アメリカの移民の歴史に刻まれるメイフラワー号。イギリスからアメリカを目指したピューリタン(清教徒)の希望を乗せて大海原を進んでいったメイフラワー号ですが、その航海はけっして楽なものではありませんでした。ここでは、そんなメイフラワー号にまつわるコインとエピソードをお届けします。
帆を張って海を往くメイフラワー号を刻印
1620年、ピルグリム・ファーザーズ(メイフラワー号に乗船したピューリタンの総称)がイギリス南西部プリマスから、新天地アメリカへ向けてメイフラワー号に乗船し、出航してから400周年を記念し、2020年に英国王立造幣局より金貨が発行されました。
表面にはエリザベス2世の横顔をレリーフ。
裏面には、帆を広げて大海原を突き進むメイフラワー号が刻まれています。その様子はまさに威風堂々といった雰囲気。
コインのデザインはマサチューセッツの芸術家クリス・コステロによるもので、彼はメイフラワー号の記念デザインを、英国王立造幣局だけではなく、アメリカ合衆国造幣局から発行される同テーマのコインにも施しています。
その2つのコインには共通点や対応する部分があります。
例えば、両方のコインにサンザシ(メイフラワー)が刻印されていたり、文字のフォントが同じだったり。
また英国王立造幣局から発行されたものには北極星が、アメリカ合衆国造幣局から発行されたものには太陽が刻まれているといったように、2つのコインがリンクしているのです。ぜひ両方見比べてみたいものですね。
なお、品位はK24、重量7.80g、直径22mm、発行枚数500枚。
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新天地アメリカを目指す過酷な66日の航海
1600年代初頭、英国において宗教改革を主張したプロテスタントのグループ、ピューリタンのうち、多くの宗教分離派は迫害を受けたため、イングランド国教会と相容れないことに気づきました。
彼らは信仰の自由を求めてアメリカへ渡ることを決意します。
このとき使われた船が180トンのイギリス帆船・メイフラワー号でした。
1620年9月16日移住者102名を乗せ、プリマス港を出航。
暴風や病気に苦しめられた66日間の厳しい航海を経て、11月19日コッド岬沖に到着。
その後、船の整備や候補地の探査をし、12月21日マサチューセッツ州プリマスの地に全員が上陸し、そこが最初の植民地に。
ピルグリム・ファーザーズは、キリスト教徒にとって理想的な社会を建設することを目指しました。
しかし先住民のインディアンとの闘いで命を落としたり、天然痘といった病気で亡くなるなど現実は厳しく、志半ばで倒れる者も多かったといいます。
なお、上陸前に船上で交わされた契約「メーフラワー・コンパクト」は、その後の植民地形成や憲法制定の思想的な背景となりました。
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メイフラワー号400周年エリザベス金貨とピューリタンの希望、大海原を渡ったメイフラワー号についてお話をしましたがいかがでしたでしょうか?
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2020年 メイフラワー号400周年 エリザベス金貨╼
名称 |
メイフラワー号400周年エリザベス金貨 25ポンド/10ドル |
発行国 |
イギリス・アメリカ合衆国 |
鋳造 |
英国王立造幣局(ロイヤルミント)・アメリカ合衆国造幣局 |
質量(g) |
7.80g/7.776g |
直径(mm) |
22mm/ |
厚さ(mm) |
-- |
材質 |
金 |
品位(karat) |
K24 |
発行枚数 |
500枚セット |
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