「祖父の遺品整理で金の香炉が出てきたけれど、これは価値があるのだろうか」
「仏壇の整理で不要になった金の香炉、処分する前に買取に出したい」
そんなお悩みをお持ちではないでしょうか。実は、金の香炉は素材価値だけでなく、工芸品や骨董品としての価値も認められ、非常に高値で売れる可能性があるのです。
この記事では、金の香炉の見分け方と買取相場、そして高く売るためのコツを詳しく解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、大切な金の香炉を適正価格で売却するための参考にしてください。
金の香炉は純金?18金?見分け方と買取相場をプロが解説
お手元の金の香炉が、純金製なのか18金製なのか、はたまた金メッキ製なのか。
この素材の違いによって買取価格は大きく変わってくるのです。純金(K24)であれば非常に高額な査定が期待できますし、18金(K18)でもかなりの価値があります。一方で金メッキ製品は素材としての価値はあまり期待できません。
では、どうやって見分ければいいのでしょうか。また、それぞれの相場はどれくらいなのでしょうか。ここからは金の香炉の素材の見分け方と、買取相場について詳しく解説していきます。
金の香炉は刻印で素材が分かる!24K・18K・GFなどの意味を解説
金の香炉を見たとき、底面や内側に小さな刻印があれば、それがこの香炉の素材や価値を示す重要な手がかりです。
この刻印を理解すれば、お持ちの香炉が本物の金製品なのか、またどの程度の純度なのかを判断できます。
刻印 | 意味 | 純金含有率 |
K24 | 純金 | 99.9%(24分の24) |
K18 | 18金 | 75%(24分の18) |
K14 | 14金 | 58.3%(24分の14) |
999 | 純金(国際表記) | 99.9% |
750 | 18金(国際表記) | 75% |
GP | 金メッキ(Gold Plated) | 表面に極薄い金のコーティングのみ |
GF | 金張り(Gold Filled) | 全重量の約5%程度の金層 |
1/20 K18 GF | 18金の金張り | 全体の5%が18金で覆われている |
RGP | 圧延金メッキ | 極めて薄い金層 |
GE/GEP | 電気メッキ | 極めて薄い金層 |
香炉を含む仏具は、高級品ほど純度の高い金が使われます。K24の純金製品は独特の深みのある黄金色と重厚感があり、非常に貴重です。
K18も十分価値のある高級素材で、いずれも経年変化による変色や黒ずみが少なく、美しい輝きを長く保ちます。
刻印確認により素材を正確に把握することは、適正価格での買取につながります。査定前に必ずチェックしましょう。
【自宅で出来る】刻印がない場合の見分け方を紹介!
香炉に刻印がない場合でも、自宅にある道具を使って金製品かどうかを見分ける方法があります。ここでは専門知識がなくても簡単にできる判別法を紹介します。
磁石テスト
最も手軽なのが「磁石テスト」です。
金は磁石に反応しない性質があります。強力な磁石(冷蔵庫用の弱いものではなく、ネオジム磁石などの強力なもの)を香炉に近づけてみましょう。
金製品であれば磁石にくっつくことはありません。磁石に引き寄せられるようであれば、鉄などの金属が含まれている可能性が高く、偽物か金メッキと考えられます。
水テスト
次に「水テスト」です。
金は比重が非常に高い(密度が高い)金属です。水を入れたグラスに香炉を入れてみましょう。本物の金製品であれば、すぐに底に沈みます。浮いたり中間で止まったりする場合は、純金ではない可能性が高いです。
ただし香炉全体が金製でなく一部だけという場合もありますので、参考程度に考えてください。
比重計算テスト
より詳しく調べたい場合は「比重計算」も有効です。
精密な秤と目盛り付きの容器を用意し、まず香炉の重さを測ります。
次に水を入れた容器に香炉を沈め、水位の変化(排除された水の体積)を記録します。
重さ(g)÷体積(cm³)で密度が計算でき、純金の密度は約19.3g/cm³です。18金なら約15.5g/cm³、14金なら約13.5g/cm³になります。この数値に近ければ本物の可能性が高いでしょう。
試金石法
最後に「試金石法」です。
試金石と呼ばれる鉱石を購入し、香炉の目立たない部分を軽く擦りつけてみましょう。
本物の金であれば金色の線が付き、偽物の場合は黒や灰色の線が残ります。ただしこの方法は香炉を削る『破壊検査』であるため、慎重に行ってください。
これらのテストは完全に確実というわけではありません。最終的には、店舗へ持ち込み査定をお願いするのが最も丸い手段でしょう。
なお、金メッキ製品は表面だけが薄く金でコーティングされているため、長期間使用すると基の金属が露出して変色することもあるので、それも確認してみてください。
それでも分からない場合は「金貨買取本舗」の無料査定がおすすめ
自宅でのテストを試みても判断がつかない場合、プロの鑑定士による確実な査定が最良の選択です。
『金貨買取本舗』では、金製品専門の査定士が在籍しており、香炉の素材判定から価値評価まで正確かつ丁寧に対応いたします。
当店では刻印のない香炉や年代物の仏具も数多く査定してきた実績があり、見た目だけでは判別困難な本物の金製品を見逃すことなく適正評価いたします。
ご来店が難しい方には、LINEを使った写真査定サービスもご用意。香炉の写真を送るだけで、その場でおおよその査定額をお伝えできます。もちろん査定は完全無料、金メッキ製品と判明しても査定料は一切いただきません。
その他、当店では純金・18金製品はもちろん、金メッキ製品でも骨董的価値があれば買取対象としておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
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素材別・金の香炉の買取相場
金の香炉の買取価格は、使われている素材の純度によって大きく変わります。下記の表は一般的な相場感ですが、あくまで参考値としてご覧ください。
素材 | 買取相場 | 特徴 |
K24(純金) | 100万円~350万円 | 純度99.9%の金で作られた香炉。重量と細工の精巧さで価格が変動 |
K18(18金) | 8万円~100万円 | 純度75%の金。美術的価値が高いものは価格上昇 |
K14(14金) | 3万円~20万円 | 純度58.5%。一般的な仏具としての価値 |
金メッキ | 5,000円~1万2,000円 | 表面のみ薄く金でコーティング。骨董価値のあるものは高額も |
※上記はあくまで参考価格です。実際の査定額は金の相場変動だけでなく、香炉の保存状態、細工の精巧さ、製作年代、メーカー、希少性などによって大きく上下します。
香炉の種類や歴史的価値による評価の違い
香炉の買取評価は素材価値だけでなく、その歴史的背景や種類によっても大きく変わります。室町時代や江戸時代に製作された古い香炉は歴史的価値から高評価を受けることが多いです。
また、香炉の種類も評価に影響し、「置香炉」「柄香炉」「釣香炉」など用途によって価値が異なります。
特に有名作家の作品は素材を問わず高額査定の対象となり、板谷波山や酒井田柿右衛門などの作品は10万円を超える評価を受けることもあります。
香炉をお持ちの場合は、素材だけでなく製作年代や作家名、種類なども確認すると良いでしょう。
【買取店が教える】金の香炉を高値で売るためのコツ4選
大切にしてきた金の香炉をできるだけ高く売りたいと考えるのは当然です。買取のプロが教える、金の香炉を高値で売るためのコツを4つご紹介します。事前の準備と知識があれば、査定額が大きく変わることもありますので、ぜひ参考にしてください。
箱や付属品を付ける
香炉の買取において、本体だけでなく「共箱」と呼ばれる元々の箱や鑑定書、保証書などの付属品がそろっていると、査定額が大幅にアップします。
箱書きや鑑定書があれば作家や制作年代が明確になり、香炉の価値を証明する重要な要素となるからです。
特に有名作家や老舗メーカーの制作物であることが証明できれば、素材価値だけでなく美術的・骨董的価値も加わり、高額査定につながります。
古い金の香炉の場合、証明書や購入時の領収書なども価値の裏付けになりますので、捨てずに大切に保管しておきましょう。
良い状態で保管する
金の香炉は素材自体に価値がありますが、傷や汚れ、変形などがあると査定額が下がってしまいます。
金製品は変色しにくいものの、適切な手入れをして美しい状態を保つことが大切です。定期的にやわらかい布で拭き、ホコリや汚れを取り除きましょう。
保管場所も重要です。直射日光や高温多湿の場所は避け、温度17~20℃、湿度55~60%程度の安定した環境で保管するのが理想的です。
また、落下による破損を防ぐため、安定した場所に置いておくことも忘れないでください。査定前には軽くクリーニングして見栄えを良くしておくと印象が違います。
複数業者で査定してもらう
金の香炉を高く売るための最も効果的な方法は、複数の買取業者で相見積もりを取ることです。
買取業者によって査定基準や得意分野が異なるため、同じ香炉でも査定額に大きな差が出ることがあります。一社だけで査定を終えてしまうと、本来の価値より低い金額で売ってしまう可能性があります。
最低でも3社程度の比較をすることをおすすめします。査定は基本的に無料ですので、気軽に複数の業者に依頼しましょう。また、査定時には他社の査定額を伝えることで価格交渉の材料にもなります。
ただし、無理な値上げ交渉は避け、誠実な対応を心がけましょう。
他の金製仏具と一緒に査定に出す
金の香炉だけでなく、仏像やおりん、花立てなど、他の金製仏具も一緒に査定に出すことをおすすめします。特に金製品はまとめて買い取ることで業者側も効率よく査定できるため、買取価格がアップしやすくなります。
また、仏具は本来セットで使用するものなので、同じシリーズやデザインのものをセットで査定に出すことで、単品で売るよりも高額査定が期待できます。
不要になった金製仏具があれば、この機会にまとめて売却を検討してみましょう。
金の香炉を売るならどこがいい?買取店のチェックポイント
金の香炉を売却する際、どの買取店を選ぶかで査定額が大きく変わることがあります。大切な金の香炉を適正価格で売るためには、信頼できる買取店を選ぶことが重要です。
ここでは、金の香炉を高く売るために知っておくべき買取店選びのポイントを紹介します。
金製品に精通した専門スタッフがいる
金の香炉の価値を正確に見極めるには、金製品に関する専門知識が不可欠です。
金の純度や重量だけでなく、工芸品としての価値、歴史的背景、作家性など、多角的な視点から査定できる専門スタッフがいる買取店を選びましょう。
専門の査定士がいない店舗では、素材価値だけで判断され、本来の価値よりも低い査定額になってしまうことがあります。
査定士の在籍を確認するには、買取店のホームページで「査定士在籍」「鑑定士在籍」などの記載があるかチェックしましょう。
また、査定時に金製品の価値や査定額の根拠について詳しく説明してくれるかどうかも重要なポイントです。金や貴金属に精通した専門知識を持つスタッフの存在は、適正価格での査定につながります。
仏具や金製品の買取実績がホームページに掲載されている
信頼できる買取店の特徴として、過去の買取実績がホームページに具体的に掲載されているかどうかがあります。。実績が公開されていることで、その買取店の透明性や信頼性が確認できるのです。
買取実績を確認する際は、単に「高価買取しました」という表現だけでなく、具体的な品物の写真が明示されているかもチェックポイントです。
また、利用者の口コミや評判も参考になります。「丁寧な対応だった」「説明が分かりやすかった」「他店より高い査定額だった」といった実際の利用者の声は、買取店選びの重要な判断材料となります。
実店舗があり、複数の買取方法から選べる
金の香炉のような価値あるものを売却する際は、実店舗を持つ信頼性の高い買取店を選ぶことが安心につながります。実店舗がある買取店は、万が一のトラブル時にも対応しやすく、長期的な信頼関係を築きやすいというメリットがあります。
また、お客様の状況に合わせて選べる複数の買取方法を提供しているかどうかも重要です。店頭買取、宅配買取、出張買取など、選択肢が多いほど便利です。
特に金の香炉のような大きさや重さのある品物は、持ち運びが困難な場合もあります。そんな時、出張査定サービスがあれば自宅にいながら査定を受けられるので非常に便利です。
買取方法を選ぶ際は、査定料や出張費、キャンセル料などの手数料が発生するかどうかも必ず確認しましょう。信頼できる買取店は、これらの費用をすべて無料で提供していることが多いです。
また、査定後に金額に納得できない場合のキャンセルが可能かどうかも事前に確認しておくことをおすすめします。
悪質店に注意!訪問による貴金属押し買いの手口とは?
近年増加している訪問買取による貴金属の押し買いには特に注意が必要です。
「近くで買取をしているので」と突然訪問してきて、強引に金製品の買取を勧める業者がいます。
こうした業者は適正価格よりもはるかに安い金額で買い取ろうとすることが多く、後から正規の買取店に相談すると「半額以下だった」というケースも少なくありません。
訪問買取業者が来た場合は、すぐに応じず「考えます」と返答し、複数の業者に査定を依頼して比較することをおすすめします。
急かされて即決を迫られても、冷静に判断することが大切です。特に独り暮らしの高齢者が狙われやすいため、家族や親族が近くにいる場合は、立ち会ってもらうか意見を聞くようにしましょう。
信頼できる買取店は訪問による押し買いは行いません。出張査定を利用する場合でも、必ずご自身から査定の申し込みをすることが安全です。『金貨買取本舗』では、お客様のご希望に応じた安心の査定方法をご提案しています。
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金香炉の買取でよくあるQ&A
金の香炉を売却する際によく寄せられる質問について、専門家の立場からお答えします。
特に初めて金製品を買取に出す方は、様々な不安や疑問をお持ちだと思います。ここでは、税金の問題や商品の状態、宗教的な配慮について解説していきます。
金の香炉が高値で売れたら税金はかかりますか?
金の香炉を売却して利益が出た場合、原則として「譲渡所得」として課税対象になります。
譲渡所得とは、資産を売却して得た利益に対してかかる税金です。ただし、すべての売却益に対して税金がかかるわけではありません。
課税対象となるのは「売却価格-(取得価格+売却費用)-特別控除50万円」で計算された金額です。
つまり50万円までの利益であれば、税金はかかりません。また、香炉を所有していた期間が5年を超える場合は「長期譲渡所得」となり、税率が半分になるというメリットがあります。
ご注意いただきたいのは、取得時の領収書などが残っていない場合、取得費用を証明できず、売却金額の5%しか経費として認められないケースがあることです。
売却金額が高額になる場合は、事前に税理士への相談をおすすめします。
破損や汚れがあっても査定してもらえますか?
金の香炉は、多少の破損や汚れがあっても買取可能です。
金製品の価値は主に「素材としての価値」と「美術品・骨董品としての価値」に分けられます。素材価値は金の純度と重量で決まるため、傷や汚れがあっても大きく変わることはありません。
ただし美術的・骨董的価値については、状態が良好であることが重要です。
傷や変形、欠けなどがあると評価が下がる可能性があります。特に希少性の高い作家物や古美術品の場合は、保存状態によって査定額が大きく変わってくるでしょう。
香炉を売る前に魂抜き(閉眼供養)は必要ですか?
香炉などの仏具を売却する前に、「魂抜き」または「閉眼供養(へいげんくよう)」を行うことをおすすめします。
これは仏具に宿った故人の魂を抜く儀式で、供養の意味も込められています。宗派によっては「お性根抜き(おしょうねぬき)」とも呼ばれます。
閉眼供養を行わずに売却すると、故人の魂ごと他人の手に渡すことになるため、宗教的な観点から望ましくないとされています。
また、買取業者側も魂抜きが済んでいない仏具は扱いづらいと感じることが多く、買取を断られる可能性もあります。
閉眼供養の方法は宗派によって異なりますので、普段お付き合いのある菩提寺や、先祖代々のお寺がある場合はそちらに相談するのが良いでしょう。
もし分からない場合は、最寄りの寺院に問い合わせるか、買取店にご相談くださいね。
金の香炉を売るなら査定士のいる金貨買取本舗がおすすめ!
当店『金貨買取本舗』では、創業以来多数の金製品買取に携わってきた実績があり、特に金の香炉などの仏具買取に豊富な経験を持っています。
私たちの強みは、金貨や金に専門知識を持つ査定士が在籍していることです。金の含有量や細工の精巧さ、希少性など、多角的な視点から適正価格での査定をお約束します。
お客様からお預かりする大切な金の香炉。私たちはその価値を最大限に引き出し、納得いただける金額をご提案いたします。査定料・出張費・キャンセル料など一切無料で、お気軽にご相談いただけます。
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