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カナダのメイプルリーフ金貨は、その美しいデザインと高い品質で世界中のコレクターや投資家に人気です。
そんなメイプルリーフ金貨ですが、2024年4月後半より、絵柄がこれまでのエリザベス2世からチャールズ3世に変更されることが発表されました。
最初は1オンスからですが、1オンス以外のサイズも年内を目途に順次変更になります。
メイプルリーフ金貨は1979年にカナダ王室造幣局によってはじめて発行されました。
発行当初からエリザベス2世の肖像が裏面に描かれていましたが、2024年4月後半からチャールズ3世へ変更になりました。実際の金貨のデザインは上記画像の通りです。
この金貨は、純度99.99%の純金で作られており、その高い品質と信頼性から世界中で高い評価を受けています。
ここでは、メイプルリーフ金貨のデザインに秘められた歴史的背景をみていきます。
金貨の表面にはカナダの国の象徴であるメイプルリーフ(楓の葉)が描かれ、裏面にはカナダの国家元首であるエリザベス2世の肖像が描かれてきました。
このデザインは、カナダの伝統と自然の美しさを象徴しつつ、イギリス王室との歴史的な結びつきを示しています。冒頭でお伝えしたとおり、カナダはイギリス連邦に属しており、そのため歴史的にイギリスの王室との結びつきが強い国です。
イギリス連邦(Commonwealth of Nations)は、かつてのイギリス帝国の領土とその後独立した国家群で構成される国際組織です。連邦の加盟国は互いに独立した主権国家でありながら、共通の歴史と価値観を共有し、英連邦憲章に基づいて協力関係を維持してきました。
エリザベス2世やチャールズ3世など、イギリス王室の人物がカナダの硬貨や金貨に描かれるのは、カナダがこの結びつきを尊重し、国家元首としての地位を象徴するためです。
カナダは1867年に自治領として成立し、1982年のカナダ憲法法(Constitution Act, 1982)により完全な独立を果たしましたが、現在でもイギリスの君主がカナダの君主としての役割を果たしています。
また、メイプルリーフ金貨は1979年にはじめて発行されて以来、エリザベス2世の肖像が描かれてきました。
これは、カナダがイギリスの影響を受けていることを示すと同時に、世界中のコレクターや投資家にとってエリザベス2世の肖像が信頼と価値を持つものである証とも言えるでしょう。
ここまではカナダのメイプルリーフ金貨をご紹介してきましたが、実はカナダ以外のイギリス連邦加盟国が発行する金貨たちにもエリザベス2世の肖像が数多く登場します。
そして、これら金貨に関しても、エリザベス2世からチャールズ3世へデザインが変更されています。
例えば、上記画像は2024年のカンガルー金貨(1/10oz)であり、チャールズ3世の肖像が描かれていることが分かります。
この他にも、イギリスの王立造幣局が毎年発行しているブリタニア金貨などもチャールズ3世の肖像が刻まれるようになってきています。
メイプルリーフ金貨のデザインが変更された理由は、2022年9月8日にエリザベス2世が96歳で崩御され、チャールズ3世が新たな国家元首となったためです。
これにより、メイプルリーフ金貨は新しいデザインと共に、新たな時代を迎えることになります。この機会に、メイプルリーフ金貨の歴史とその背後にある意味を改めて理解し、その価値を再確認することができるでしょう。
また、メイプルリーフ金貨はこれからも高い品質と美しいデザインを維持し続け、世界中のコレクターや投資家にとって魅力的な投資対象となることでしょう。
カナダの歴史と未来を象徴するこの金貨は、時代を超えてその価値を保ち続けるに違いありません。
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