工場や研究施設で使われる熱電対は温度測定に欠かせないパーツですが、使わなくなったものをそのまま放置したり廃棄したりしていませんか?
実は、熱電対の素線や白銀線は貴金属を含むため、買取業者に売却できる可能性があります。
本記事では、熱電対の素線・白銀線に焦点を当て、熱電対の基礎知識や売却時のポイントについて解説します。
不要になった熱電対を有効活用したい方は、ぜひ参考にしてください。
熱電対売却の前に知っておきたい基礎知識
熱電対は二種類の異なる金属導体で構成された温度センサのことで、工場や研究施設などで多く使用されています。
この熱電対は長期間使用することで劣化し、交換時期を迎えるケースがほとんどです。
不要になった熱電対を廃棄してしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、実は買取に出すことが可能です。
はじめに、熱電対の基礎知識をお伝えしますので、廃棄しようと考えていた方はぜひおさえておきましょう。
熱電対とは?種類と特性【R/S/B型熱電対を解説】
熱電対は「白金(プラチナ)」や「ロジウム」のような高価な金属を使ったタイプが有名で、熱に強いという特徴があります。主な種類にはR型、S型、B型があります。
R熱電対
- 3種類の中で最も高温に対応可能だが、JIS規格外で還元雰囲気のみで使用可能(常用限度1,400℃、加熱限度1,600℃)
- 構成材料:+脚 Pt87・Rh13、-脚 Pt100
S熱電対
- ばらつきや劣化が少なく、熱起電力が低いため高温測定に適する(常用限度1,400℃、加熱限度1,600℃)
- 構成材料:+脚 Pt90・Rh10、-脚 Pt100
B熱電対
- 熱起電力が極めて低く、JIS規格品で最も高温測定に適する(常用限度1,500℃、加熱限度1,700℃)
- 構成材料:+脚 Pt70・Rh30、-脚 Pt94・Rh6
熱電対の耐用年数と交換時期の目安
熱電対の寿命は使い方によって異なりますが、目安としては一般的に数千時間、約1~2年程度とされています。
ただし、プラチナやロジウムを使ったR/S/B型の熱電対は高温で使用されることが多いため、1800℃近い高温で使用した場合、数百時間で劣化することもあります。
劣化が進むと、温度測定が正確に行えなくなったり線が細く脆くなったりするため、そのようなサインが見られた場合は交換しましょう。
なぜ廃棄はもったいない?白金の価値
白金とは「プラチナ(Platinum)」の日本語名で、熱電対によく使われる金属のひとつです。
熱電対には白金やロジウムという金属が含まれていることが多く、地球上でなかなか採れないレアな金属であることから、これらは大変貴重で高価な素材です。
そのような白金やロジウムの価値を正しく評価し、熱電対を高価で買い取ってくれる業者もあります。そのため、熱電対はリサイクルすればお金に換えることができ、廃棄するのはもったいないと言われています。
さらに、白金は美しい輝きからアクセサリーに使われるだけでなく熱に強い特性を持つため、高温を測定する熱電対にも適しています。
このように熱電対には貴重な素材が使われているため、廃棄せずに買取を検討するのが賢い選択といえるでしょう。
不要な熱電対を買取してくれる貴金属買取専門店もある!
もしご自宅や職場にもう使わなくなった熱電対が眠っているなら、それをそのまま捨ててしまうのはお待ちください。
前述のとおり、白金やロジウムといった貴重な金属が含まれている熱電対は、とても高価な価値を持っています。
貴金属買取専門店では貴金属買取のプロである査定士がいるため、熱電対に含まれる白金やロジウムの量を丁寧に見極めてくれます。
もし廃棄予定の熱電対をお持ちなら、ぜひ一度貴金属買取専門店に相談してみてはいかがでしょうか。
熱電対の買取相場と価格変動要因
熱電対を買取に出せることはご理解いただけたかと思いますが、気になるのはその買取価格でしょう。熱電対の買取相場は一定ではなくさまざまな要因によって変動します。
そのため、相場を把握していないと、適正価格より安く売ってしまう可能性もあります。
続いては、熱電対の買取相場と価格変動の要因について解説します。適切なタイミングで売却し、より高く買い取ってもらうためのポイントをおさえておきましょう。
熱電対の種類別・買取相場
熱電対には前述のとおり3つの種類があり、買取価格は使われている金属によって変わります。特に、プラチナやロジウムを含むものは高価で、買取相場も高めです。以下に代表的な種類と目安を簡単にご紹介します。
- R熱電対:約4,200円/g
- S熱電対:約4,000円/g
- B熱電対:約5,200円/g
ただし、実際の価格は金属の純度や市場の状況で変わるので、買取業者に相談しておくと安心です。
熱電対の買取価格を左右する要因は?
熱電対を買取に出す際、価格がどのように決まるのか気になりますよね。その買取価格は一律ではなく、さまざまな要因によって変動します。以下に熱電対の買取価格を左右する主なポイントをまとめました。
材質の影響
プラチナやロジウムなどの希少で価値の高い金属が使用されているほど、買取価格も高くなります。これは、これらの金属が精製や再利用の面で高い価値を持ち、市場での需要も安定しているためです。
種類による違い
熱電対にはさまざまな種類があり、それぞれ使用されている貴金属の割合や測定精度が異なります。そのため、種類によって買取価格に差が生じることがあります。市場における需要の違いも価格に影響を与える要因のひとつです。
市場相場や為替レートの影響
貴金属の価格は日々変動しており、相場が上昇すると買取価格も高くなる傾向にあります。特に円安の状況では、海外市場の価格が反映されやすく、日本国内でも買取価格が上昇しやすくなります。
国際情勢の影響
世界的な経済状況や政情不安が続くと安全資産としての貴金属の需要が高まり、価格が上昇しやすいです。金融不安や紛争などの影響を受けると、貴金属の価値が見直される傾向にあります。
要するに、熱電対の価格は材質や種類で基本的な価値が決まり、その後市場相場や為替レート、国際情勢によって変動します。気になる方は買取業者に相談してみると良いでしょう。
熱電対を高価買取してもらう方法3選
ここからは、不要になった熱電対を少しでも高く売りたいと思っている方へ、買取価格を最大化するためのポイントをお伝えします。
熱電対の買取相場はさまざまな要因によって変動しますが、少しの工夫でより高額で買取してもらうことが可能です。
熱電対を高価買取してもらう方法を3つのポイントにわけてご紹介するので、ぜひチェックしておきましょう。
買取業者に出す前に確認すべきポイントが明確になり、よりお得に売却できるはずです。
熱電対の型番、種類、状態を把握する
まずは、熱電対の型番や種類、そして状態をしっかり把握しましょう。
熱電対にはさまざまな種類があり、使用されている金属や仕様が異なるため、買取価格にも差が出ます。型番や品番が記載されている場合、それを確認しておくことで業者が正確な査定を行いやすくなります。
また、状態が良ければ買取価格も高くなりやすいため、汚れや傷があれば磨いておきましょう。
貴金属に精通した専門業者を選ぶ
熱電対にはプラチナやロジウムなど、貴金属が使われている場合があります。
そのため、貴金属に精通した専門業者を選ぶことが重要です。専門業者は素材や価値を正確に把握し、適正な価格で査定してくれます。
業者の実績や評価をチェックし、信頼できるところを選ぶことで、高額査定が期待できるでしょう。
複数業者に見積もりを依頼する
買取を依頼する際は1社だけで決めず、複数の業者に見積もりを取ることをおすすめします。
業者ごとに買取価格が異なるため、比較することで最も高く買い取ってくれるところを見つけやすくなります。
また、複数の業者に依頼することで、「〇〇店ではこの価格だった」と相場を伝えられるため、交渉がスムーズに進み、有利な条件で売却できる可能性も高まります。
【要注意】悪質な買取業者の手口を解説
買取業者を選ぶ際には、悪質な業者に巻き込まれないよう十分に注意することが大切です。
たとえば、一部の業者は、契約後にクーリングオフ制度を知らないことを利用して、キャンセルできない状況に追い込む手口を使うことがあります。
このような業者は契約時にクーリングオフの説明を省いたり無視したりすることがあるため、事前にクーリングオフの期間や手続きについて確認しておきましょう。
万が一、後で問題が発生した場合でも、しっかりとした知識があれば対応しやすくなります。
また、悪質な業者は買取金額を不当に低く提示し、契約を急がせることもあります。高額な買取をアピールしながらも実際には査定額が低く、納得いかないまま契約させようとする手法です。
信頼できる業者なら査定金額について丁寧に説明し、納得できる価格で契約を進めてくれるはずです。このような業者に捕まらないためにも、事前に業者の評価や口コミを確認しておきましょう。
実店舗ありで安心!工業用貴金属の買取も金貨買取本舗がおすすめ
熱電対の買取をご検討の際は、金貨買取本舗にお任せください。
当店は実店舗を構えており、オンラインだけでなく直接お越しいただいても安心して買取をお任せいただけます。工業用貴金属をはじめさまざまな貴金属の買取に精通しており、高額査定を実現するための知識と経験には自信があります。
査定は無料で行い、買取価格に納得いただけない場合でも強引な勧誘は一切ありません。
適正価格での買取をお約束しますので、ぜひ一度金貨買取本舗にお問い合わせください。
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