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「銀貨とめぐる日本一周の旅」第32弾は、岡山県の地方自治法施行60周年記念1,000円銀貨を紹介します。岡山と言えば、昔話「桃太郎」の伝承が残っており、皆さんも小さい頃読んでもらった馴染みが深いものではないでしょうか。
そんな、岡山県について1,000円銀貨のほかにも、ご当地グルメや観光スポットを紹介しますので参考にしてみてください。
INDEX
岡山県には瀬戸大橋によって、本州の岡山県「倉敷市」と四国の香川県「坂出市」を結ぶ10の橋があります。
四国と本州を初めて陸路で結んだ大事な拠点です。
なお、岡山県の人口の約55%が県庁所在地の岡山市と倉敷市に居住しています。
自然豊かで国宝まである岡山県について、その魅力を紹介するべく銀貨や観光地のガイドをしていきますので、旅行に行く際は候補地として検討してみてください。
県庁所在地 | 岡山市 |
---|---|
都道府県の鳥 | きじ |
都道府県の花 | ももの花 |
地方自治法施行60周年記念(岡山県)1,000円銀貨幣
地方自治法施行60周年記念(岡山県)1,000円銀貨幣に描かれているデザインは、「岡山后楽園」と「桃太郎」です。
岡山后楽園は岡山藩2代目藩主「池田綱政」が自ら憩いの場として、約300年以上前に築きました。
水戸「偕楽園」、金沢「兼六園」に並ぶ日本三名園です。1952年(昭和27年)には、歴史的文化遺産として「特別名勝」に指定され、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」では三つ星の評価を得ています。
見どころは四季折々の自然が見せる顔と、期間限定の夜のライトアップされた庭園です。来てよかったと思える庭園ですので、一度はぜひ足を運んでみてください。
岡山と言えば、桃やキビ団子が名産です。そして、この2つが物語の重要な役目を果たす昔話が「桃太郎」ですよね。
岡山は桃太郎伝説の発祥の地の、候補として挙げられています。桃太郎の像があちこちに点在しているので、桃太郎と写真が撮れると有名です。
桃太郎の銅像の前で、桃太郎がデザインされた1,000円銀貨と一緒に写真を撮るのも思い出に残るのではないでしょうか。
品位 | SV1,000 |
---|---|
重量 | 31.1g |
直径 | 40mm |
桃太郎伝説のモデルになったとされている 吉備津神社
吉備津神社には、桃太郎伝説のモデルになったとされている「吉備津彦命」と「温羅」にまつわる伝説が残っています。
例えば、鬼退治に使用する矢を置いたと伝わる「矢置岩」、鬼の首を埋めたと言われる「御竈殿」などです。
参拝客から親しまれているのが、「鳴釜神事」と呼ばれる吉凶を占う神事になります。
鳴釜神事は釜の上に蒸篭を置いて、中に入れたお米を炊いたときに鳴る音の強弱・長短などで願いが叶うかを判断する占いです。
言い伝えによると温羅の首が釜の下に埋まっていて、願いが叶うかどうかを温羅が釜を鳴らして知らせます。
とくに何かを言われるわけではなく、自分の聴いた音で判断をするそうです。
ちなみに、現在の吉備津神社の本殿と拝殿は、1425年に再建され全国で唯一の吉備津造りを採用し、国宝にも指定されています。
温羅伝説の発祥の地 鬼ノ城と桃太郎の像
鬼ノ城は大和朝廷によって、国の防衛のために築かれたとされます。しかし、鬼ノ城は歴史書に一切記載されておらず、その歴史は未だに謎のままです。
現在は、角楼跡や城門跡のみ復元されており、調査と整備をしています。鬼ノ城から眺める岡山の風景は絶景です。
桃太郎伝説のなかでは、吉備津彦命に退治された百済の王子・温羅が住んでいたといわれ、温羅伝説の発祥の地でもあります。また、日本全国の各都道府県から選定された、100ヵ所の名城をめぐるスタンプラリー「100名城」のひとつです。
岡山県 前方後円墳とイギリスのストーンヘンジ
「楯築遺跡」は、弥生時代後期に造られた墳丘墓です。直径50m円丘部の両側に長方形の突出部を持つ特異な形をしています。
頂上には巨大な石群が並んでいて、まるでイギリスのストーンヘンジのようです。丘の上からは、温羅が住んでいたとされる鬼ノ城を眺めることができます。
円丘部の両側にある長方形の突出部は、昭和40年代の開発工事でほとんど消失しましたが、消失部分を含んだ全長は約80mと推定され、弥生時代に作られた墳丘墓のなかでは最大規模です。
伝説によると頂上にある巨石は、吉備津彦命が楯として温羅との戦いに備えて築いたものとされています。
最後の戦いを祀る鯉喰神社 と 桃太郎がデザインされたご当地マンホール
岡山県には、昔話・桃太郎のモデルとなった吉備津彦命と温羅の伝説が点在します。そのなかで、吉備津彦命と温羅の戦いによる決着を祀るため、村人たちが建立したのが鯉喰神社です。
言い伝えでは、吉備津彦命が射た弓矢と温羅が投げた岩が空中で衝突して、落ちた場所に「矢喰宮」があります。
その脇に左目を射られた温羅から流れた血で出来たと言われる血吸川があり、その川に鯉となって温羅が逃げ込みました。吉備津彦命は鵜となって追跡し、温羅を捕食した地にあるのが鯉喰神社です。
岡山県民が愛するグルメがもりだくさん♪
桃太郎伝説のルーツをたどった後は、岡山グルメを楽しみましょう。
岡山県と言えば、「岡山ラーメン」がご当地グルメです。岡山市を中心に鶏がらと醤油ベースのスープが有名ですが、豚骨や魚介系もあり店舗によって独自の魅力があります。
ストレート麺に、スープが良くからみ一度食べたらやみつきになること間違いなしです。そんな数多くあるラーメン激戦区でおすすめなのが、岡山ラーメンの源流のひとつとされる老舗中華そば屋になります。
中華そば「冨士屋」は昭和25年に創業してから、現在も根強く愛され続けている昔ながらの店です。なかでもとんこつ醤油味が人気があります。
醤油づくりの蔵元が製造した、秘伝の醤油と豚骨のオリジナルブレンドです。コクがある豚骨醤油なのに、後味はスッキリとしているスープは、毎日13時間以上煮込んでいます。 トッピングには自家製の柔らかい特製チャーシューとメンマ、ネギが乗っている、岡山に来たら絶対に食べて欲しいラーメンです。
次に、忘れてはいけないB級グルメ、「岡山デミカツ丼」を紹介しましょう。
岡山デミカツ丼の発祥の店は、「味司野村」です。
味司野村をおすすめする理由は、ただ単に元祖の味が味わえるからだけではありません。岡山デミカツ丼と玉子とじのカツ丼の、食べ比べができるからです。
ハーフサイズのセットになっているので、あまり量を食べられない方でも安心して注文することができます。ちなみに味司野村では、岡山デミカツ丼とは言わずに、「ドミグラスソースカツ丼」と呼びますが違いは発音だけです。
聞き慣れているのはデミグラスだと思いますが、同一のものとして認識してもらって構いません。
ぜひ、元祖のデミグラスソースとふわふわトロトロの卵とじを、食べ比べてみてください。
岡山と言えば桃太郎伝説が多く残り、鬼退治に行く道中に利用されたキビ団子がお土産として有名です。数多くのお土産屋さんがあるなか、ここでは「廣榮堂」を紹介します。
「廣榮堂」は1856年に創業し、現在でも根強い人気があるメーカーです。
原材料に北海道産のもち米を使用し、素材本来の旨味と甘さ、モチモチの食感に創業当時からのこだわりが詰まっています。イラストのパッケージも絵本作家「五味太郎」を用いており、そのかわいさもお土産に選ばれる魅力のひとつです。
お子さまからご年配の方まで、世代を選ばずに喜ばれること間違いありません。販売している元祖きびだんごシリーズは、通常、黒糖、海塩、きなこ、白桃、抹茶、スポーツと種類が豊富です。ちなみに、スポーツきびだんごはあっさりとしたレモン風味の味。お好みの味を見つけるのも楽しいかもしれません。
温暖な気候が果物の栽培に適しており、1年中を通しておいしい旬を味わえるのがフルーツ王国岡山県です。なかでも、白桃は岡山県を代表するフルーツと言っても過言ではありません。
その美しい白い見た目、みずみずしくジューシーな果肉、芳醇な香り、口に運んだときの甘さは人を幸せにしてくれます。岡山県では、7月初旬から8月中旬に桃の旬を迎え、市場にはさまざまな白桃の品種が並びます。
多種多様な白桃のなかでも、ぜひ食べて欲しい品種が「おかやま夢白桃」です。おかやま夢白桃は比較的大玉なのに糖度が高く、桃本来の繊細な味わいがします。フルーツ王国岡山が生んだオリジナルブランド・おかやま夢白桃をご賞味ください。
和牛と言えば神戸牛や松阪牛、近江牛などさまざまな種類がありますよね。実は、岡山県には和牛のルーツと呼ばれる銘柄があります。それが、「千屋牛」です。
千屋牛は岡山県北西部、新見市千屋地区で育てられているため、ごく少数しか飼育されておらず岡山県以外で食すことができないので、「幻の和牛」と呼ばれています。
そんな幻の和牛を食べることができるのが、「焼肉ステーキ牛弘」です。
千屋牛を炭火焼きにすることで、たっぷりの肉汁があふれ口の中に入れると、うまみ成分が広がり肉本来の味わいが楽しめます。まさに、ほっぺたがとろけることでしょう。
誰もが知っている有名な昔話・桃太郎の伝説が多く残る岡山県を紹介してきました。桃太郎のルーツを探しながら、岡山県のグルメや観光スポットを楽しんでみてはいかがでしょうか。
次回は、出雲大社や神魂神社などが有名な島根県です。地方自治の銀貨はどんな絵柄なのか?おすすめの観光スポットやグルメはどんなものがあるのか?とても楽しみです。
それでは、また島根県でお会いしましょう。
北海道から沖縄まで地方自治法60周年記念銀貨幣と全国をめぐる旅 随時更新中!
※本記事は掲載時点の情報であり、記念コインの記事となります。県の観光名所などの詳細や最新の情報は公式サイトなどでお調べください。予めご了承くださいますようお願い申し上げます。
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