金貨投資、手取り足取りおしえまっせ!

認定金貨

認定金貨※1とは、日本造幣局発行の記念純金金貨に当社独自のシリアル番号を付与した上で当社独自パッケージに封入した商品です。万が一当社にお買戻しさせて頂く際には、その日の金取引相場価格100%の金額※2でお買取り致します。

資産防衛の代表格である金投資の側面を持つだけでなく、過去の催し物の記念品であるという限定的価値も併せ持ち、さらには日本文化を宿した精緻な彫刻を観て愉しめる――そんな日本国ならではの長期保有向け安心資産『認定金貨』は、誕生からまもなくして数多のお客様からご愛顧頂いております。

※1)認定金貨は株式会社スーパーゴールドの登録商標です。 ※2)100%買取はその時点での国内金取引相場金額を100%保証するものであり、購入時の相場金額、並びにご購入時のお買い上げ金額を保証するものではございません。

本日の認定金貨価格

お得な価格設定である秘密についてはこちら
※金貨の種類は今後追加予定です。

2025年03月06日 10:00頃更新(税込)
認定金貨の種類販売価格買取価格
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨 100gケース(5枚) ¥1,549,500 ¥1,529,500
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨 20g(1枚) - ¥305,900
天皇陛下御在位60年記念
10万円金貨 100gケース(5枚)価格
販売価格 ¥1,549,500
買取価格 ¥1,529,500
天皇陛下御在位60年記念
10万円金貨 20g(1枚)価格
買取価格 ¥305,900

認定金貨20g(1枚) 買取価格推移

取扱商品

認定金貨100gケース
(天皇陛下御在位60年記念10万円金貨)

商品画像1
商品画像2
商品画像3
商品画像4
商品画像5
商品画像1
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認定金貨100gケース(天皇陛下御在位60年記念10万円金貨)

1,549,500 税込

※桐箱代を含めた金貨5枚のお値段となります。
※金貨1枚ごとに販売証明IDが発行されます。

数量

セット

※個別枚数でのご購入や桐箱の有無、10セット以上をご希望の方はお問い合わせください。

  • 【ケース】シリアル番号を付与した上で当社独自のパッケージに封入
  • 【お支払方法】現金もしくは銀行振込
  • 【納期】在庫状況によるため要問合せ
  • 【ご本人様確認書類について】
    お買い上げ金額の合計が200万円超の場合、犯罪収益移転防止法によりご本人様の確認書類が必要です。詳細はお問合せにてご案内致します。


  • ※発行年の指定やプルーフ金貨の指定はできません。記念硬貨のみの販売は行っておりません。
  • ※当社こだわりの桐箱に関してはこちらをご覧ください。
  • ※転売目的でのご購入、未成年者のご購入は承っておりません。
  • ※ご購入の流れはこちらをご覧ください。

詳細は『3つの特長』をご覧ください。

天皇陛下御在位60年記念10万円金貨に当社独自のシリアル番号を付与し、当社独自のパッケージに封入した認定金貨です。この金貨には世界最高クラスの『10万円』の額面が設定されており、金相場が下落した際にも10万円の価値が日本の法律により保証されております。

よって、通常は金の価値で取引でき、有事の際は『10万円』という高額のセーフティネットを受けられる世界でも非常に珍しい金貨となり、守りの資産としておすすめの商品となっております。

  • ● 天皇陛下御在位60年記念10万円金貨
  • 【発行】日本造幣局
  • 【絵柄】(表)鳩、水 (裏)菊花紋章
  • 【素材】純金
  • 【額面】10万円
  • 【重量】20g
  • 【直径】30mm
  • 【発行年】1986年・1987年
  • 【発行枚数】1000万枚・100万枚

3つの特長

保有するほど資産価値が上昇

認定金貨として封入される記念純金金貨は、催し物の限定品として発行された金貨です。

素材となる純金の価値は2000年頃から徐々に上昇。近年は年単位で見ると5~30%程度上昇する傾向にあり、日本のインフレ率よりも高い上昇率を示しています(詳細)。

また、記念純金金貨は限定品であり、且つ、近年は金相場が高騰しているため、市場流通枚数が日々減っている状況です。

例えば天皇陛下御在位60年記念10万円金貨は当時1,100万枚発行されましたが、2023年時点で500万枚ほどにまで減っていると推測されます

これらより、認定金貨は保有するほど純金価値として・希少価値として価値が高まる商品となっております。

日本銀行の統計データからのシミュレーションにより算出。

長期保有に安心の保証サービス

認定金貨として封入される記念純金金貨は、貨幣としての価値も持っております。

例えば天皇陛下御即位記念10万円金貨は言葉の通り『10万円』の額面を持ちます。

この額面価値は日本国の法律によって保証されており(詳細)、金相場変動の影響を受けないことからセーフティネットとしても機能します。

また認定金貨には、当社が1枚ずつ金貨の真贋を鑑定し本物と判定した金貨だけに付与するシリアル番号がございます。

そのシリアル番号は、当社独自のシリアル管理により真正性が保証されております。

ご自身が持つ認定金貨のステータスは『シリアル番号検索』からご確認可能です。

金貨鑑賞を愉しみ日本文化を保全

日本文化が宿る金貨の精緻な彫刻は、世界のコイン愛好家の間でも高く評価されております。

そんな金貨を当社独自のフォトフレームデザインパッケージに包むことで、金貨の彫刻や純金としての美しさを愉しくご鑑賞頂けます。

また、認定金貨の長期保管やギフトに最適な専用の桐箱もご用意しました。

この桐箱は、認定金貨ブランド発足時に描いた『金の海外流出を守り日本文化を未来へ伝えたい』という切実な思いから、日本文化をより感じて頂くために独自制作した逸品です。

金貨と一緒に飾って鑑賞するも良し。大切な方へのギフト用途として、金庫への保管用途として使うも良し。目的に合わせて柔軟にお使い頂けます。

なお、当桐箱は金庫で保管することを考慮したサイズとなっております。

パッケージと桐箱のご紹介

認定金貨が彩る、暮らしの中に和を宿すパッケージ

フォトフレームデザインを採用したパッケージは、金貨を傷や汚れから守るだけでなく、金貨の精緻な彫刻や純金ならではの輝きをより一層際立たせます。 その輝きは、和の趣と日本文化が持つ美しさを引き立て、暮らしの空間に特別な存在感をもたらします。 大切な金貨を飾りながら、その価値と美を存分にお愉しみください。

大切な金貨を未来へ繋ぐ、和の保管力を宿した桐箱

日本の伝統美をより感じて頂くため、軽くて手触りの優しい専用の桐箱をご用意しました。 防湿性と耐久性に優れているうえ、金融機関などの貸金庫で保管するのに適したサイズ(約35mm×85mm×110mm)となっております。※桐箱はデザインリニューアル中のため仕様サイズがかわることがあります。 暮らしの中で金貨と一緒に飾るのも良し。ギフトや金庫保管の用途で使うも良し。 特別な桐箱で、金貨を守り・贈り・飾る喜びをご体感ください。

金貨専門家の当社による真贋保証

認定金貨は、金貨専門のプロフェッショナルである当社が1枚ずつ真贋鑑定を行い、本物と判定した金貨にのみシリアル番号を付与した特別な商品です。 この真贋力は、長年にわたる金貨買取の経験から培われた専門知識と高度な鑑定技術に裏打ちされています。 金貨の購入が初めての方からコレクターや資産家の方まで、どなたでも安心してお求めいただける品質をお届けします。

ご購入の流れ

  • 1. お問い合わせ

    ご購入の申し込みはお電話または購入申込フォームからご連絡ください。
    もしくは『取次店一覧』に記載している店舗へお越し頂くと当社販売担当へお繋ぎ可能です。
    お電話はこちら: 0120-9610-66

  • 2. 担当よりご連絡

    販売担当から枚数や購入方法・売却方法のご説明、日時の調整をさせていただきます。

  • 3. ご購入

    販売担当と調整した日程でご指定の方法にて販売致します。

    • ・店頭で直接金貨の販売を行なっているわけではございませんのでご注意ください。
    • ・在庫状況などにより納期が変わる旨ご了承ください。
    • ・お買い上げ金額の合計が200万円超の場合、犯罪収益移転防止法によりご本人様の確認書類が必要です(詳細はお問合せにてご案内致します)。
    • ・発行年の指定やプルーフ金貨の指定はできません。記念硬貨のみの販売は行っておりません。
    • ・転売目的でのご購入、未成年者のご購入は承っておりません。

取次店一覧

下記店舗へお越し頂くと当社販売担当へお繋ぎ可能です。認定金貨のご売却も下記店舗で可能です。

※あくまで販売担当への取次を実施する店舗であり、直接購入や購入相談などは出来ませんのでご注意ください。

よくあるご質問

認定金貨はプレミアムがつきますか?

認定金貨をご購入された時点で当社でのプレミアムが付与され、ご売却時には当日のインゴット相場にてお取引が可能です。

認定金貨は1枚から購入可能ですか?

原則ケース単位(1ケース5枚)での購入となりますが、ご相談頂ければ柔軟に対応いたします。

金貨が本物か偽物か購入時不安になります。

当社は金貨買取本舗というWEBサイトを運営し、全国に15店舗以上のリユース&リサイクル店を長年展開している信頼と実績を基に、金貨販売本舗にて真贋保証のうえ販売致しております。

過去に販売していた御即位10万円金貨(30g)の認定金貨はどうなっていますか?

現在、天皇陛下御即位10万円金貨を封入した認定金貨の販売は一時中止しておりますが、過去に販売した分はこれまで通り認定金貨として取り扱っており、当日のインゴット相場100%相当でお買取りさせていただいております。

認定金貨の購入方法を教えてください。

ご購入の流れ』をご確認ください。

認定金貨は記念金貨と何が違うのですか?

認定金貨は、記念金貨に当社独自の販売証とシリアル番号が付与された金貨です。
一般的に買取店で記念金貨を売却する場合、手数料として7~10%程引かれた価格で取引されます。一方で認定金貨は、当社に売却される場合なら当日の金価格相場100%相当で売却できます(当社での売却手数料は無料です)。

インゴットと比べた時の認定金貨の優位性は何ですか?

詳しくは『認定金貨と金インゴットの違い』でご紹介しております。
認定金貨の大きな優位性は、インゴット分割時に発生する加工費や手数料が発生しない点です。小分けなので少量から売却でき、節税対策に向いています。
また、金の価値だけでなく貨幣として10万円の額面価値も持っており、その額面が日本国の法律により保証されています。

地金型海外金貨(メイプルリーフ金貨など)と比べた時の認定金貨の優位性は何ですか?

詳しくは『認定金貨とメイプルリーフ金貨の違い』でご紹介しております。
認定金貨の大きな優位性は、購入手数料・売却手数料ともにお得である点です。メイプルリーフ金貨などの海外金貨の場合、金相場×グラム数をベースに加工や輸入などの手数料が価格に含まれていますが、認定金貨にはそのような手数料はございません。
また、メイプルリーフ金貨などの海外金貨にはおまけ程度の額面しか設定されておりませんが、認定金貨には『10万円』という世界トップクラスの額面が設定されております。

認定金貨の販売価格には装飾費や加工費が含まれていますか?

2025年3月現在、認定金貨の販売価格には認定金貨ケースの材料費及び加工費のみが含まれております。

認定金貨を売りたい時はどうすれば良いですか?

当社リユース店【金貨買取本舗】にお持ち込みいただければお買取り致します。 売却は1枚から可能ですが、枚数が多い場合は事前に来店予約などからご予約ください。
※認定金貨は当社独自のサービスであるため、当社以外の業者様へお持ち込み頂く場合は金相場100%相当でのお買取にはなりません。御注意願います(2025年3月現在)。

認定金貨は1枚から売却可能ですか?

売却時は1枚から可能です。

販売証明IDとは何ですか?

当社が販売する認定金貨を担保するためのものです。販売証明IDおよびそれに紐付くシリアル番号を持つ認定金貨とのセットで当社提示価格(当日の金取引相場100%)でのお買取となります。
販売証明ID欠品またはIDが認識困難な場合など、IDとシリアル番号の一致が確認できない場合は、通常価格でのお買取となりますので御注意ください。

認定金貨がお得な価格設定である秘密

当社では、他社様の金投資よりもお得な価格で認定金貨をご提供しています。その理由は「日本の貴重な文化遺産を守り、未来へと伝えていきたい」という私たちの強い使命にあります。

私たちは10年以上にわたる金貨の買取経験を通じて、日本の金貨が日本の歴史や文化を象徴する貴重な資産であることを実感してきました。しかし近年、金相場高騰などの影響もあり、日本の金貨が海外へ流出し行方不明になるなどの事例が増加しています。

「日本国の文化的財産である国内金貨を守るにはどうしたら良いか」――この答えが、採算度外視の価格で国内金貨をご提供・お買取することでお客様と共に国内金貨を守っていく『認定金貨ブランド』だったのです。

具体的な価格は下記をご確認ください。手数料を考慮した場合、当社のほうが安く購入でき・高く売却できることが分かるかと存じます。

他社様の金投資と比べお得な価格で保有できる認定金貨、是非ご利用頂けますと幸いです。



購入手数料: 認定金貨のほうが安い

※2025年2月25日にそれぞれ同等の金貨とインゴットを店頭購入した場合です。
各gの購入手数料 当社の認定金貨 T社様のインゴット N社様のインゴット
20g 2,000円 7,780円 5,360円
100g 10,000円 33,400円 16,900円
200g 20,000円 50,300円 33,800円
500g 50,000円 84,500円 84,500円
1000g 100,000円 169,000円 169,000円

認定金貨の購入手数料が安い理由は、金貨ケースの材料代などの諸経費のみを販売手数料としているためです。

通常、貴金属を取り扱う業者では、当日の金取引相場に対し数百円ほど上乗せした価格で金インゴットを販売しています。さらにその上で、グラム数に応じて別途手数料を頂く形を取っています。

上記の表をもとに具体的な金額を確認してみましょう。

2025年2月25日の金相場は1g15,536円でした。これに対し、T社様の金インゴット販売価格は169円高い1g15,705円です。

T社様で500gの金インゴットを購入する場合、500g以上は別途手数料はかかりませんので、169円×500g=84,500円が手数料となります。しかし100gの場合は16,500円の別途手数料がかかるため、169円×100g+16,500円=33,400円が手数料となります。

他社様の場合でも同じぐらいの手数料がかかるのが一般的です。その一方で認定金貨の販売価格は、当日の金相場に+100円した価格をベースとしており、別途手数料は頂いておりません。

2025年2月25日であれば金取引相場1g15,536円でしたので、1g15,636円での販売となります。100g購入するのなら手数料は10,000円、500g購入するのなら手数料は50,000円となります。

グラム数が増えるほど手数料の差が開く点も含め、認定金貨のほうが安くお買い求めできることが分かるかと存じます。



売却手数料: 認定金貨は手数料0円

※2025年2月25日にそれぞれ同等の金貨とインゴットを店頭売却した場合です。
各gの売却手数料 当社の認定金貨 T社様のインゴット N社様のインゴット
20g 0円 4,400円 0円
100g 0円 16,500円 0円
200g 0円 16,500円 0円
500g 0円 0円 0円
1000g 0円 0円 0円

認定金貨は、当社にご売却頂く場合、グラム数に関係なく取引日の金取引相場の100%相当でお買取りさせて頂きます。別途手数料は頂いておりません。

一方で、T社様などの一部貴金属会社は、少量グラムの金を買い取る際、当日の金取引相場から固定分の手数料を引いた価格をご提示するのが一般的です。また、買取店でインゴットを売却する場合ですと数%の手数料を引いた価格がご提示される場合もございます。

上記の表をもとに具体的な金額を確認してみましょう。

2025年2月25日の金相場は1g15,536円でした。T社様では、500g以上のインゴットの場合はこの価格通りでお買取りしておりますが、500g未満の場合は別途手数料が発生します。例えば100gであれば手数料は16,500円です。

N社様のように条件次第で手数料がかからない業者様もごく一部にございますが、認定金貨の売却手数料はグラム数に関係なく0円ですので、そういった業者様と比較してもデメリットにならないことが分かるかと存じます。

手数料ゼロで少量の金を売却できる点は、税金面を考慮すると大きなメリットだといえます。

認定金貨と金インゴットの違い

金投資の手段として広く知られている金インゴット(金地金)と認定金貨を詳しく比較しました。

少額での投資や長期的な資産形成を考えるのであれば、金インゴットよりも認定金貨をおすすめしております。下記にて各側面の比較をご紹介いたします。

※金インゴットの手数料などは大手貴金属会社様を例としております。
※手数料はグラム数に応じて異なるため、資産形成として使われることの多い100gと500gを比較対象としています。

認定金貨金インゴットバー100g金インゴットバー500g
認定金貨 金インゴットバー100g 金インゴットバー500g
購入手数料 1gにつき100円 1gにつき334円※1 1gにつき169円※1
売却手数料 0円 16,500円※1 0円※1
売却単位 20g(1枚)単位で売却可能 100g(1本)単位で売却可能 500g(1本)単位で売却可能
分割できるか? 貨幣法により分割不可 1g190円(税抜)で分割可能※2 1g190円(税抜)で分割可能※2
付加価値 額面価値やプレミア価値有り 無し 無し

※1: 2025年2月25日時点のT社様の価格を参照&算出。
※2: 2025年時点の金貨買取本舗のインゴット分割加工サービスの価格を参照。



購入手数料と売却手数料

認定金貨がお得な価格設定である秘密』でもご紹介しましたが、認定金貨の購入手数料は1g100円となっています。例えば100g分(5枚)の認定金貨を購入する場合であれば、手数料はたったの10,000円です。

一方、金インゴットの場合は、金取引相場に1gあたり数百円程度の手数料を上乗せすることがほとんどです。

例えば、2025年2月25日ですと、金取引相場が1g15,536円に対し販売価格は169円上乗せされた15,705円、といった具合です。

金インゴット比較1

これに加えて、貴金属会社によっては、500g未満の金インゴットを購入する際に別途手数料がかかるケースがございます。

実際の手数料は各社様の公式HPで公表されていますが、例えばT社様の場合、100g購入時は16,500円の別途手数料がかかります。グラム単価に換算すると165円になりますので、トータルの手数料は1gあたり334円かかることになります。


では、売却手数料はどうでしょうか。

当社で認定金貨を売却する場合、それが認定金貨だと真贋できた場合は売却手数料は一切発生しません。金相場100%相当の価格でお買取りいたします。

一方で金インゴットの場合は、貴金属会社やグラム数によっては売却時にも手数料がかかります。

実際の手数料は各社様の公式HPで公表されていますが、例えばT社様の場合、500g以上の売却時は手数料はかかりませんが、100g売却時は16,500円の別途手数料がかかります。

以上から、購入手数料と売却手数料ともに認定金貨のほうが優位だと考えております。



売却単位と分割のしやすさ(節税面)

詳細はこちらでご説明しておりますが、金を小分けにして売却することにより贈与税や譲渡所得税の節税に繋がります。

つまり、金を小分けで保有できるか否かも重要な観点だと考えております。この観点で認定金貨と金インゴットを見てみましょう。

まず認定金貨ですが、認定金貨に封入されている国内金貨は貨幣であり、貨幣の分割は貨幣法に抵触するためできません。しかし、元々1枚20gというお手頃なグラム数ですので、分割せずとも小分けのインゴットのように売買することができます。

金インゴット比較2

一方で金インゴットは分割可能ですが、分割するためには専門の業者に依頼する必要があり、金の溶解&再加工の手間などに対する手数料がかかります。

例えば、当社の『金貨買取本舗』でご提供している分割サービスでは、1g190円(税抜)の手数料を頂いております。また、溶解&再加工に時間がかかるため、分割したインゴットが手元に届くまでに1.5ヶ月~2ヶ月ほどの期間を要する点にも注意が必要です。

この観点から見ると、分割することなく小分けのインゴットのように扱える認定金貨のほうが優位だと考えております。また、金のグラム数が少ないほど安価で購入できますので、その点でも認定金貨は優れています。



付加価値が付くか否か

認定金貨として封入される記念金貨には、金インゴットには無い明確な強みがございます。

それは、過去の国家的な出来事を記念して発行された限定品であるため、今後将来発行されることが無い点です。つまり、発行枚数が決まっており、年々減っていることからプレミア価値が生まれる可能性を秘めています。

具体的に認定金貨に封入しているのは、1986年・1987年に昭和天皇の御在位60年を記念して発行された『天皇陛下御在位60年記念10万円金貨』です。

金インゴット比較3

当時1,100万枚ほど発行されましたが、2023年時点で500万枚程度にまで減少していると推測しています

一般的にコインにプレミア価値が付くのは残存枚数が1万枚前後になり始めたあたりです。現時点ではまだ程遠い話であるものの、金相場高騰などによりここ数年で大幅に減っていると推測されており、そう遠くない未来には1万枚に近づくと予想しております。

さらに、この金貨には10万円の額面が付いており金融機関で両替可能です。この額面価値は日本の法律で保証されているため(詳細)、仮に金相場が暴落した場合にセーフティーネットとして作用します。

これら観点から、長期保有を考えた場合に金インゴットよりも認定金貨のほうが優位だと考えております。ご子息様やお孫様へ受け継いでいく資産として購入する等、検討してみてはいかがでしょうか。

日本銀行の統計データからのシミュレーションにより算出。

認定金貨とメイプルリーフ金貨の違い

金貨投資を検討する際、真っ先に思い浮かぶのはメイプルリーフ金貨やウィーン金貨ハーモニー、ブリタニア金貨などの海外金貨かと存じます。

例えばメイプルリーフ金貨は、カナダ政府が発行する代表的な地金型金貨(投資目的で鋳造された純度の高い金貨)で、投資用として世界中で広く利用されています。

これら金貨と比べた認定金貨(天皇陛下御在位60年記念10万円金貨)の特徴を下記にまとめました。

認定金貨(御在位60年10万円金貨)メイプルリーフ金貨 1oz
認定金貨 メイプルリーフ金貨
購入手数料 1gにつき100円 1gにつき約1,125円
売却手数料 0円 1gにつき約341円
売却単位 20gのみ 1/10oz~1ozで細かく調整可能
偽造対策 複雑なデザインのみ 偽造防止技術を駆使して対策
プレミア価値 可能性を秘めている 基本無し
額面価値 5,000円/1g 約168.8円/1g


購入手数料と売却手数料

購入手数料・売却手数料の面では、両者ともに認定金貨が圧倒的に優位です。

メイプルリーフ金貨などの海外金貨の場合、金相場×グラム数をベースに加工や輸入などの手数料が価格に含まれています。よって、購入手数料・販売手数料ともに金インゴットと比べて高くなります。

例えば、貴金属業界大手のT社様で取り扱っているメイプルリーフ金貨1oz。2025年2月25日時点での購入価格は518,219円、売却価格は472,603円でした。

この当日の金相場は1g15,536円で、1oz(31.1035g)ですと約483,224円です。

金貨比較0

よって、購入手数料として34,995円上乗せされている・売却手数料として10,621円引かれていることが分かります。これをグラム単価へ換算した場合、1g約1,125円の購入手数料・1g約341円の売却手数料になります。

また、ozが細かい単位であるほど手数料が割高となる傾向である点にも注意が必要です。

同日のメイプルリーフ金貨1/10ozの購入価格は55,936円、売却価格は46,913円でした。この当日の金相場は1g15,536円で、1/10oz(3.11035g)だと約48,322円です。

よって、購入手数料として7,614円上乗せされている・売却手数料として1,409円引かれていることが分かります。これをグラム単価へ換算した場合、1g約2,448円の購入手数料・1g約453円の売却手数料になります。

先ほどの1ozのグラム単価と比較してみます。購入手数料は、1ozだと約1,125円である一方で1/10ozは約2,448円です。売却手数料に関しても、1ozだと約341円である一方で1/10ozは約453円であり、両者ともに明らかに割高であることが分かります。

その一方で、認定金貨は、『認定金貨がお得な価格設定である秘密』でも述べましたが、1g100円の購入手数料・1g0円の売却手数料です。

以上から、価格面での比較では、認定金貨のほうが圧倒的に優位であることが分かります。



売却単位

金インゴットと同様に、金貨も小分けにして売却することにより贈与税や譲渡所得税の節税に繋がります(詳細はこちら)。よって、何グラム単位で購入・売却できるかも重要となります。

この観点で各金貨を見た場合、メイプルリーフ金貨などの海外金貨のほうに軍配が上がります。

まず認定金貨ですが、封入している天皇陛下御在位60年記念10万円金貨は20gの1種類のみ。よって、売却は20g単位となります。

一方、メイプルリーフ金貨は1/20oz(1.555g)や1/10oz(3.11g)など、より細かい単位で購入&売却可能です。ただし、細かい単位であるほど購入価格が割高・売却価格が割安になる傾向がありますので注意が必要です。

金貨比較2



偽造対策

偽造対策の面では、投資用目的で世界的に使われていることもあり、メイプルリーフ金貨のほうが優れています。

例えば、メイプルリーフ金貨の2013年以降の1ozには、カナダ造幣局独自の高度なレーザー技術による特殊な刻印が施されています。また、『BULLION DNA』というセキュリティマークが金貨に組み込まれており、専用機器を使って真贋を確認することも可能です。

ただし、投資用の海外金貨全てがメイプルリーフ金貨レベルの偽造対策をしているわけではないため、その点ご留意ください。

金貨比較3

一方で天皇陛下御在位60年記念10万円金貨は、世界各地で金投資に注目が集まり始めた初期段階で発行されたものですので、メイプルリーフ金貨などと比べると偽造対策に劣ります。当時、大量の偽造品が流通した事例もあります。

しかし、コイン側面のギザギザも含めデザインが複雑であるため完全にコピーすることがそう簡単ではなく、日々コインを取引している専門家であれば簡単に偽物を見抜くことができます。

もちろん、コイン取引歴10年以上の当社も偽物を見抜く技術やスキルを持っております。認定金貨として封入する天皇陛下御在位60年記念10万円金貨は当社が1枚ずつ真贋判定したものとなっており、安心してお求め頂けます。



プレミア価値

コインにおけるプレミア価値とは、コインの残存枚数よりもコレクター等からの需要が高く、取引価格が金属価を大きく上回ることを指します。希少価値とも呼びます。

このプレミア価値の観点では、認定金貨が優位と言えます。

メイプルリーフ金貨は、毎年大量に発行されていることもあり、今後もプレミア価値が付く可能性が限りなくゼロに近い状況です(ただし、発行枚数が極端に少ない年代や限定発行されたバージョンはプレミア価値が付いています。)

金貨比較4

一方、天皇陛下御在位60年記念10万円金貨は1986年・1987年の2年間のみで限定発行され(発行枚数は1,100万枚)、今後新たに発行されることはありません。

一般的にコインにプレミア価値が付くのは残存枚数が1万枚前後になり始めたあたりですが、この金貨は2023年時点で500万枚程度にまで減少していると推測されております

ですので、現時点ではまだ程遠い話であるものの、金相場高騰などによりここ数年で大幅に減っていると推測されているため、そう遠くない未来には1万枚に近づくと予想しております。

よって、目先では差はありませんが、数十年単位での長期保有を考えると認定金貨のほうがプレミア価値に期待できると考えております。

日本銀行の統計データからのシミュレーションにより算出。



額面価値

額面価値の観点では、認定金貨が優位です。

メイプルリーフ金貨に限らず、投資用として発行される海外金貨は、素材(金)の価値として取引することを想定して発行されています。よって、額面価値はおまけ程度にしか設定されていません。

例えば、31.1035gの純金を使用するメイプルリーフ金貨1ozの額面価値は50カナダドルで、2025年時点の為替レートでは5,250円程度です(1g約168.8円)。

金貨比較5

これに対して、認定金貨として封入される天皇陛下御在位60年記念10万円金貨は、言葉の通り10万円が設定されています。20gの金貨なのでグラム単価5,000円です。

この額面価値の高さは世界でもトップクラスであり、2018年以前は金相場が5,000円以下だったため10万円で取引されていました。2019年夏頃になり金相場が安定して5,000円を超えるようになったため、現在は素材(金)の価値で取引されています。

この額面は日本の法律により保証されているため、金価格が暴落した場合でも10万円以下の価値になることはありません。よって、認定金貨は長期保有できる安心資産に最も適していると考えております。

税金面に関する事柄

認定金貨に関係する税金3種と売却時の注意点をご紹介します。認定金貨は小分けの金インゴットのように扱えるため、税金面において非常に優れた特長を持っています。

金を贈与する際には110万円、金を売却する際には50万円・200万円という金額が重要です。

※当内容は一般的な話であり、状況によっては異なる場合もございます。詳細は税理士などの専門家へお尋ねください。

タイミング説明
贈与税 個人から金貨を贈与された時 年間110万円以下なら課税対象外
相続税 個人が亡くなり、遺産として金貨を相続した時 相続税の評価次第で貨幣か金製品が決まる
所得税 金貨を売却して利益が発生した時 年間50万円以下の利益なら課税対象外
売却時 金貨を売却する時 一度の取引で200万円以上なら支払調書必要


贈与税

個人から年間110万円を超える財産を贈与された場合、贈与を受けた側が負担するのが贈与税です。

贈与税は、その年の1月1日から12月31日までに受けた財産の合計金額を基に計算され、合計金額から基礎控除額である110万円を差し引き、残りの金額に贈与税率を掛けて算出されます。

つまり、贈与者が生前に毎年110万円を超えない範囲で贈与を続けることで、税金を負担せずに資産を相続することが可能となります。

例として、100gの金を贈与することを考えてみましょう。

金相場15,000円の時に100gの金インゴットバーを贈与した場合、贈与額は150万円となり、110万円を超えるため課税対象になります。

一方で、金20gの認定金貨を5枚贈与する場合はどうでしょうか。もちろん、先のように一度に5枚全てを贈与すると課税対象になってしまいますが、3枚であれば60g×15,000円で計90万円となり課税対象とはなりません。

このように、毎年110万円を超えない範囲で贈与し続けることで最終的に大きな節税に繋がります。

そして、110万円を超えないためにも金を小分けで持っておくことで金額をコントロールするのが良いのですが、金インゴットは小分けにするための分割&再加工に費用がかかります。

しかし認定金貨であれば、1枚20gで小分けのインゴットのような使い方をできるため、余計な費用をかけずに節税対策を有利に進めることができます。

※贈与税は正式な贈与契約書がないと税務署に生前贈与としてみとめられない場合があります。贈与契約書なしで贈与を続けると、一括贈与とみなされて追徴課税対象になる可能性もあるため、ご注意ください。



相続税

被相続人が亡くなった際、その遺産を継承する者が負担する税金が相続税です。金貨は相続財産として扱われ、相続時には全ての財産の評価額の合計に基づいて相続税が課税されます。

これまで天皇陛下御在位60年記念10万円金貨などの日本の記念金貨は、相続税の評価において貨幣として扱われ、現在流通している通貨単位の額面で評価するのが原則でした。

しかし近年、金相場の上昇により、額面価値よりも金そのものの素材価値が上回っています。よって、相続税の評価については、金インゴットなどの他の金製品と同様に、被相続人が亡くなった日の市場の金相場に基づいて算出すべきだという意見が増えています。

この点は専門家の間でも意見が分かれているため、詳細は税理士などの専門家へ直接ご相談することをおすすめします。



所得税

一般的に金を売却して利益が発生した場合、その利益は譲渡所得として扱われ所得税が課されます。譲渡所得の計算方法は以下の通りです。

(1)保有期間が5年以内のもの
①譲渡価額(売却価額)-(所得費+譲渡費用)=金地金の譲渡益
②(金地金の譲渡益+その年の金地金以外の総合課税の譲渡益)-譲渡所得の特別控除50万円=課税される譲渡所得の金額

(2)保有期間が5年を超えるもの
①譲渡価額-(所得費+譲渡費用)=金地金の譲渡益
②(金地金の譲渡益+その年の金地金以外の総合課税の譲渡益)-譲渡所得の特別控除50万円=譲渡所得の金額
③ (譲渡所得の金額) ×1/2 = 課税対象となる譲渡所得の金額

ポイントは、いずれの場合も特別控除50万円があることです。つまり、年間の金の譲渡益が50万円以下であれば課税対象とはなりません。

例として、金相場10,000円の時に購入した100gの金を売却することを考えてみましょう。

金相場が20,000円の時に100gの金インゴットバーを売却した場合、その利益(譲渡益)は100万円で課税対象となります。

一方で、金20gの認定金貨を5枚売却する場合はどうでしょうか。もちろん、先のように一度に5枚全てを売却すると課税対象になってしまいますが、2枚であれば40g×10,000円で計40万円となり課税対象とはなりません。

このように、毎年50万円を超えない範囲で売却することで最終的に大きな節税に繋がります。

そして、50万円を超えないためにも金を小分けで持っておくことで金額をコントロールするのが良いのですが、金インゴットは小分けにするための分割&再加工に費用がかかります。

しかし認定金貨であれば、1枚20gで小分けのインゴットのような使い方をできるため、余計な費用をかけずに節税対策を有利に進めることができます。

※日本の記念金貨ですが、これまでは貨幣であることから金製品ではなく『生活用動産』に含まれておりました。
生活用動産とは、家具や衣服、安価な貴金属など、日常生活に必要な動産のことです。生活用動産の場合は、1点あたり30万円以上の売却物が課税対象となります。
しかし、近年は金相場が高騰していることもあり、日本の記念金貨を金製品として見るべきという見方も出てきています。この点は現時点で明確な答えが無いため、詳細は税理士などの専門家へ直接ご相談することをおすすめします。



200万円以上の金の売却時には支払調書の提出が必要

金の売却をする際、取引金額が200万円以上になった場合、売却者に対して支払調書の提出が求められます。

支払調書とは、取引内容や金額、相手方の情報を記載した書類で、税務署が取引内容を把握し、適切な税務処理が行われることを目的としています。

特に金の売却では譲渡所得税が関わるため、税務署への報告義務が生じます。この義務を怠ると、後に税務署から確認を求められることがあり、場合によっては罰則が課される可能性もあります。

200万円未満の取引でも金の売却によって利益が発生した場合、所得税の申告は必要ですが、200万円以上の取引では支払調書の提出といった追加の手続きが必要となり、やや手間がかかります。この手間をなくすためにも、金の売却量をコントロールし、200万円以下に抑えやすい認定金貨をおすすめしています。

今だからこそ金投資をするべき理由

金は長年、安全資産として知られ、リスク回避のために保有される傾向にあります。しかし近年、金相場は上昇を続け、単なる安全資産にとどまらず、利益も追求できる魅力的な資産として注目されています。

実際の年平均での上昇率は下記の通りで、日本のインフレ率を示す消費者物価指数(生鮮食品除く)やプラチナ価格と比べ、金価格のほうが安定して高い上昇率を誇ることが分かります。さらに、金は有限資源であり、且つ、商用的に人工生成ができないこともあって(2025年時点)、2000年以降の金価格は一度も大暴落したことがありません。

よって現在は、日本円をタンス預金するよりもその円を金へ換金し保管しておくほうが手堅いのです。もし資産を手堅く守りながらも着実に利益を上げたいと考えているなら、資産分散先として金製品や認定金貨を検討してみてはいかがでしょうか。

※金価格・プラチナ価格は年次金価格推移より参照、消費者物価指数(生鮮食品除く)は政府統計ポータルサイトe-Statより参照。

金価格消費者物価指数プラチナ価格
2024 11,718円 (+32.65%) - 4,745円 (+6.94%)
2023 8,834円 (+15.49%) 105.2 (+3.04%) 4,437円 (+7.38%)
2022 7,649円 (+19.48%) 102.1 (+2.30%) 4,132円 (+5.22%)
2021 6,402円 (+4.57%) 99.8 (-0.20%) 3,927円 (+26.11%)
2020 6,122円 (+24.48%) 100.0 (-0.20%) 3,114円 (-0.19%)
2019 4,918円 (+8.25%) 100.2 (+0.70%) 3,120円 (-2.95%)

以下の表に上記以外の金のメリット・デメリットをまとめました。こちらも合わせてご確認ください。

メリット
経済危機や通貨の不安定さに強い 金は他の資産(株式や債券)と価格が連動しにくく、経済危機時や通貨不安定な状況下でも価値が安定しやすいという特徴を持ちます。
2008年のリーマンショック時のような世界的な不況の際にも、金の価値は上昇しました。
インフレヘッジにも有効 金はインフレの影響を受けにくく、物価上昇に合わせて価格が上昇することが多いため、インフレ対策として有効です。
例えば、近年の円安や物価上昇の中で、金は価値を保ち続けています。
複雑な知識や判断が不要で投資初心者にも最適 はじめて投資をする場合、どの株式や投資信託にすればいいのか、銘柄選びに悩む人は多いと思います。
金投資の場合は金そのものに普遍的な価値があるため、銘柄選びの手間なく、保有しておくだけで簡単に資産運用が可能です。
長期的な資産保全に適している 金は何千年も価値を維持してきた実績があり、長期的に価値が失われるリスクが低いとされています。
経済や政策に影響されやすい他の金融資産と異なり、安定的に資産を保全できます。
常に一定以上の需要がある 例えば貴金属の代表格であるプラチナは、近年価格が上昇傾向にありますが、工業需要がそこそこあり、その業界次第で価格も大きく変動します。
一方で金は、古来よりアクセサリー関連の需要が大きく工業の影響を受けにくいため、大幅な価格下落は起きにくい性質を持ちます。
デメリット
購入時に手数料がかかる 金地金や金貨を購入する際には、販売業者が設定した手数料や取引コストが加算されることが一般的です。
そのため、購入価格が実際の金の価値より高くなることを考慮する必要があります。
保管場所にかかるコストと盗難のリスク 金は物理的に保管する必要があり、セキュリティや保管場所にかかるコストが発生します。
特に大きな額を保有する場合は、貸金庫などの厳重な管理が求められます。
利息や配当がない 金は株式や債券と異なり、利息や配当を生みません。
そのため、売買の差益のみを突き詰めていく必要があります。
短期間での運用には不向き 金は価格が大きく変動することが少なく、安定した価値を保つ一方で、急激な利益を狙うには時間がかかります。
特に短期的な投資で利益を上げるのは難しく、投資家が期待するようなリターンを得るためには長期間の保有が必要です。
そのため、短期的な資産運用を考えている人には適していない場合があります。

将来安心できる資産としての認定金貨を

純金としての価値を持ちながら『10万円のセーフティネット』と『限定品によるプレミア価値』も併せ持つ認定金貨は、保有するほど資産価値が上昇するような特長を持つため、長期的な保有資産として非常におすすめです。

当セクションでは、それぞれの観点をご紹介します。



純金としての価値(金価格)

今だからこそ金投資をするべき理由』でもご紹介しましたが、近年、金は投資対象として注目を集めています。その理由は、金の価値が確実に上昇しているためです。

では、どれぐらい上昇したのか――。一例として『天皇陛下御在位60年記念10万円金貨』を取り上げましょう。

この金貨が発行された1986年当時、金相場は1g約2,115円でした。20gの金貨ですので、約4.2万円の素材価値。素材価値だけを見ると額面の半分以下の価値だったことが分かります。

しかし、2025年時点の金相場は1g約14,000円まで上昇しており、この金貨は素材価値だけで28万円にまで達しています。つまり、約40年間でその価値は7倍に上昇しているのです。

特に近年は金相場の上昇率が高く、年平均で見た場合、2021年から2022年にかけては19.48%、2022年から2023年にかけては15.49%、2023年から2024年にかけては32.65%と大幅に上昇しています(詳細)。これは、日本のインフレ率約5.06%を大きく上回るペースです。

このように金相場は過去から現在にかけて上昇しており、その分、認定金貨の資産価値も上昇している状況です。

政府統計ポータルサイトe-Statのデータを元に、2000年~2023年までの期間における物価から見た日本円の成長率の1年あたりの平均から算出。



額面としての価値

認定金貨として封入される天皇陛下御在位60年記念10万円金貨は日本国の貨幣となります。そして、額面の10万円は日本の法律によって保証されており、金相場が変動してもその価値は変わらないという強みを持ちます。

具体的には、『通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律(貨幣とみなす臨時補助貨幣)第八条』で保証されており、過去にこういった法律が効力を失った例はありません(2025年時点)。つまり、金相場が高騰している現在は、この10万円をセーフティーネットとして考えることができるのです。

ちなみに、2017年以前は金相場が安定して5,000円以上を超える時期が無かったため、20gのこの金貨は10万円の額面のほうが価値が高い状態でした。しかし2019年の夏以降、金相場が5,000円を安定して超えるようになり、額面の10万円以上で取引されるようになりました。



プレミア価値

認定金貨として封入される記念硬貨は、特定の記念イベントや催し物のために発行された限定品であり、その流通枚数は年々減少しています。例えば天皇陛下御在位60年記念金貨は、当時1,100万枚発行されましたが、2023年には約500万枚まで減少していると推測されています

この減少の理由には、紛失や銀行での換金などが挙げられます。また、近年は金相場高騰により取引が活発になり、海外に流出するケースも少なくありません。そして、枚数が減っていくほどコレクターなどの需要に対する供給が追い付かなくなり、プレミア価値が生まれてきます。

では、流通枚数が何枚になるとプレミア価値が付くのか――。コインにより変わりますので基準があるわけではありませんが、1万枚前後が目安となります。

ここで近代金貨の具体例をご紹介します。1995年銘のパンダ金貨1/2ozは、発行枚数が11,200枚程度だとされており、プレミア価値が付く金貨のひとつです。

金相場が14,000円の場合、この金貨の素材価値は15.6g×14,000円=約21.8万円です。ところが、この金貨のプレミア価値を理解している業者に持ち込むと、100万円以上の値段がつけられることもあるのです。

この差分こそがプレミア価値となります。その他、100年以上前のコインですと、素材価値がおまけ程度のレベルでプレミア価値が付くケースも多々あるのが面白いところです。

一方、天皇陛下御在位60年記念10万円金貨はまだ数百万枚ほど残っていると推測されています。

よって直近5年で流通枚数が1万枚まで減ることはないと予想しておりますが、特に直近は金相場高騰により加速的に数が減っていると推測されておりますので、数十年単位で見た時に1万枚クラスになりプレミア価値が出てくる可能性があります。

こういった側面からも、認定金貨は長期保有に適した資産だと考えております。是非、お子様やお孫様へと受け継いでいく資産としてご検討ください。

日本銀行の統計データからのシミュレーションにより算出。