2023年12月4日(月)の国内金相場
本日の金価格は10,819円/g ▲209(1.97%) RSI 77.6%。
週明け4日の国内金価格は+209円、1.97%の大幅続伸。2日連続で過去最高値更新。NY金は2,089.7ドル、+32.5、1.58%。先週金曜日に史上最高値を突破、2100ドルに接近し、週明けのアジア時間帯では2140ドル近辺まで続騰した。米11月ISM製造業景況指数が予想の47.6を下回る46.7と発表されたこと、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言、イスラエルのイスラム組織ハマスとの戦闘再開を受けて、買い戻し主導で急伸した。
パウエル議長は、「利上げが行き過ぎ必要以上に景気を減速させるリスクと、インフレ抑制のために十分な利上げを実施しないリスクはより均衡している」「金融緩和の時期を推測するのは時期尚早」「適切であれば追加引き締めの用意がある」と述べており、利上げ・利下げどちらかに傾いたような内容ではないのだが、完全なタカ派発言ではないその行間を、「利下げの可能性がある」と市場が解釈、投機筋が金買いの理由に利用した格好である。ここのところの市場の解釈は半ば強引であると感じる。こういった作られた短期的な上下動に振り回されるのではなく、金の値動きの要因である中東・ウクライナの地政学的リスク、国際基軸通貨としての米ドルへの信認低下、米の金融政策などの流れをきちんと把握すべきである。
【本日の国内金相場解説(当ページ)につきまして】
・平日午前9:30に公表されます相場価格を参照し、正午過ぎに更新しております。更新時間は定刻では無く、前後いたしますが、ご了承くださいませ。
・土・日・祝日は金相場の更新がございません為、本コーナーも更新は無しとなります。
・前日比は、土・日・祝日を除く前営業日の9:30の価格と比較して算出しています。
・RSIの期間設定は14日間です。
・短期相場予想を含む内容となっておりますが、様々な要因により急変する可能性を含んでおり、予想を保証するものではございません旨、ご了承くださいませ。