2023年11月15日(水)の国内金相場
本日の金価格は10,400円/g ▲6(0.06%) RSI 50.4%。
15日の国内金価格は+6円、0.06%の小幅続伸。最高値付近での保合い。14日のNY金は+16.3ドル、0.84%の続伸。ドル円は133銭のドル安円高、0.88%安で7日ぶりの反落。
昨日発表の米10月消費者物価指数(CPI)は前月比横ばい、前年比+3.2%といずれも予想を下回った。食品とエネルギーを除いたコアCPIも前月比0.2%上昇、前年比+4.0%と予想を下回り、2021年9月以来の低い伸びとなった。ガソリン価格の下げにより全体を押し下げられた形。スーパーコアも計算値で前月比0.2%と前回の0.6%から大きく落下している。CPIの鈍化を受けて米長期金利が急低下するとドル売りが活発化。ドル円は1.5円下落した。NY金は急騰。短期金融市場では12月・1月の追加利上げの可能性が消滅したことで、金利を生まない金が買われたという流れ。来年の利下げ開始時期の予想も、発表前の来年6月から3月に前倒しされている状況。国内金は、NY金の上昇と併せ、円高である程度相殺もしっかり。今日になりドル売りは一服、東京時間ではドルは買い戻されている。また今朝発表された日本のGDPが予想以上に悪化、3期ぶりのマイナス成長となったことで円が売られている。物価高と実質賃金の低下を受け個人消費が低迷している。
こうした中で、本日は米10月小売売上高が発表されるが、10月のクレジットカード使用状況から、消費の減速が窺える。軟調となれば一段のドル安へ、堅調なら利下げ観測が後退する形でドル反発へ。ドル円の動向は、小売売上高の結果次第と言えそうだ。
【本日の国内金相場解説(当ページ)につきまして】
・平日午前9:30に公表されます相場価格を参照し、正午過ぎに更新しております。更新時間は定刻では無く、前後いたしますが、ご了承くださいませ。
・土・日・祝日は金相場の更新がございません為、本コーナーも更新は無しとなります。
・前日比は、土・日・祝日を除く前営業日の9:30の価格と比較して算出しています。
・RSIの期間設定は14日間です。
・短期相場予想を含む内容となっておりますが、様々な要因により急変する可能性を含んでおり、予想を保証するものではございません旨、ご了承くださいませ。