.06歳です。
特に女性の平均寿命と健康寿命の差は、先進国のなかでも非常に短く、健康で長生きしていることがうかがえます。

健康でないと、日常生活が制限されてしまいます。
不健康な期間が長くなれば、長生きしても健やかな人生とはいえません。

食事・運動・睡眠などの日々の生活習慣の改善はもちろんのこと、健康サプリによる体質の改善なども健康投資の一環です。
また、定期的な健康診断などを通じて行動を改善することが、健康寿命を延ばすポイントです。

■ 日本人の生涯でかかる医療費

人が生涯を通じて費やす医療費のことを「生涯医療費」と呼んでいます。
厚生労働省の調査では、2019年度の生涯医療費の推定は男性が2,691万円、女性が2,892万円です。

ただ、このうちの約半分は、70歳以上になってから使っているとされています。
若いうちから日常生活に注意し、病気を予防できれば、一生の間に必要な医療費を大幅に減らすことも難しくありません。

確かに、日本の健康寿命は世界でも有数であり、健康への意識は高いといえるでしょう。
ただ、欧米諸国と比べると、まだ日本の健康投資は低い水準にあります。

特に「病気を予防するための投資」は、先進国のなかでは下から2番目と、1位のカナダと比較すると半分程度しかありません。
さらに健康寿命を延ばすためには、病気になる前の予防的な健康投資が大切です。

また、医療費の抑制は社会的に見ても重要です。
日本は国民全員が健康保険に加入する皆保険制度を運用しています。
しかし、少子高齢化のなかで制度を支える保険料収入が減り、支出だけが増えている状態です。

そのなかで健康な人が増えることは、企業や国の医療費負担を減らすことにつながります。
そのため、国や企業も、国民が健康に過ごすための投資を積極的に行っています。

■ 健康だけでなく資産も大切

健康投資は、今後の支出を抑え、自分の労働状態を最良に保つための投資です。
つまり、健康投資は投資の下準備となる投資といえます。
そのため、健康へ投資することが、すぐに目に見える金銭的な資産になるわけではありません。

ただ、健康であれば働ける期間も長くなり、そのぶんだけ収入も期待できます。
活動できる機会が増えれば、それだけ昇進や昇給の機会を得ることも難しくないでしょう。

しかし、どれだけ健康投資を行っていても、全ての病気やケガを予防できるとは限りません。
万が一への備えは重要です。
たとえば、医療費を負担してくれる生命保険は、その最たる例といえるでしょう。

ほかにも、仕事を失ったときの失業保険や、保険会社の個人年金なども考えられます。
特に、物価高の昨今は国の保険・年金制度で受け取れるお金では、生活を支えられないことも少なくありません。

また、投資などで労働とは別口の収入源を作っておくことも重要です。
投資とまではいかずとも、貯金しておくだけでも将来への備えとなります。

資産があれば、それだけ対応できる幅が広がります。
健康な体作りに励みながら、同時に資産を作っていくことも忘れないようにしましょう。

2. 将来の健康のためにも今から資産を増やす

人生100年時代とも言われる現在、人生設計の基本が大きく様変わりしています。

たとえば、これまでの老後の資金といえば、国民年金が中心でした。
しかし、昨今の物価高や医療費負担の増大もあり、国民年金だけでは生活を安定させられません。
また、少子高齢化の影響もあり、制度自体の存続が危うい状況です。

そのような背景もあり「老後に備えて2000万円の蓄えが必要である」という、いわゆる老後2000万円問題が取り上げられるようになりました。
しかし、実際問題として昨今の物価高や不況のなかで、個人が労働だけで2000万円もの資産をつくることは困難です。

もし蓄えられたとしても、健康な体を維持できなければ意味がありません。
結局、高い医療費を払うことになってしまい、本末転倒です。

将来を健康で過ごすためには、若いうちからの投資が重要です。

株や不動産などへの投資で資産をつくる。
出ていくお金を減らすために健康投資をする。

この2つの投資を続けていくことで、将来も安心した生活を送ることができます。

■ 資産を守るために手軽にできる投資

労働だけで2000万円もの資産をつくることは、並大抵のことではありません。
そのため、ある程度のまとまった資産をつくるためには、投資が重要になります。
この投資の目的は、売買による利益や投資対象の所有により、必要となる2000万円を資産として確保することにあります。

しかし、株式や為替投資は常に市場に張り付く必要があり、働く世代がするのは現実的ではありません。
また、要求される初期費用の高さから不動産投資も同様です。
そのため働く世代には、初期投資が少額で、かつ景気に左右されず安定した利益が見込める手軽な投資がおすすめです。

つみたてNISA
CMなどでも紹介されているつみたてNISAは、手軽な投資の代表といえるでしょう。
つみたてNISAは、お金を投資のプロに預けて利益を上げてもらう投資信託の一種です。

債券や株式などの売買を全てプロに任せるため、投資に関する知識は不要です。
銘柄によっては100円で買えることもあり、初期費用もあまりかかりません。
また、一定期間は非課税であることも働く人におすすめできるポイントです。

ただ、投資である以上、損失のリスクをゼロにすることはできません。
また、つみたてNISAは、長い時間持ち続けることで利益を得ることを目的にした投資です。

そのため、短期的にはあまり利益が上がらない点には注意が必要です。
資産をつくる目的の投資であるため、リターンとリスクを天秤にかけた上で、購入する銘柄は決めましょう。

金貨投資
もうひとつの手軽な投資方法として、金貨投資が挙げられます。

やり方は、国が発行している金貨を購入するだけです。
最近ではネットでの注文も受け付けており、購入しやすくなっています。
購入金額も1万円程度と、ほかの不動産投資や株式投資などと比べると、圧倒的に少額から購入できます。

金貨投資の目的のひとつは、売ったときの利益です。
購入時よりも売却時の値段が高ければ、その分が利益となります。
金貨であればプレミアも加算されるため、単純な同量の金貨よりも高く売れることも珍しくありません。

また、金を持つことによる資産の分散も目的です。
たとえば、投資先が通貨や株式ばかりの場合、景気の影響によって一気に資産が減ることは十分に考えられます。
そのため、投資においては何種類かの投資先を持つことが一般的です。

なかでも金は景気動向に左右されない安定した資産です。
金貨を持っていれば、ほかの投資で損を出しても、常にダメージを最小限に留めることができます。

3. 健康投資と金貨投資で未来の自分を守る

お金があっても、健康でなければ何もできません。
豊かな生活を送るためには、心身ともに健康であることが重要です。

生活習慣の改善などで病気をしない身体ができれば、そのぶんだけ将来の出費を減らすことができます。
病気になってから対処するのではなく、病気を予防することが未来につながります。

また、健康であっても、お金がなければ何もできません。
特に、人生100年時代と言われるなか、定年退職した後の人生の方が長いこともありえます。

10年程度なら大丈夫でも、20年30年もの長い期間を年金だけで暮らすのは、さすがに難しいでしょう。
想像できる負担を和らげるためにも、若いときからの資産形成は重要です。

健康投資と金貨投資は、将来の「万が一」に備えた投資です。
未来の自分が安心できるように、早いうちから健康投資と金貨投資をはじめましょう。

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