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東海・北陸エリアを抜け、第24回目となる今回から近畿エリアに突入する「銀貨とめぐる日本一周の旅」。近畿エリア最初の県となるのは、日本最大の湖・琵琶湖を有する自然豊かな滋賀県です。行楽の秋、ふらっと旅に出るのはいかがですか?
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INDEX
滋賀県にはメジャーなものなら「近江牛」から、地元の人ぞ知る「スヤキ」まで、たくさんのご当地グルメがあります。そんな食べ物にもスポットを当てつつ、滋賀県の観光名所をあちこちガイドしていきます!
県庁所在地 | 大津市 |
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都道府県の鳥 | カイツブリ |
都道府県の花 | 石楠花 |
地方自治法施行60周年記念(滋賀県)1,000円銀貨幣
琵琶湖はおよそ400万年もの長い歴史をもつ日本最古の淡水湖で、世界中で20ほど存在する古代湖のうちのひとつです。その長い歴史のなかで、琵琶湖の生物の一部は独自の進化を遂げ、世界でそこにしかいない固有種が生まれました。
琵琶湖には1700種以上の水生動植物が生息することが報告されており、そのうちの60種以上が琵琶湖の固有種となっています。
滋賀県は1,000mを超える山々に囲まれており、その中央に琵琶湖があります。これらの山々に降った雨は、河川を通って琵琶湖に注ぎます。
琵琶湖の集水面積は約96%。つまり、県内のほとんどの地域の水が琵琶湖に集まっているのです。
そんな琵琶湖では、ヨットやカヌーなどの湖上スポーツが盛んに行われ、年間約70万人もの方が訪れています。
カイツブリはカイツブリ目カイツブリ科カイツブリ属に分類される水鳥。
全長25~29cm、翼開長40~45cm、体重130~236gと水鳥のなかでは小ぶりな体格で、流れの緩やかな河川、湖沼、湿原などに生息しています。
琵琶湖にも古くから住み着いており、カイツブリ目の構成種が多かったことから「鳰海(にほのうみ)」の別名があります。
これは水鳥が集まる湖の意味で、その由縁からカイツブリは滋賀県の県鳥に制定されています。
平安時代、恵心僧都が湖上安全と衆生済度を祈願して建立したという「海門山満月寺」は、びわ湖の最もくびれた部分から橋を渡して建てられており、湖面に浮いているかのように見えることから「浮御堂」と呼ばれています。
境内の観音堂には、重要文化財である「聖観音座像」が安置されています。
品位 | SV1,000 |
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重量 | 31.1g |
直径 | 40mm |
井伊家によって建築 ・天守が国宝指定の「彦根城」と近江八景になぞらえてつくられた「玄宮園」
皆さん、人気者のゆるキャラ・ひこにゃんはご存じですよね?ひこにゃんがマスコットキャラクターを務める彦根市には、さまざまな歴史的建造物が現存しています。その代表格が「彦根城」。
井伊直継と井伊直孝によって、20年の歳月をかけて築かれた彦根城は、天守、附櫓(つけやぐら)及び多聞櫓(たもんやぐら)が国宝となっており、天守が国宝指定された城は、彦根城を入れて5つしかありません。また、安土桃山時代から江戸時代にかけての櫓、門など5棟が現存し、国の重要文化財に指定されています。このように非常に保存状態がよく、建造された当時の歴史を感じさせてくれる彦根城。平山城(標高50m)なため、天守からの眺めもよく彦根市が一望できます。
そして、彦根城ではあのひこにゃんに会うことができます!彦根城天守前と彦根城博物館(冠木門)へ決められた時間に行くと、ひこにゃんが登場。せっかく彦根城へ行くなら、ひこにゃんにも会っておきたいですね。
彦根城から徒歩10分ほどの場所にある庭園「玄宮園」。1677年(延宝5年)4代藩主・井伊直興により造営がはじまり、同7年に完成したと伝えられ、昭和26年には国の名勝に指定されています。
玄宮園は「近江八景」になぞらえられており、広大な池水を中心に池中の島や入江に架かる9つの橋などにより、変化に富んだ回遊式庭園となっています。
大きな池に突き出すように「臨池閣」が立ち、築山にはひなびた趣のある「鳳翔台」が。この鳳翔台は、彦根藩の賓客をもてなすための客殿でした。いまでは休憩所として500円で抹茶とお茶菓子がいただけます。見事な庭園でいただくお茶は格別ですよ!
モダンな外観で統一された建物と、広場に設置されたガス燈、ところどころに置かれたモニュメントなど、新しくてどこか懐かしい街「四番町スクエア」のキャッチコピーは「大正ロマンあふれるまち」。
JR琵琶湖線「彦根」駅下車徒歩約18分の場所に広がる四番町スクエアは、ショッピングやグルメが楽しめる場所です。興味深い商店が建ち並び、路地を歩いているだけでワクワク気分に。
彦根ならではの近江牛、琵琶湖の湖魚、地酒、お菓子などのお土産がそろった「四番町ダイニング」や、レトロな雑貨、着物、インドネシアの雑貨などが入り混じった雑貨屋「クル・クル」、オリジナルひこにゃんプラチナネックレスなどを扱う宝石、時計のショップ「RASK Gem」など、バラエティに富んだ店舗がズラリ。飲食店もラーメン、イタリアン、日本料理とさまざまです。
そして、ひこにゃんが四番町スクエア 四番町ダイニング前広場に登場します!彦根城と彦根城博物館(冠木門)と、ここの3ヵ所がひこにゃん出現ポイントなので、会いたい人は覚えておきましょう。
ちなみに、音の街づくりとして、ひこね街なかプラザのスタジオと街中に配置された40個あまりのスピーカから、“脳にやさしい音”が流されています。訪れた人は耳を傾けてみてください。
じゅんじゅん 出典:農林水産省Webサイト
彦根市で食べたいおすすめグルメは「じゅんじゅん」。滋賀の郷土料理で、うなぎや琵琶湖で獲れる湖魚、牛肉、鶏肉などをすき焼き風に味付けした鍋料理のことです。鍋を煮込んでいるときの音が「じゅんじゅん」と聞こえたことから、こう呼ばれるようになったそうです。
近江牛のじゅんじゅんが食べられるお店は多いのですが、ここでは琵琶湖で獲れたうなぎを使った、「うなぎのじゅんじゅん」を提供している宿を紹介しましょう。
琵琶湖湖畔に建つ「味覚の宿 二葉荘」では、食通をもうならす絶品のじゅんじゅんをいただくことができます。まず出てくるのは、白焼きのうなぎとネギや季節の野菜。
こちらをすき焼き鍋に入れて、割り下を加えて煮ていきます。脂の乗ったうなぎが甘辛いわりしたと絡み合い、極上の旨味が口の中にほとばしります。彦根市を訪れた際には、ぜひ二葉荘にご宿泊を!
日本最大の面積と貯水量を誇る「琵琶湖」と天台宗の総本山「比叡山延暦寺」
広大な琵琶湖を一望できるスペシャルスポットが、「びわ湖バレイ」内にある「びわ湖テラス」です。このテラスは標高約1,100mの打見山頂にあり、眼下には青い水平線が広がる琵琶湖や大津の町並みなどの絶景が! なお、びわ湖テラスには、メイン・ノーステラス・カフェ360の3つのエリアがあり、琵琶湖の景色をどのエリアからも見ることができます。
また、ラウンジテラスカフェ「CAFÉ360」ではおすすめドリンクやプレミアムスイーツ、ジェラートを片手に、のびのびと足を伸ばしたり、寝転がったりしながらソファでゆったりとしたひと時が送れます。
と、ここでそのテラスがある「びわ湖バレイ」もご紹介。まずロープウェイで山頂まで向かいますが、その途中も絶景が見られるので注目!山頂のびわ湖バレイでは、そりや絶景が見られるブランコ、40種類ものハンドメイド遊具で遊べる「サマーランド」や、森に張りめぐらされたロープを、滑車にぶら下がって滑っていく「ジップラインアドベンチャー」、地上5mの高さの木の上で、揺れる橋や丸太渡りなど全3コース、33アイテムをクリアして進む「スカイウォーカー」など、さまざまなアクティビティを堪能することができます。
また、冬はスキーを楽しむことができ、多くのスキーヤーが訪れます。
山の頂上で琵琶湖を見下ろしながら、のんびりするもよし、スポーツするもよし。それぞれの楽しみ方でびわ湖バレイを満喫してください。
1994年(平成6年)に世界遺産に登録された、天台宗の総本山「比叡山延暦寺」。滋賀県と京都府の境目にある、標高848mの比叡山全域を境内とする寺院です。延暦寺の歴史は、785年(延暦4年)に伝教大師最澄(さいちょう)が比叡山に登り、草ぶきの小さな家・草庵を結んだのが始まりとされています。比叡山は日本仏教の母山とも称され、法然上人、良忍上人、栄西禅師、日蓮聖人など日本仏教の各宗の祖師がここで学び、あるいはここで出家しています。
なお、境内は東塔(とうどう)、西塔(さいとう)、横川(よかわ)の3つのエリアに分かれており、それぞれに中心となる仏堂「本堂」があります。
まず、東塔には延暦寺最大の仏堂であり、延暦寺の総本堂にあたる「根本中堂」が。建物は国宝に、廻廊は国重要文化財に指定されている、まさに歴史的建造物です。次に西塔は修行堂が集まっており、本堂は本尊釈迦如来を安置してある釈迦堂(転法輪堂)になります。
延暦寺最古の建物であり、国重要文化財にも指定されています。最後に横川ですが、こちらの本堂は「横川中堂」。舞台造りで、船が浮かんでいるように見える、特徴的な造りになっているのが印象的です。
延暦寺へはケーブルカーで行くのですが、ケーブルカーが着くのが東塔なこともあり、西塔と横川までは行かない方もいらっしゃるかと思います。ですが、時間をかけてじっくり全エリアをめぐってみるのもいいものですよ。
天智天皇を祀った「近江神宮」
「大化の改新」で有名な天智天皇を祀った「近江神宮」は、漫画やアニメで人気の「ちはやふる」に登場した舞台としても話題になった神社。
百人一首のかるたの祖と言われる天智天皇をお祀りしていることから「かるたの殿堂」と呼ばれ、お正月に行われる「かるた祭り」や、競技かるたの日本一を競う「競技かるた名人位・クイーン位決定戦」でも有名です。
境内は自然豊かで緑に囲まれており、表参道は木々のトンネルのよう。そこを抜けると鮮やかな美しい朱色の楼門があり、荘厳な空気に包まれます。近江神宮が建立されたのが、昭和15年。社殿は近江造と呼ばれる新しい様式で、近代神社建築を代表するものとして国の登録文化財に指定されています。
また、天智天皇が日本で初めて漏刻(水時計)を創ったことから、境内にはその漏刻や世界中の時計企業から寄贈されたさまざまな時計を見ることができる「時計館宝物館」があります。
ちなみに、近江神宮は桜の名所としても知られています。春には表参道が桜でいっぱいになり美しい光景が広がるので、桜を見がてら参拝に訪れるのもおすすめです。
大津市のグルメは、クセの強い「鮒寿司」。「なれ寿司」の一種で、なれ寿司とは、塩漬けにした魚と米を漬け込み発酵させたもの。滋賀県ではウグイ、モロコ、鮎などがなれ寿司にされますが、鮒寿司はその代表格で、鮒を丸ごと漬け込み、発酵中に産生する乳酸で骨が軟らかくなり、骨まで食べることができます。
独特の香りがあるので苦手な方もいるかもしれませんが、それを乗り越えて一口食べてみてください。とてもおいしいですから。
「元祖坂本屋」は江戸時代より続く鮒寿司と湖魚佃煮の店で、鮒寿司の製法は江戸時代の本家伝来の製法を守り、癖の無い味を心がけているとか。ネット販売も行っているので、気になる方はぜひお取り寄せください。
鮒を丸ごと漬け込む 鮒寿司
甲賀市はかの有名な甲賀流忍者の里です。忍者に憧れる人の期待を裏切らず、「甲賀流忍術屋敷」が存在します。その屋敷は、甲賀53家筆頭格甲賀望月氏本家の旧邸で、江戸時代元禄年間に建立。内部に防衛建築として、「どんでん返し」や「抜け道」など、多くの巧妙なからくりが施された本物の忍術屋敷です。
甲賀流忍術屋敷では、忍者の歴史を学んだり、実際に使われていた忍者屋敷の仕掛けを体験したり、謎解きをしたりすることが可能。忍者に興味がない人でも、その魅力に引き込まれてしまうこと間違いなしです。
また、屋敷内の資料室では手裏剣やくない、まきびしといった忍者の武器や道具が展示されており、リアルな忍者の世界を垣間見ることができます。
忍者繋がりでもうひとつ、おすすめのスポットがあります。それは忍者のテーマパーク「甲賀の里忍術村」。ここでは、忍者の武器や道具を見るだけではなく、実際に手裏剣を投げたり、「水蜘蛛」を使って水の上を渡ってみたりと、忍者体験ができるのです。
忍術村の広大な敷地内には、「からくり屋敷」「甲賀忍術博物館」「手裏剣道場」「手作り道場」「野外ステージ」「忍茶屋」などさまざまな施設が。からくり屋敷にはたくさんのしかけが隠されていて、忍者服をまとったスタッフの方が説明をしてくれます。
甲賀忍術博物館には、各流派の手裏剣、水器、火器など忍者の代表的な武具などを中心に、巻物や暗号の読み方など興味深い品々が展示されています。なんでも、この博物館にある忍者の資料数は世界一だとか。
見た後は体験する、がこのテーマパークの醍醐味。忍者衣装の貸し出しも行っているので、思いっきり忍者になりきることができます。「忍者道場」での修業は「一本渡り」「綱渡り」「塀横歩き」など、全部で9種類!すべて最後まで修業を終えると、免許皆伝の巻物を授かることができます。大人も子どもも一緒になって遊べるテーマパークです。
信楽焼で作られた 信楽たぬき
あの飲食店の前などで見かける陶器のたぬきの置物は、「信楽たぬき」といって信楽焼で作られたものです。
そんな信楽たぬきがたくさんいる「信楽陶苑たぬき村」では、2階建ての家ほどある大きさの巨大信楽たぬきがお出迎え。
信楽焼とは、甲賀市信楽を中心に鎌倉時代から生産が続く、長い歴史と文化を持つ陶器です。
土の質感や風合いをそのまま活かし、素朴でありながらも自然の力強さを感じることができるのが大きな特徴。
信楽陶苑たぬき村ではそんな信楽焼を実際に作れる陶芸体験ができます!ろくろを回して1から作るコースのほかに、信楽焼に絵を入れていくコース、オリジナルの信楽たぬきを作るコースと、選べるコースはさまざま。
ぜひ自分だけの信楽焼を作ってみましょう。
お腹が減ったら近江のおいしい食材を使ったバーベキューや、ランチ&デザートプレート、ファストフードがそろっているので、腹ごしらえもバッチリです。ランチや近江牛バーベキューは予約制なので、事前に公式サイトをご確認ください。
甲賀市にはシンプルでおいしい麺料理「スヤキ」があります。材料は麺ともやしとネギのみ。麺をラードで炒め、そこに塩ともやしとネギを入れてさらに炒めて出来上がり。
このスヤキにお客さんがお好みで、ソースやしょうゆ、コショウをかけて食べるのです。ラードで炒められた麺は甘みが増し、調味料をかけないで食べてもおいしくどこか懐かしい味。
なお、スヤキは「学生に安くておいしいものを」というコンセプトのもと、昭和30年代に誕生しました。
どこか懐かしい味 スヤキ
彦根城・琵琶湖・忍者といった内容になりましたが、いかがだったでしょうか?琵琶湖で獲れる湖魚の料理は、滋賀ならではでしたね。同じ滋賀でも行く市によって楽しみ方が変わってくるので、お好みの観光スポットがある市を選んで旅してくださいね。
さて、次の都道府県は甲賀忍者のライバル伊賀忍者でおなじみの伊賀がある三重県です。お楽しみに~!
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※本記事は掲載時点の情報であり、記念コインの記事となります。県の観光名所などの詳細や最新の情報は公式サイトなどでお調べください。予めご了承くださいますようお願い申し上げます。
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