銀食器は、その美しい輝きと高級感から、多くの家庭やレストランで長年愛用されています。この記事をご覧の方の中にも、銀食器をお手持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
このような銀食器ですが、カトラリーゆえに、暮らしていれば不要になる機会も訪れるものです。そういった手放しの際、できるだけ高く売りたいと思う人も多いでしょう。
本記事では、銀食器の買取相場を素材別に解説し、高く売れるブランドや査定のポイントを紹介します。
大切な銀食器を少しでも高く売るためのコツを知り、納得のいく買取を目指しましょう。
銀食器の素材は主に2種類!買取相場はいくら?
銀食器には高級感があり、使わなくなったものでも買取市場で買取価格がつくこともあります。しかし、一口に「銀食器」といってもその素材には違いがあり、買取価格も大きく変わります。
主に「純銀(スターリングシルバー)」と「銀メッキ」の2種類があり、純銀製のものは高額で取引される傾向があります。一方、銀メッキ製品は銀の含有量が少ないため、買取価格が大きく下がることもあります。
まずは、銀食器の主な素材とその買取相場について解説するので、売却を考えている方は、事前に素材ごとの価値を把握しましょう。
純銀(スターリングシルバー)の特徴
スターリングシルバー(SV925)は銀含有率92.5%の合金で、銀食器として最も一般的な素材となります。純度100%(SV1000)の銀は非常に柔らかく傷つきやすいため、食器にはほとんど使用されないためです。
メリット
デメリット
純銀食器の買取相場は?
純銀食器の買取価格は銀の重量やブランド、デザインによって異なりますが、1gあたりの銀相場に基づいて決定されることが一般的です。
たとえば、スターリングシルバー製のティースプーンやフォークなどは、重量によって数千円~数万円の価格がつくこともあります。以下は純銀食器買取価格の一例です。
- ティーポット・シュガーポットのセット:12,000円
※当記事に記載している価格はあくまで一例です。実際の買取価格は、商品の状態・ブランド・銀の価格などの要因によって大きく変化します。お持ち込みいただいた際にこの価格での買取を約定するものでないことをご了承くださいませ。
銀メッキ(ニッケルシルバー・ジャーマンシルバー)の特徴
銀メッキ食器は、銅やニッケルなどの合金に銀の薄い層をコーティングしたものです。
「ニッケルシルバー」「ジャーマンシルバー」などの名称で呼ばれることもありますが、これらは実際には銀を含まない合金であり、表面に銀メッキが施されているのが一般的です。
メリット
デメリット
銀メッキ食器の買取相場は?
銀メッキ食器は、純銀食器と比べると買取価格が大幅に低くなる傾向があります。
基本的に重量ではなくブランドやデザイン、アンティーク価値によって価格が決まることが一般的です。以下は銀メッキ食器の買取価格の一例です。
- シルバースプーンセット4本(ノーブランド):1,750円
※当記事に記載している価格はあくまで一例です。実際の買取価格は、商品の状態・ブランド・銀の価格などの要因によって大きく変化します。お持ち込みいただいた際にこの価格での買取を約定するものでないことをご了承くださいませ。
刻印で素材を確認!銀食器の見分け方ガイド
銀食器の素材を見分けるには、刻印を確認するのが最も確実な方法です。次のような刻印がある場合、純銀または銀メッキである可能性があります。
- 「シルバー999」「Fine Silver」
純度99.9%以上銀
- 「925」「SV925」「Sterling」
銀の含有量が92.5%の純銀(スターリングシルバー)
- 「EP」
Electro Platedの略で銀メッキであることの刻印
- 「EPNS」
Electro Plated Nickel Silverの略でニッケルシルバーの下地に純度100%の銀を電気メッキを施したもの
- 「Silverplate」
ニッケルや銅などの合金の上に薄い銀をメッキしたものでいわゆる銀メッキ
ほかにも純銀製の食器には銀の純度を証明するホールマークが刻まれており、これには産地、純度、製造年、工房名、徴税に関する情報が含まれています。
- 産地の刻印
検査が行われた都市で、ライオンはロンドン、碇のマークはバーミングガム、バラや王冠はシェフィールドを表す
- 純度の刻印
銀の含有率を示し、約92%の純度にはライオンのマーク、95%の純度には女神ブリタニアが刻まれている
高価買取が期待できる!銀食器の有名ブランド
銀食器は、素材の純度だけでなくブランドの価値によっても買取価格が大きく変わります。
特に、歴史ある高級ブランドの銀食器はコレクター需要が高く、通常の純銀食器よりも高値で取引されることも少なくありません。
ここでは、高価買取が期待できる銀食器ブランドの特徴や買取相場についてみていきます。
売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
クリストフル (Christofle)
1830年にシャルル・クリストフルによって創業されたフランスの銀器メーカーの最高峰です。伝統的な職人技とモダンなデザインの融合で知られ、世界中の一流ホテルやレストランでも採用されています。
「マルリー」や「アルビ」など、時代を超えて愛される定番コレクションを多数展開しており、優美な模様と使いやすさを兼ね備え、フランスの伝統的な食文化を体現しています。
マッピン&ウェッブ(MAPPIN & WEBB)
1775年創業の英国銀器界の重鎮で、英国王室御用達として数々の勲章や祝賀品を手がけてきました。職人による手作業を重視し、一点一点に卓越した技術と美意識が込められています。
特にアールデコ調(直線や幾何学的な模様を特徴とする装飾様式)のシンプルで飽きのこない作品はコレクターからの評価が極めて高く、世界的に需要があります。
英国伝統のアフタヌーンティーを支えるティーセットは、特に人気の高いアイテムです。
ティファニー (Tiffany & Co.)
1837年の創業以来、アメリカを代表するラグジュアリーブランドとして君臨し続けています。シンプルでありながら気品に満ちたデザインは、特に結婚祝いや記念品として重宝されています。
新品は高額なため中古市場でも根強い需要があり、特にすべてそろったセットものは高値で取引されています。
その他注目のブランド
ほかにも特に注目したい老舗ブランドを紹介します。
「ピュイフォルカ」は1820年にフランスで創業した老舗銀器メーカーです。流れるような曲線と繊細な植物模様を取り入れたデザインが特徴となり、高い芸術性を誇ります。
その卓越した職人技による作品は美術館級のコレクションとしても扱われ、銀器愛好家から高い評価を得ています。
「ジョージ・ジェンセン」も1904年にデンマークで創業した、北欧モダンデザインを代表するシルバーブランドです。デンマークとスウェーデン両国の王室御用達で、世界のセレブリティに愛されています。
装飾を抑えたシンプルなフォルムと機能美を追求したデザインが特徴で、ジェンセンが開設した工房は今なお優秀なデザイナーを次々と輩出しています。
銀食器を高く売るためのコツ3選
銀食器は、素材価値だけでなくブランドやデザイン、歴史的価値なども評価される資産価値の高いアイテムです。
しかし、その価値を最大限に引き出すには、いくつかの重要なポイントに注意を払う必要があります。
最後に、銀食器を高値で売却するための3つの重要なコツをご紹介します。
付属品やセット内容を揃える
銀食器は、セットで所有されていることが多く、そのセット状態が買取価格に大きく影響します。
特に、保証書や取扱説明書などの付属品、オリジナルの化粧箱がある場合は真贋の証明になるだけでなく、価値を高める重要な要素となります。
また、バラバラになってしまった食器やカトラリーはできる限りセットであることが、より高額での買取が期待できるポイントです。
保存状態を良好に保つ
銀製品は適切な手入れと保管が価値を左右します。定期的なお手入れで汚れを防ぎ、変色や傷を最小限に抑えることが重要です。
使用後は柔らかい布で丁寧に拭き、シルバークロスに包んで保管することで、空気との接触による変色防止が可能です。
また、高温多湿を避け、専用のケースや箱に入れて保管することで傷や変形を防ぎ、美しい状態がキープできます。
貴金属に精通した買取業者を選ぶ
銀食器の価値を正確に見極めるには、専門的な知識と経験が必要です。
そのため、貴金属の取り扱い実績が豊富で、資格を持った査定士が在籍している買取業者を選ぶことが重要です。
特に、有名ブランドの銀食器を扱う際は、ブランドごとの特徴や価値を熟知した専門店での査定がおすすめです。
複数の業者から見積もりを取ることで、より安心して高額売却を実現できます。
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