人気の銀貨の価値はどのくらい? これから価値が上がる銀貨を相場とともに確認
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銀貨は世界中のコレクターの間で人気を集めており、製造年や製造場所によっては、高値で取引されることも少なくありません。
そして、最近の銀の価格は上昇傾向にあり、20年前と比べると価値が3倍に上昇していると言われています。
今回の記事では、銀貨の価値はどのくらいなのかをみていきます。
あわせて価値の高い日本および海外の銀貨も紹介するので、「銀貨の資産価値が知りたい」「相場を知りたい」といった方々は、ぜひ参考にしてください。
1. 今の銀の相場は?
2024年8月現在、銀の価格は1gあたり約154円です。金が約12,912円であることを踏まえると、銀は相当安価であることがわかります。
まずは、銀の価格がどのように決まるのかをみていきましょう。
■ 価値は世界の経済状況で決まる?
金やプラチナのように、世界経済の状況は銀の価格に大きな影響を与えます。
たとえば、新型コロナウイルスの蔓延により産業の景気が低下していた時期は、銀価格も下落しました。
しかし、その後の経済緩和に伴い景気が回復すると、銀の需要も拡大し、価格も上昇したのです。
具体的には、電子機器や太陽光パネル、自動車産業などでの需要増加があげられます。
このように、経済成長や景気の回復によって各種産業の需要が増加し、その結果、銀の需要と価格にも影響があるのです。
そのため、投資家の皆様やこれから銀投資を考えている方は、経済状況にもアンテナを張っておきましょう。
■ 日本と海外の銀価格の差
2024年8月現在、銀の価格は1gあたり約154円であることにふれましたが、海外ドル建て価格では、1トロイオンスは約30ドル(約4,400円)です。
日本だとグラム単価で計算されることが多いですが、ドル建てだとトロイオンスがメジャーです。
1トロイオンスは約31gなので、154円×31g=4,774円と同じ質量の銀価格にやや差があります。
銀と米ドルの価格は逆相関関係にあるため、ドルの価値が下がると、ほかの国の人々が銀を買いやすくなります。
その結果、銀の価格が上がりやすくなるのです。
つまり、ドルが安くなると銀の値段が上がりやすくなるということです。
一方、銀の価格が高くなるとその影響で、ほかの貴金属の価格が下がることもあります。
2. 銀貨の価値はどのように決まるのか
銀はアクセサリーや工業製品だけでなく、記念コインやオリンピックのメダルに代表される銀貨としても有名です。
そして、この銀貨の相場も市場の動向や経済の状況に左右されます。
需要と供給のバランスによって決定され、景気の好転や悪化に応じて変動します。
特に、産業用途としての銀の需要が高まると、銀貨の価値も上がります。
具体的にどのような銀貨の価値が高いのか、海外と日本の両方でみていきましょう。
■ 価値が高い海外の銀貨
海外には高い価値を持つ銀貨が多数存在しています。
特に、代表的な銀貨は次のとおりです。
◆ ヴィクトリア女王香港壹圓銀貨(ヴィクトリアじょおうほんこんいちえんぎんか)
1886年に発行されたヴィクトリア女王香港壹圓銀貨は、ヴィクトリア女王の肖像が刻印された銀貨です。香港がイギリスの植民地となった後、1866年から1868年にかけて発行されました。当時、メキシコドルが広く流通しており、これに対抗するためにイギリスは香港に造幣局を設立し、貿易用にこの銀貨を製造したとされています。
しかし、メキシコドルの強い影響力には対抗できず、製造は短期間で終了しました。
造幣局もその後閉鎖、その希少性と歴史的価値から、買取査定で非常に高額になることがあります。
◆ ヴィクトリアジュビリーヘッドハーフクラウン銀貨
1887年に発行されたヴィクトリアジュビリーヘッドハーフクラウン銀貨は、ヴィクトリア女王の即位50周年を記念して作られました。
「ジュビリー」は25年や50年などの記念年を意味します。
この銀貨はヴィクトリア女王の人気と相まって高い需要があり、「ヴィクトリア女王香港壹圓銀貨」と同様に高値で取引されることが多いです。
これらはヴィクトリアシリーズと呼ばれ、海外でも高い人気を誇ります。
価値や希少性もあり、ヴィクトリアジュビリーヘッドハーフクラウン銀貨の相場は1枚あたり数万円になることが多いです。
状態が良ければ10万円を超える可能性もあります。
特に、初年度の1887年は希少価値が高いとされ、査定額がさらに上昇する傾向にあります。
◆ トレード・ダラー銀貨
1873年にアメリカで発行されたトレード・ダラー銀貨は、貿易用に作られた1ドル銀貨です。
トレード・ダラー銀貨は、その重量を引き上げることで価値を高め、国際市場での競争力を増すための努力が行われました。
しかしながら、プレミアを上乗せしたにもかかわらず、輸出高は期待どおりには伸びませんでした。
このため、1878年にはトレード・ダラー銀貨の製造が停止されます。
しかし、トレード・ダラー銀貨の製造停止後も、1885年までプルーフ貨幣がごく少量発行されました。
プルーフ貨幣とは、特にコレクションや展示用に製造された高品質のコインを指します。
これらのプルーフ貨幣は一般の流通には回らなかったため、非常に希少価値が高く、コレクターからは人気があります。
◆パンダ銀貨
中華人民共和国で製造される毎年発行されている地金型銀貨で、毎年デザインが変更される表面のジャイアントパンダのデザインが人気です。
パンダは中国を象徴する動物で、国の歴史と文化を反映した貴重なコレクターズアイテムです。
もしお持ちの場合は、専門の業者に査定を依頼し、価値を確認してみるとよいでしょう。
■ 価値が高い日本の銀貨
日本で発行された銀貨には、コレクターの間で高い人気を誇るものがいくつかあります。
ここでは、その中でも特に価値の高い銀貨をピックアップしました。
◆ 50銭銀貨
日本の50銭銀貨は、明治から昭和にかけて発行されたものが多く存在します。
その中でも「旭日竜大型50銭銀貨」「旭日竜小型50銭銀貨」「竜50銭銀貨」などが有名です。
これらの銀貨は、希少性から高い評価を受けており、特に発行年や保存状態によっては非常に高値で取引されることがあります。
◆ 1円銀貨
明治初期に発行された1円銀貨には、「旧一圓銀貨」や「貿易銀」と呼ばれるものがあります。
これらの銀貨は、当時行われていた貿易のために作られた銀貨です。
発行枚数が少ないことから現在では非常に希少価値が高いとされています。
そのため、市場ではプレミア価格で取引されることも少なくありません。
◆ 100円銀貨
現在流通している100円硬貨は白銅製で桜のデザインが施されていますが、かつては銀で作られた100円硬貨も存在しました。その中でも特に有名なのが「鳳凰100円銀貨」と「稲100円銀貨」です。これらの銀貨は、発行年や保存状態によって価値が大きく変動しますが、一般的な買取相場は数百円程度とされています。
しかし、特定の年に発行されたものや、状態が非常に良いものはさらに高値で買い取られることもあります。
3. これから銀の価格はどうなる?
これからの銀は価格上昇が見込まれます。
まず、銀は食器やアクセサリー、電子機器や太陽光発電パネルなど、幅広い用途で使用されており、その需要は増加しています。
特に、再生可能エネルギーへのシフトが進む中で、太陽光発電パネルに使われる銀の需要は今後も高まるでしょう。
また、電子機器の小型化や高性能化に伴う銀の使用量の増加も予想されます。
さらに、インフレが進むと、投資家は資産保全の手段として貴金属に注目します。
銀もその一つであり、投資目的での需要も増加するでしょう。
歴史的に見ても、インフレ期には銀の価格が上昇する傾向があります。
くわえて、銀生産国であるメキシコは過去2年間で銀生産量が約25%減少したとの報道もあります。
このような状況を考慮すると、需要が増加する銀の価格は今後上昇する可能性があります。
4. 今後銀貨価格は上がっていくと予測される
本記事でお伝えしたとおり、銀は多様な用途による需要の増加だけでなく、インフレ対策としても需要が高まっています。
そのため、今後も銀貨の価格は上昇すると予想されます。
また、デザイン性や歴史的価値を持つ希少な銀貨は、プレミアム価値がさらに高まるでしょう。
一方で、地政学的リスクなどによる短期的な価格変動には注意が必要です。
そのため、銀貨の価値を正確に評価するには、銀価格だけでなくこれらの要因を総合的に考慮する必要があります。
銀貨の市場価値を正確に把握するためには、専門家の助言や市場動向を観察、分析する癖をつけておくとよいでしょう。