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現在は上皇上皇后両陛下である明仁様と美智子様といえば、仲睦まじく寄り添うお姿が浮かんでくる方も多いでしょう。そんな両陛下のご結婚から50年の金婚式を記念して発行されたメダルと、お2人にまつわるエピソードをこのコラムで綴っていきましょう。
全国新聞社事業協議会 金婚式記念メダル
1974年（昭和49年）にご結婚から50年を迎えた天皇皇后両陛下（当時）を祝して、さまざまな会社から天皇皇后両陛下金婚式記念金メダルが発行されました。
ここでは、そのなかからいくつかのメダルを紹介します。
まず、大蔵省造幣局発行の金メダル。品位はK24、重量36.5g、直径30mmで、表面には空を飛ぶ鳳凰と雲と「奉祝 金婚式」の文字、裏面には皇居の二重橋と「天皇皇后両陛下御結婚満50年祝賀」の文字が刻まれています。
次に、全国新聞社事業協議会から発行されたものは、金、銀、銅メダルのセットでも販売されていました。表面には鶴の図柄と「天皇・皇后両陛下金婚式 昭和49年」の文字、裏面には鳳凰と「奉寿」の文字が。なお、品位はK24、重量26g、直径約約30mmとなっています。
続きましては松本徽章製の金メダル。品位はK24、重量約122.5g、直径約60mmとなっており、表面には「奉寿 金婚式 1974」の文字が、裏面には二重橋とその上空を飛ぶ鳳凰の姿がレリーフされています。
そのほかにも、まだ数種類の金婚式記念金メダルが存在します。これほどまでに数多くのメダルが発行されたのは、ひとえに天皇皇后両陛下のお人柄と仲睦まじさゆえではないでしょうか。
ここでは天皇皇后両陛下の出会いから振り返ってみましょう。
1957年（昭和32年）8月19日、避暑で訪れていた長野県北佐久郡軽井沢町の軽井沢会テニスコートでのテニストーナメントで出会ったお2人は、テニスを通して交際を深めていきました。このとき、皇后陛下は平民だったためお2人のご結婚に反対する周囲の声もあったといいます。
ですが、天皇陛下の強いご意向もあり1959年（昭和34年）4月10日にお2人の結婚の儀が執り行われました。
明治以降では初の皇族、華族以外からの皇太子妃（将来の皇后）であり、成婚に至る過程が報道されたこともあって、市民からは熱烈に歓迎され国民的な「ミッチー・ブーム」が起こりました。
また、成婚のパレードも盛大に行われ、多数の国民から祝福を受けたのです。お2人のご成婚の様子がテレビで生中継されるために、当時高価であったテレビも一般家庭に普及しはじめたほどです。
その後、ご公務として1960年（昭和35年）日米修好百周年を記念し、アメリカ合衆国連邦政府より招待されて訪米。ホワイトハウスにも招待され、ドワイト・アイゼンハワー大統領夫妻と会談しました。
また、1976年（昭和51年）1月18日の海洋博閉会式に参加したり、1987年（昭和62年）10月24日に病に伏した昭和天皇に代わって沖縄の南部戦跡の平和祈念堂にも出向いたりされました。
そして1989年（昭和64年）1月7日、昭和天皇の崩御を受けて明仁様が第125代天皇に即位。天皇になられた両陛下は精力的に海外へのご公務や日本全国への行幸を行われました。
被災地や避難所のご訪問などでは、被災された方たちに励ましのお言葉をかけてまわり、たくさんの勇気や癒しを与えられてきました。
一方、お2人の出会いの地・軽井沢に御避暑のため行啓されるなど、家族としての時間も大切にされてきた両陛下。いつも明仁様の傍らには美智子様がいらっしゃいます。そんなお姿を拝見していると憧れの夫婦像を思い描いてしまいますね。
天皇皇后両陛下金婚式記念金メダルについてお話をしましたが如何でしたでしょうか？金メダルの詳細は下記となります。
| 名称 | 天皇皇后両陛下金婚式記念金メダル |
|---|---|
| 発行国 | 日本 |
| 鋳造 | - |
| 質量（g） | 35.1g ※こちらの質量以外の金メダルもあり |
| 直径（mm） | 39mm ※こちらの直径以外の金メダルもあり |
| 厚さ（mm） | - |
| 材質 | 金 |
| 品位（karat） | K24 |
本文でもご紹介しておりますが、金メダルは大蔵省造幣局発行や松本徽章製、全国新聞社事業協議会発行など何種類かございます。
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