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5月に平成から令和にかわり、第126代天皇である今上天皇徳仁様がご即位されました。こちらを祝い財務省から記念金貨が発行されることが発表されましたね。こちらの記念金貨は1万円金貨と白銅貨の予定です。7月11日から造幣局で受付が開始されるようですからもうすぐですね。31年間続いた平成が始まる時もご即位を記念して金貨が発行されました。こちらはなんと10万円の金貨です。買取価格も資産価値も高いこちらの金貨、どのような金貨なのでしょうか?
INDEX
天皇の即位。それは、国を挙げての慶事(祝い事)です。昭和から平成へと御代(みよ)が替わった翌年、平成2年に、御即位を記念しての硬貨が発行されました。記念硬貨が発行された御即位とはどのようなものだったのでしょう。
平成2年11月12日、即位の礼(即位礼正殿の儀)が執り行われました。「即位の礼」とは、新たな天皇がその地位についたことを、広く内外に伝えるための儀式です。平成はもちろん元年から始まりますが、なぜ即位の礼が平成元年ではなく平成2年に行われたかはご存知でしょうか。
天皇が即位するということは、先帝(前の天皇)を引き継ぐということです。平成から令和へ時代が替わる際は、天皇陛下がお健やかなうちに皇太子殿下へ御位(みくらい)をお譲りになります。つまり、譲位です。ところが、昭和から平成へ時代が替わるときは、昭和天皇の崩御(お亡くなりになること)により、新たな時代となりました。そのため、昭和天皇をお偲びののち、平成2年に御即位の式典が開かれました。
即位礼ののち、宮殿近く、お住まいの赤坂御所までの道には、12万人もの人々が押し寄せ、御即位を盛大にお祝いしました。ちなみに、御即位の際にこのようなパレードを行ったのは、平成の時代の即位が初めてのことだとされています。また、式典に参列した外国の要人は2,000人を越え、160ほどの国々から首相レベルの人が参列しました。
そして、即位後間もなく、特別に一般参賀が行われました。一般参賀は、国民や外国の人でも、皇居で皇室の方々を目にする事ができます。通常は、新年と天皇誕生日に行われているものです。御即位の際には、この一般参賀が特別に行われ、このときは、8回に分けて、10万人を超える人々が皇居に集い、御即位をお祝いしました。もちろん東京だけではありません。全国各地で御即位をお祝いする式が行われ、国中が祝賀のムードに包まれました。
国民にとって特別な天皇陛下の御即位。この御即位を記念して発行された貨幣とは、どのようなものでしょう。ところで、貨幣の最高額といえば、1万円。誰もがそう思うのではないでしょうか。もちろん、普段使っているお金の最高額は1万円です。ですが、もっと高額な貨幣が存在します。それが、この御即位で発行された10万円貨幣です。10万円貨幣、つまり10万円玉です。存在を知らない人にとっては、500円玉よりも高額なコインあることに、まず驚くと思います。それも、一気に桁が上がって10万円です。記念貨幣ですので、日常で使うという人はほとんどいませんが、正真正銘の「お金」なのです。
そもそも、記念貨幣とは、特別な出来事があった際に発行される貨幣のことです。昭和の時代には、「東京オリンピック記念」「日本万国博覧会記念」「札幌オリンピック記念」「沖縄国際海洋博覧会記念」など、大きな行事の際に発行されました。なかでも特別な「天皇陛下御在位50年記念」、そして「天皇陛下御在位60年記念」という慶事にも記念貨幣が発行されました。
そして、平成の御代(みよ)に天皇陛下御即位を記念して発行された貨幣が、「天皇陛下御即位記念」の貨幣です。日本の最高額貨幣が、日本の象徴である天皇陛下の御即位を記念して作られたということは、とても意義のあることです。そのとき発行された貨幣は「天皇陛下御即位記念10万円金貨幣」「天皇陛下御即位記念500円白銅貨幣」の2種類です。正確には、もう1種類あります。10万円金貨幣は、「プルーフ金貨幣」というさらに特別なものも発行されました。
「プルーフ貨幣」とは、表面が鏡のように磨かれた貨幣のことです。10万円の金貨は、デザインはともに同じものですが、中でもプルーフ金貨は、鏡のような美しさに加え、模様をつや消しにして浮き出させるという加工が施された見事な金貨です。収集用のコインとして、記念硬貨のなかでも特に美しさの際立つものとなります。
平成時代の天皇陛下御即位記念の硬貨は、単品だけでなく、2種類のセット販売もされました。1つ目の記念貨幣セットは「天皇陛下御即位記念プルーフ金貨」です。こちらは、10万円金貨幣1枚で、販売価格は113,300円。10万セット限定です。プルーフ金貨ということもあり、豪華な化粧箱に収められています。もう1つの記念貨幣セットは、「天皇陛下御即位記念金・白銅貨」です。10万円金貨幣と500円白銅貨幣が、それぞれ1枚ずつ収められています。販売価格は、106,090円。発行セット数は、「天皇陛下御即位記念プルーフ金貨」と同じ10万セットで、こちらも豪華な化粧箱に収められています。
プルーフ金貨は、セット販売のみですが、残りの金貨幣、白銅貨幣の2種は単品でも販売されました。「天皇陛下御即位記念10万円金貨幣」は200万枚限定、「天皇陛下御即位記念500円白銅貨幣」は3,000万枚限定の発売でした。
「天皇陛下御即位記念10万円金貨幣」の素材は純金です。1枚あたりの重さは30グラム。直径は、500円硬貨よりも大きな33ミリです。表面の図柄は、「鳳凰と瑞雲」です。「鳳凰」は、古代中国における空想上の霊鳥です。立派な天子(王)が世の中に現れたときに出現するという伝説があります。
また、「瑞雲」は、めでたいときに出現するという紫色の珍しい雲を表しています。どちらも慶事の象徴として格式高いものとなっています。
そして裏面に描かれているのは、「菊の御紋と桐と唐草」です。日本の国花は桜とも菊ともいわれますが、「菊の御紋」は皇室を象徴している模様です。「桐」は、表面に描かれている鳳凰の止まる木ともいわれ、ともに神聖なものとして表されています。「唐草」は、茎がくるくると絡まる蔓(つる)植物です。途切れることなく、蔓をのばすことから、長寿や繁栄を表しています。天皇陛下御即位の記念貨幣としてふさわしい柄となっています。
「天皇陛下御即位記念500円白銅貨幣」の素材は、白銅で、詳しくは、品位(千分中)銅750、ニッケル250となります。また、1枚あたりの重さは13グラム。直径は、こちらも、500円硬貨よりも大きい30ミリです。表面の図柄は、「特別御料儀装車」。御料とは、高貴な方の持ち物、つまり皇室で用いられるという意味です。そして、儀装車は、皇室の儀式などを行う際に使用されるものです。 そして、裏面の図柄は「菊の御紋と束帯の紋様」です。「束帯(そくたい)」とは、宮中における正装です。表面、裏面とともに、皇室ゆかりのある絵柄となっています。
如何でしたでしょうか?天皇陛下御即位記念10万円金貨についてお話をしました。
日本の記念金貨は今回お話させていただいた10万円金貨の他にご成婚記念5万円金貨や天皇陛下御在位1万円金貨など お買取りしています。日本記念金貨の買取価格は毎日更新、金貨の素材である金の相場が高い今、金貨時代の価値も高く高価買取が期待できます。
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