激動の時代に生きた昭和天皇
日中戦争や第二次世界大戦という激動の時には国を導き、戦後は国民に寄り添った昭和天皇。戦後昭和21年、1月1日の年頭詔書にて「天皇の神格性」や「世界ヲ支配スベキ運命」などを否定し、「新日本建設への希望」を述べ、2月19日、戦災地復興視察のため神奈川県横浜市へご行幸。
以降、昭和29年まで全国各地をご巡幸しました。また、宮殿で行われる信任状捧呈式、認証官任命式、ご会見、拝謁などにお出ましになり、国民にそのお姿を披露する場面をもうけ、さらには皇后陛下とご一緒に地方事情をご視察されたりもしました。
これらの陛下の行動に心打たれる国民は多く、昭和51年と61年には、御在位50年と御在位60年を記念する式典も執り行われました。
天皇陛下御在位六十年記念硬貨の誕生
ここでは、天皇陛下御在位六十年記念硬貨にスポットを当てていきます。この金貨は冒頭で書いたように、日本で初めて発行された記念硬貨です。
昭和60年11月18日、当時大蔵大臣だった竹下登氏の口から、昭和天皇の在位60年を祝うために金貨を発行すると発表されました。その背景には、次年度の財源確保のためと、貿易摩擦が深刻だったアメリカから、金貨鋳造に使用する大量の金を購入することでそれを緩和しようとの思惑があったとされています。
そんな裏事情はさておき、初めての金貨が天皇陛下御在位60年にちなんだものにしようと決まったのは、昭和天皇が国民から愛されていた証拠だったのではないでしょうか。ちなみに、記念硬貨は10万円金貨、1万円銀貨、500円白銅貨が発行されました。
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨
まさかの金貨偽造事件
天皇陛下御在位六十年記念硬貨を語るうえで避けて通れないのが、金貨大量偽造事件です。その事件が発覚したのは平成2年1月29日。
スイスから輸入した天皇陛下御在位六十年記念硬貨が都市銀行に1000枚預けられ、そのすべてが偽造であると判明しました。
その後、確認された偽造金貨は10万7946枚にものぼり、額面が10万円と高額だったため被害総額は107億9460万円という巨額に……! 偽造された金貨は本物から鋳型をとって鋳造したもので、10万円金貨が純金製だったため偽造が容易であったと言われています。
この事件を受けてその後発行された記念金貨には、金貨を入れるブリスターパックにスカシを入れたり通し番号を入れたりと、さまざまな対策がとられるようになりました。
人気の高い天皇陛下御在位六十年記念金貨
天皇陛下を敬愛する人から金貨のコレクターまで、多くの人を魅了する天皇陛下御在位六十年記念硬貨。20gと使われている金が少ないため、投資用としての地金型金貨ではありませんが、それでも金貨としての価値はもちろんありますし、コレクターズアイテムとしても人気アリ!
なかでも追加発行されたプルーフ仕様の金貨はその美しさに定評があります。
もし、お手元の天皇陛下御在位六十年記念硬貨を何らかのご事情で手放すことがありましたら、そんなときは金貨買取本舗へぜひお越しください。大切な金貨、高価買取させていただきます!
十万円金貨なのに十万円以上の価値がある!昭和天皇「天皇陛下御在位六十年記念金貨」を売るときは?
額面以上の価値があるこちらの十万円金貨は純金の価値が高い今が売り時です。
十万円金貨を売るときはブリスターパックに封入された状態のままでお持ちください。
もし付属品がありましたら付属品も揃えましょう。
付属品をすべて揃えてご提示いただくと、買取価格に差が出る金貨もございます。
売りたい十万円金貨の他にも、身分証明書が必要になります。
ご来店の際は売りたい金貨と身分証明書を持ってご来店ください。
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