地味な存在と思われがちな1円硬貨にも目を向けて！

皆さん、1円硬貨の表面にデザインされている若木の葉っぱって何枚ついてるかすぐ分かりますか？正解は8枚です。いつも使っている1円玉にもっと目を向けてみませんか？……そんなわけで、ここでは1円硬貨にまつわるメダルを紹介していきます。

1円アルミニウム貨幣誕生50周年記念銀メダル

INDEX

5人の妖精とリボンに囲まれた1円硬貨がかわいらしいメダル

たかが1円されど1円。いつもは500円や100円の陰に隠れがちだけど、いざというときないと困る1円。

縁の下の力持ちの1円が誕生して50周年を迎えたということで、1円アルミニウム貨幣誕生50周年記念銀メダルが造幣局より発行されました。

メダルの図柄が秀逸なので、ぜひその目で確かめてほしいのですが、表面には若木と5人のかわいらしい妖精の姿が。

妖精たちが5人なのは50周年にちなんでいて、それぞれ「水」「空気」「光」「土」「愛」というイメージを持たせています。

裏面には1円アルミニウム貨幣が発行された昭和30年銘の1円硬貨と、それから50年経った平成17年銘の1円硬貨が、50周年を祝う5本のストライプが入ったリボンで囲まれて配置されています。

直径60mmと手のひらにちょうど収まるくらいの大きいサイズなので、メダルの図柄を堪能できますね。
品位はSV1000、重量約160g、直径約60mmです。

1円硬貨は今でこそ一番値段が低い硬貨ですが、過去を明治時代までさかのぼれば、当時の物価から考えて約3,500～4500円ほどの価値があったと考えられます。

明治3年に主に貿易用に使用された旧1円銀貨が発行されました。裏面に竜が刻まれた貨幣で、品位銀900/銅100、重量26.96g、直径38.58mm。

翌明治4年には旧1円金貨が発行されましたが、1年だけの発行で鋳造された枚数は184万1,288枚になります。

表面には一圓と刻まれています。品位は金900/銅100、重量1.67g、直径13.51mm。

この旧1円金貨とまったく同じで、寸法のみ12.12mmに縮小されたものが明治7年から明治13年まで発行されました。

また、明治7年には新1円銀貨（大型）と新1円銀貨（大型）丸銀打の2種類の1円硬貨を発行。1円銀貨は従来「貿易専用貨幣」として製造発行されましたが、明治11年以降国内でも流通できるようになりました。

しかし、明治30年、日本政府は金本位制を公布する貨幣法の制定に際し、1円銀貨の通用停止と引換禁止を決めました。
ところが、日清戦争以来台湾や朝鮮では1円銀貨が盛んに流通していて、すぐに通用禁止とすることができず、当分の間丸銀の極印を打って外地でのみ通用を認めることに。

ですが、いざ実施してみると丸銀の極印の有る無しで、通用するしないといった市場の混乱が起こったため、明治30年10月に発行した丸銀極印打ちは、翌明治31年3月には取り止めとなりました。

そして時は流れて、昭和23年～25年に1円黄銅貨が発行されます。
3年で発行枚数は4億5,117万枚。品位は銅600～700/亜鉛400～300、重量3.20g、直径20mmです。この次に発行されるのが、現在我々が使っている1円アルミニウム貨幣になるわけです。

1円硬貨の歴史をたどってみましたが、明治時代から金貨だったり銀貨だったり形を変えながら発行され続けてきたんですね。
これからも何かとお世話になる1円硬貨、大事にしましょう。

1円アルミニウム貨幣誕生50周年記念銀メダルと1円貨幣の歴史についてお話をしましたがいかがでしたでしょうか？

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