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『佐渡金山』が世界遺産に登録決定!歴史や関連する金貨を解説

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2024年7月、インドのニューデリーで開催された第46回世界遺産委員会において、「佐渡島の金山(さどのきんざん)」が世界文化遺産として登録されることが決定しました。
1997年に市民団体による世界遺産登録に向けた運動がはじまってから27年、ようやく「佐渡島の金山」 が世界遺産にふさわしい文化遺産であると認められたのです。

そこで今回の記事では、佐渡島の金山の歴史や金貨について解説します。
佐渡金山の魅力や重要性を知り、歴史的価値や文化遺産としての意義を理解しましょう。

1. 佐渡金山とは?

佐渡金山は、新潟県佐渡市にある日本最大の金山で、「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の2つの鉱山遺跡から構成されています。
この金山は400年以上の歴史を持ち、17世紀には世界でも有数の金産出量を誇っていました。

特に、金の採掘から精錬までを手作業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的にも珍しいとされています。
まず、佐渡金山が過去に4度の落選を経て、2024年7月に世界遺産に登録された背景や、現在も金が採掘されているかどうかについて解説します。

■ ユネスコ世界遺産に選ばれた理由

佐渡金山が世界遺産に登録された理由は、その歴史的価値と技術的な遺産が評価されたからと言えます。
そもそも世界遺産とは、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が人類全体にとって重要な価値を持つ自然や文化財を保護し、後世に伝えるために指定するものです。
世界遺産には、「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」の3つのカテゴリーがあり、佐渡金山は「文化遺産」として評価されました。

登録の背景には、地元の自治体や佐渡金山を愛する人たちの活動が大きく影響しています。
彼らは27年間、佐渡金山の歴史的価値や技術的遺産を広く認知させるために、遺構の保存や修復、観光資源としての整備、国内外へのPR活動などを行ってきました。

そして、これらの努力が実を結び、佐渡金山は5度目の挑戦で悲願の世界遺産登録が実現したのです。

■ 佐渡金山は、まるで『ラピュタ』の世界

佐渡金山は江戸時代の手掘り坑道・採掘跡や、創業当時のまま残る明治期以降の坑道跡といった歴史的景観以外にも、大きな魅力があります。

それはかつて金銀の抽出施設として稼働していた「北沢浮遊選鉱場跡(きたざわふゆうせんこうばあと)」です。
まるで「天空の城ラピュタ」の世界観を思い起こさせる人気スポットとして、多くの人々に親しまれているのです。
階段状に残されたコンクリートに生い茂る植物たちがライトアップされると、まるでラピュタの浮遊する城を彷彿とさせるようだ、と評価されています。

この壮麗で神秘的な景観が、多くの観光客を魅了し、佐渡金山への訪問をより一層特別なものにしていると言えます。

■ 金は取れる?

日本最大級の産出量を誇る金山として知られていた佐渡金山ですが、鉱石が枯渇したため、1989年に閉山となりました。
その結果、現在では金の採掘は行われていません。日本で金が採掘できるのは、鹿児島県の菱刈鉱山のみです。

2. 佐渡金山の歴史

佐渡金山の歴史は、江戸時代の初期に遡ります。
ここでは、日本一の金山の誕生から世界遺産推薦に至った歴史をみていきます。

◆ 金山が誕生

佐渡金山は、1601年に3人の山師によって開山されたとされています。
1603年には徳川幕府の直轄地として佐渡奉行所が設置され、小判の製造も行われるようになり、江戸幕府の財政を支える重要な役割を果たしました。
しかし、資源の枯渇により1989年3月に操業を停止し、約400年にわたる歴史に幕を下ろしました。

◆ 金からトキの島へ

佐渡島には佐渡金山のほかにも世界に誇る宝があります。

それは、2011年に国連食糧農業機関(FAO)によって、世界農業遺産(GIAHS)に認定された「トキと共生する佐渡の里山」です。
トキは農薬の使用による餌の減少などで絶滅の危機に瀕し、1970年以降、国内では佐渡島にのみ生息していました。

2003年には野生絶滅となりましたが、人工繁殖に成功し、佐渡市も「朱鷺と暮らす郷づくり認証制度」を導入し、持続可能な環境保全体制を整えました。現在では、安全でおいしい佐渡米が育つ里山に、約300羽のトキが生息しています。

◆ 世界遺産推薦に反発した韓国

佐渡金山の世界文化遺産登録の道のりは容易くはなく、時に議論の的ともなりました。
具体的には、韓国が佐渡金山を「朝鮮半島出身者の強制労働の現場だった」と主張し、戦時中の強制労働を理由に世界遺産登録への推薦に反発してきたのです。
この主張に対応するため、日本政府は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関からの追加的な勧告を受け、慎重に対応を進めました。

まず、政府は金山の全体的な歴史を包括的に説明するための施設を整備し、透明性を持って過去の事実を伝えることに努めました。
さらに、韓国との対話を水面下で重ね、双方が納得する形での解決を模索し続けた結果、金山の歴史的価値を正しく伝えるための取り組みが評価されたのです。

そして、世界遺産委員会の審議においては韓国を含む全会一致での登録が決定しました。
佐渡金山の世界遺産登録決定は、佐渡金山の歴史的意義を世界に示す一方で、戦時中の複雑な歴史も含めた包括的な理解を促すものと言えるでしょう。

3. 佐渡金山に関連する金貨・コイン

ところで、佐渡金山に関連する金貨やコインは、歴史的な価値だけでなく、コレクターからも貴重なアイテムとして注目されているのをご存じでしょうか。
ここでは、代表的な金貨とその特徴を紹介します。

・数百万!佐渡小判
享保小判の中で、佐渡島にあった佐渡金座で鋳造されたものは「佐渡小判」または「佐字小判」と呼ばれ、裏側には「佐」の字が刻印されています。
この小判は、約18gの重量で、金の含有量が86%と非常に高品質であり、小判の中でも最も価値の高いものとして知られています。

また、幕府の鋳造場ではなく金の生産現場での貨幣鋳造は、世界的に極めて珍しく、本物は約240万の高価格で買取がされるほどです。
そのため、市場にはレプリカや偽物も多く出回っています。

これらは本物に似せて作られたもので、一見すると本物と区別がつかないこともありますが、材質や重量、仕上げの精度などで違いがあります。特に、重さや金の輝きが本物とは異なる場合が多いです。

したがって、佐渡小判の価値を正しく評価するためには、信頼できる鑑定士や専門家の意見を参考にすることが重要です。

・佐渡島とトキの融合!地方自治法施行60周年記念貨幣(新潟県)
平成21年に発行された「地方自治法施行60周年記念貨幣」シリーズの一環として、新潟県を象徴するデザインが施された記念5百円貨幣が登場しました。
この貨幣には、佐渡島に生息するトキと美しい棚田が描かれており、新潟県の自然と文化を象徴しています。

この記念貨幣は、新潟県の名産であるトキの保護活動や美しい棚田風景を広く知らしめるために、184万枚が発行されました。
定価は500円ですが、収集価値は高く、買取価格は1,000円程度となっています。

新潟県の自然と文化が融合したデザインが魅力的なこの記念貨幣は、新潟県を訪れる人々や貨幣コレクターにとって、特別な価値を持つ銀貨幣として今なお愛されています。

・コレクターズアイテム!佐渡汽船フェリースタンプコイン
佐渡汽船が昭和52年に発行した「佐渡汽船フェリースタンプコイン」は、佐渡汽船の運航を記念するメダルとして製作されました。
このコインには、佐渡汽船のジェットフォイルがモチーフとして採用され、客船の姿が表面に描かれています。
裏面には「佐渡おけさ」の要素が取り入れられており、佐渡島の文化や伝統が感じられるデザインとなっています。

このコインは茶平工業によって製造され、フェリーの乗船記念やお土産として、そして佐渡汽船の歴史や昭和時代の船旅を偲ばせる貴重なアイテムとして多くの人々に愛されました。

■ 新たな世界遺産『佐渡金山』は金貨も注目度上昇中!

佐渡金山の世界遺産登録は、地域全体の魅力を劇的に引き上げるとともに、その影響は関連する金貨やコインにも波及しています。
これらのアイテムは、単なる収集品としての価値を超え、佐渡金山が持つ豊かな歴史的背景や文化的意義を象徴する存在です。

今後、観光業の発展や歴史教育の一環としても注目されることが予想され、コレクターのみならず、歴史や文化に関心のある人々にとってもその価値がさらに再評価されることでしょう。

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