本来ならば去年開催されていた東京2020オリンピック。その開催を記念する硬貨もオリンピックに先駆けて発行されていました。
現状発売されている2020年オリンピックとパラリンピック関連の金貨と銀貨は13枚あります。
そこで、貨幣に描かれている競技をクローズアップし、オリンピックへの期待を高めていきたいと思います。

4回にわたって発行されたオリンピック、パラリンピック硬貨

第1次 2020年オリンピック・パラリンピック純銀記念貨幣 (競泳)
競技紹介の前にまずはオリンピック、パラリンピック関連で発行された硬貨の紹介をしておきましょう。
まず、2016年にリオオリンピック2016-東京オリンピック2020 オリンピック競技大会開催引継記念の、東京2020オリンピック競技大会記念千円銀貨幣と、東京2020パラリンピック競技大会記念千円銀貨幣が発行されました。
どちらの硬貨の表面にもオリンピック旗と桜と黄金の花イペー・アマレーロが、デザイン違いでカラーで描かれています。
その2年後の2018年から2020年にわたってオリンピック、パラリンピックの硬貨が4回に分けて発行されました。
東京2020オリンピック・ パラリンピック 競技大会・第1次発行分の競技を探る!
ここからは、第一次発行分から順を追って、硬貨に取り上げられた競技を紹介していきます。
まず、第1回目は第一次発行分をチェック! 金貨のデザインになった流鏑馬ですが、これは競技ではなく、大会の成功を祈念して行われるものです。会場では実況アナウンスとともに、流鏑馬の歴史や見所などを日本語と英語で解説していきます。
なお、流鏑馬とは疾走する馬にまたがり、的に鏑矢(かぶらや)を射る日本の伝統的な騎射の技術であり儀式のことをいいます。
流鏑馬を含む弓馬礼法は、寛平8年(896年)に宇多天皇が源能有に命じて制定され、馬上における実戦的弓術の一つとして平安時代から存在しました。
鎌倉時代になると、将軍である源頼朝が積極的に流鏑馬を実施します。それにより、流鏑馬は幕府の奨励する武芸のうちのひとつとなっていきました。
そして現代。各地の神事・行事などに合わせて、さまざまな形式の流鏑馬が開催されるようになりました。スポーツ流鏑馬もそのひとつで、服装や所作などにこだわらず純粋に競技性を突き詰めた内容となっています。
~第1次記念貨幣のモチーフ その1「競泳」~
次は第一次発行分の銀貨にデザインされた競泳と柔道に触れていきましょう。
まず競泳。オリンピックでは自由形、背泳ぎ、バタフライ、平泳ぎと4種類の泳法でその速さを競い合います。
前回のリオオリンピック2016では個人種目とリレー種目を合わせ、男女で32種目が行われましたが、東京オリンピック2020では、800m自由形(男子)、1500m自由形(女子)、4×100mメドレーリレー(混合)の3種目が新たに加わり、種目数は35となります。
人類が初めて泳いだときの記録は残っていませんが、原始時代からすでに生活するうえで水の中で泳ぐということが行われていたとされており、人類誕生の頃から大切な生活行為のひとつでした。
最初期の泳ぎ方は動物の模倣で、犬掻きや平泳ぎに似たものだったとされています。中世においてもそれは変わらずでしたが、19世紀に入ってイギリスの産業革命後、スポーツの近代化とブルジョワジーが賭けレースをするようになったことを背景として、泳ぎにスピードが求められるようになりました。そのため、原型となる平泳ぎに改良がくわえられ、現在の平泳ぎが完成したと言われています。
オリンピックにおいて水泳が競技に加わったのは1896年の第1回アテネ大会で、古代オリンピックでは取り上げられていませんでした。アテネオリンピックでも競泳は行われたものの種目は「自由形」のみ。
当時の自由形といえば、実質平泳ぎでした。しかしその後、背泳ぎが生み出され水泳界を席巻。
結果、第2回目のパリオリンピックでは背泳ぎが独立種目として採用されました。さらに新たな水泳方法としてクロールが誕生。
第3回目のセントルイスオリンピックでは平泳ぎが独立種目となり、自由形はクロールの独壇場となりました。
一方で平泳ぎがバタフライに発展してまた新たな泳法が加わりました。そして、平泳ぎ種目でバタフライ泳法を採用する選手が増えたことから、1956年のメルボルンオリンピックからはバタフライが独立種目として採用されることになったのです。
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~第1次記念貨幣のモチーフ その2「柔道」~
柔道は日本発祥のスポーツで、オリンピックでは1964年に行われた東京オリンピックで初めて正式競技として採用されました。
白か青の道着を着た選手が10m四方の畳の上で対戦します。
オリンピックの柔道の階級は男子は60kg級から100kg超級まで、女子は48kg級から78kg超級まで、各7階級に分かれています。
柔道が誕生したのは、嘉納治五郎氏が1882(明治15)年に東京下谷北稲荷町(現在の台東区東上野)にある永昌寺というお寺で、指導を開始したのがはじまりです。
日本古来の柔術を学んでいた嘉納氏は、さまざまな流派の長所を研究、改善を行い、新たな柔術の技術体系や指導体系を確立させました。
そして、「道(原理)」があって「術(技芸)」が生まれると考え「柔道」と名付けました。
柔道の技は100種類にものぼり、68の投技(なげわざ)と32の固技(かためわざ)が存在。
さらに投技のなかでも立って投げる立ち技と体を捨てて投げる捨身技が、固技のなかでも抑込技、絞技、関節技と系統が分かれています。
また、柔道といえば「黒帯」が連想されますが、黒帯は初段から5段の級位の人が身に着けられるものです。
段級位は最初は数字の大きな級位ではじまり、上達するにつれてその数字が小さくなります。
そして、初段の上はまた数字の大きな段位になっていきます。
オリンピックにおいて日本は柔道の強豪国といわれ、過去に多くのメダルを手にしてきました。東京オリンピック2020でも大きな期待が持たれています。
20201年夏開催予定、2020年東京オリンピックのカラー銀貨のモチーフとなっているスポーツ競技について述べましたが如何でしたでしょうか?
今回は第1次発行分の記念純銀貨幣について語りましが、100円の白銅貨とあわせて各競技10万枚ずつ発行されました。平成30年11月頃から発送がはじまりました。
東京2020年オリンピック・オリンピック競技大会記念 千円銀貨―
名称 |
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会記念 千円銀貨(第1次発行分)/水泳/柔道 |
発行国 |
日本 |
鋳造 |
造幣局 |
質量(g) |
31.1 |
直径(mm) |
40 |
厚さ(mm)
| - |
材質 |
銀 |
品位(karat) |
Sv1000 |
東京2020オリンピック競技大会記念 1万円銀貨はこちら
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東京2020オリンピック競技大会記念 1万円金貨―
名称 |
東京2020オリンピック競技大会記念 1万円金貨 |
発行国 |
日本 |
鋳造 |
造幣局 |
質量(g) |
15.6 |
直径(mm) |
26 |
厚さ(mm)
| - |
材質 |
金 |
品位(karat) |
K24 |