金貨投資、手取り足取りおしえまっせ!
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投資

富裕層はなぜ利息がつかない『金』へ投資する? その理由を解説

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2022年に入ってから、日本では大幅な円安が続いています。
具体的な額ですが、2022年3月上旬までは1ドル115円前後でした。
そこから急激に円安が進み、2022年10月には150円を突破する事態となりました。

円安が続くと困るのが、海外のものを買う時(輸入時)に割高になること。
特に日本はエネルギーや食料品の多くを輸入に頼っています。
そのことから、私たちの身の回りでも生活物資が値上がりするなどの影響が出ていますよね。
また、2022年2月の『ロシアのウクライナ侵攻開始』、中国と台湾を巡る緊張や北朝鮮の核ミサイル開発など、いつ何が起こるかわからない状態です。

このような状況の中で、これまでの生活を将来も維持できるのか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
「今のうちに投資で資産を構築したいのだけど、何から始めていいのか……」という方もいるかもしれません。

そんな中、投資商品として注目されているのが『金(ゴールド)』です。
金は、古くから世界中で通貨や宝飾品などとして使われており、現在も高い価値をもつ金属です。
そして、以下の引用にもあるように、富裕層の多くは自分たちのポートフォリオ(資産)の一部として金を買っています。

世界の富裕層に投資助言するプライベートバンク(PB)が、金の持ち高をもっと増やすよう勧めている。
今や、一部のPBは顧客のポートフォリオの最大10%を金に向かわせている。
引用元: REUTERS『焦点:金投資に走る世界の超富裕層、株価の急伸に警戒感』


しかし、金は価格変動が小さく、保有していても利息がつかないことから、利益を出すのは難しいモノです。
であるのにも関わらず、なぜ、富裕層は資産の一部として金を買うのでしょうか。
その理由は、他の投資商品と比べ、優れている点が多々あるからです。
この記事では、どのような点が優れているのかを3つご紹介します。

1. 強み① 世界中どこでも換金できる点

金は、古くから世界中で珍重されている金属であることから、世界中どこでもお金に換えることができます。
なぜ珍重されているのかといいますと、金には『希少性』と『美しさ』があるからです。

(1) 金は『希少性』を持つ

希少性とは、供給に対して需要が高い状態を指します。
そして、金は古くからずっとこの状態、つまり希少性を持ち続けています。
以降で金の供給量と需要量を具体的にご紹介しましょう。

皆さんは、今世界でどれだけの金が採掘されたかご存じですか。
答えとしては、約18万トンといわれています。
なんとなく多いような、少ないような……、少しイメージしづらいかもしれません。
「50mのプールに注ぎ込んだ場合、プール4杯分にも満たない量である」といったらイメージがつきますでしょうか。
思ったより少ないと感じるかと思います。

逆に、まだ採掘されてない金で、現在の技術で発掘できるのは約5.4万トンだといわれています。
合計すると約23.4万トン(=18万+5.4万)になりますが、これは他の金属と比べ、圧倒的に少ない量なのです。
例えば、銀の地球上に存在する総量は140万トンだといわれています。
また、鉄(粗鋼)に至っては、たった1年の間に19億トンを超える量が生産されている状況です。
これらと比べれば、金の量(供給)が圧倒的に少ないのは明白ですよね。

一方、この供給に対し需要は、装飾品や投資など様々な場面で利用されていますから、常に高い状態にあります。
つまり、金は供給に対して需要が高い状態なのです。
これがつまり『希少性』であり、珍重されている理由のひとつとなっています。

(2) 金は『美しさ』を持つ

金はその美しさから、古くから現在にかけ、世界中で宝飾品として利用されています。

例えば、歴史の授業で、『漢委奴国王印』という金印について勉強した記憶がある方もいるのではないでしょうか。
この金印は、日本で発掘された純金製の王印で、国宝にもなっています。
後漢の時代(25~220年)に中国から日本へ贈られたとされており、「古くから金製品はその美しさゆえに贈り物に使われていた」といった解釈もできます。

また、現在も宝飾品として利用されていることがわかるデータとして、ワールド・ゴールド・カウンシルのデータがあります。
そのデータによると、2021年の金の消費量(需要量)は約4,700トンありました。
このうちの47%(約2,230トン)が宝飾品に利用されています。
他の年もおおよそ同じ割合であることから、現在もなお、消費される金の半分近くは宝飾品に利用されていることがわかります。
それだけ多くの方が金に魅了されているのでしょう。

金にはこういった『希少性』や『美しさ』があり、世界中で珍重されています。
そのことから、多くの投資物が持たない『どこでも換金できる』という強みがあるのです。

2. 強み② 価値が失われない点

金は、金そのものに価値があるため、価値が失われることはありません。
実はここが強みであり、金が最も得意としている点といえるでしょう。
その理由は、金と同様に低リスクである『貨幣』や『国債』と比べるとわかります。

まず、『貨幣』について考えてみましょう。
皆さんは、1万円札そのものに価値があると思いますか。
答えとしては、「ほとんど価値がない」です。
製造原価はたった17円程度なので、紙切れ同然だといえます。

この話を聞いて、「でも、1万円分の物が買えるから価値があるのでは?」と思った方もいるかもしれません。
実際に私たちは、買い物等で1万円札を1万円の価値として使っています。
しかし、これはあくまで「1万円の価値がある」と信用して使っているだけなのです。
そして、その信用を与えてくれているのは『国(日本政府)』です。
国は、自国の貨幣に対し信用を与えています。一方、国民は、その信用に従って貨幣を使っています。
この仕組みから、17円の紙切れである1万円札が1万円の価値を持つわけです。

逆にいえば、この信用が崩れ去った時、貨幣の価値は元の紙切れに戻ることもあります。
この現象を『ハイパーインフレーション』と呼び、近年では1990年代末から2009年にかけてジンバブエ共和国で起きました。
この時は、額面100兆ジンバブエドルが流通した挙げ句、通貨発行が停止される事態となっています。
このジンバブエドルは、現在ネットスラングにもなっているので、ご存じの方も多いかもしれません。

また、『国債』も貨幣と同じく国の信用から成り立つものです。
よって、その国が経済的に破綻すると、紙切れ同然になってしまいます。

以上からわかるように、貨幣や国債は常に価値を失うリスクがあるのです。
一方で金は、国などによる信用のお墨付きがなくても金自体に価値があります。
誰もがその価値を認めていることからも、価値がゼロになることはありません。
この点が金の強みであり、最も得意としている点だといえるでしょう。

3. 強み③ 世界規模の経済不安や金融危機などに強い点

金は、その価値の高さから、経済不安や金融危機などに強い側面を持ちます。
そのことから、『有事の金』といわれているほどで、世界で何かネガティブなことがあれば、資産家は金を買い自分の資産を守ろうとします。

この強みに関する話題として『米ドルと逆相関の傾向にある』という面白い話があります。
現在アメリカは世界最大の経済大国であり、国際取引の多くがアメリカの通貨『米ドル』で行われています。
よって、世界中の富裕層も資産の多くを米ドルベースで保有しています。
しかし、米ドルベースの資産が多いと、米ドルの価値が下落した時に資産が減ってしまいますよね。
そこで登場するのが金です。
都合の良いことに、金は米ドルの値動きと反対の動きを示す傾向(逆相関)があります。
なので、極端な話をすると、米ドルと金の両方を持っておけば、片方の価格が下がってももう片方の価格は上がるため、バランスを取ることができるのです。
こういった傾向があるので、多くの投資家は自分の資産の一部に『金』を持っておくのです。

近年でこの強みを感じられたのは2022年2月の『ロシアのウクライナ侵攻開始』の時でしょう。
この出来事により不安になった資産家が多くおり、自分の資産を金へ逃がす人が続出しました。
結果、金の需要が高まり、金の価格が上昇したのです。
具体的な日本円(税抜)での価格は次の通りで、たった2~3ヵ月の間でグラム単価が1,000円以上も上がっています。

【金の価格(税抜)】
・2022年1月(侵攻前) 6,700円程度
・2022年3月(侵攻後) 7,400円程度
・2022年4月(侵攻後) 7,800円程度

上記は日本円なので、米ドル⇔日本円の為替レートの影響も受けていますが、米ドル価格でも同じような傾向がありました。
それだけ世界中の資産家が、自分の資産を金へ逃がしたということです。
こういったデータからも、金は世界規模の経済不安や金融危機などに強く、資産の避難先として利用されていることがわかるのではないでしょうか。

4. 金よりも守備力の高い投資は存在する?

本記事では、金が他の投資商品と比べて優れている点を3つご紹介しました。
これだけを聞くと、金投資は非常に魅力的な投資だと感じますよね。
……が、最大のデメリットとして『保有していても利息や配当金などが無い点』があります。
ゆえに、金投資とは、資産を増やす投資というよりは資産を守るための投資だといえます。

しかし、金も結局はモノ。
日々変動する金の価格に価値は左右されます。
もちろん、価格の変動は緩やかですが、何かが起これば大暴落する可能性も否めません。
例えば、1904年に人類初の『人工ルビー』が誕生した話をご存じでしょうか。
その際、人工ルビーにより供給が爆発的に増えたこと&肉眼で天然か人工かの判別が難しいことなどから、天然ルビーの価格は大暴落。
天然ルビーの採掘を生業としていた企業が採掘をやめてしまったほどです。
金に関しては、現在、人工的に生成する技術は存在するものの、効率的に生成する技術はありません。
しかし、研究が進めばどうなるかはわかりませんし、他の出来事で大暴落する可能性も否めないでしょう。
つまりは、守備力の高い『金投資』であっても、『金の価格の大暴落』というリスクを抱えているのです。

「守備力の高い金投資に、さらに金の価格が大暴落しても平気な投資があれば……」
――それこそが、当社がおすすめする『国内金貨投資』でございます。
具体的には、次のような記念金貨への投資を指します。

天皇陛下御在位60年記念10万円金貨(金20g)
天皇陛下御即位記念10万円金貨(金30g)

これらは日本国の造幣局により発行された金貨であり、額面の金額(10万円)が法的に保証されています。
つまり、金の価格がどれだけ下落しても10万円の価値を失うことはありません。
ゆえに、金の価格の大暴落のリスクを極力排除できる投資なのです。

国内金貨投資に関して、さらに詳しく知りたい方は『金貨投資とは』をご覧ください。
また、ご質問などがある方は、ぜひお問い合わせフォームまたはお電話でご相談ください。

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